みなさんはキャンプのギアをどう選びますか。ネットに情報があふれる時代、無数のレビューを見比べて、とりあえず無難なものを購入していた筆者。いつしか実物を手に取って選ぶ機会も少なくなりました。
そんな折、何気なく立ち寄ったのが個人経営のアウトドアショップ。選りすぐりのギアや珍しいガレージブランドなど奥深い世界が広がっていました。
ネットや量販店とは一味違う魅力を放つショップを巡る連載「ふらっとショップ探訪」。第8回は、個性的な北欧ブランドを多く取り扱う「FULLMARKS 京都店」を紹介します。
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アクセスしやすい街中のショップ
北欧ブランドを多数ラインナップする「FULLMARKS 京都店」。オープン以来、寺町通で営業を続け、2019年5月に現在の場所に移転しました。烏丸御池駅から徒歩2分の烏丸通沿いの街中に位置するのでアクセスしやすい店舗です。
店はレンガ造りの外壁が特徴的な建物の一階部分で営業しています。入り口の取っ手に利用しているのは昔ながらの木製スキー板。遊び心あふれる店づくりに入店前からワクワク感が高まります。
個性あふれる北欧ブランド
取り扱いブランドはNORRONA(ノローナ)、HOUDINI(フーディニ)、POC(ポック)など。夏は登山やトレラン、自転車、冬は雪山登山やバックカントリーというように、季節ごとにアクティビティを満喫するためのアイテムが揃います。
取材で訪問したのは冬。本格的な雪山でも使用できる機能性を備えた衣類やザック、小物類が並びます。
店長の立川志帆さんは「北欧発の個性あふれるギアを厳選しているので他の人とかぶりたくない人にもおすすめ。素材や仕立て、コンセプトにこだわりが感じられるものばかりです」と話します。
中でも、スウェーデンのグローブ専門ブランド「HESTRA(ヘストラ)」の皮グローブは高い人気があるそう。天然素材で作られたグローブは耐久性とフィット感に優れます。手入れしながら10年以上も愛用しているお客さんもいるそう。
機能性とファッションを兼ね備えたウェア
衣類は冬用のアウターから防寒小物まで充実しています。北欧ブランドは一見してアウトドアウェアとは思えない洗練されたデザインや落ち着いた色合いが魅力のひとつです。
さらに、持続可能な素材を積極的に採用するなど環境を考慮した製品も多いといいます。
立川店長は「山だけでなく京都の街で着こなしても違和感のないウェアをたくさん用意しています。アウトドアの環境下でも耐えられる機能に加え、ファッション性を兼ね備えたウェアは幅広いシーンで活躍しますよ」と語ります。
個性的なラインナップも
北欧ブランドだけでなく国内のユニークな商品も展開しています。天井に吊られているザックは京都のガレージブランド「MINIMALIGHT(ミニマライト)」のもの。日帰り登山をこなせる機能を持ちながら街でも使いやすいシンプルなデザインが特徴です。
棚にずらりと並ぶのは、富山の農家が立ち上げたブランド「きーぽんライスワークス」が手がける一風変わった補給食。中でも、「食べる点滴」と称される甘酒をベースにしたジェル状のドリンクは、ほんのりとした甘さが特徴で、バランスよく栄養を摂取できます。
フルマークスのロゴが入ったオリジナル商品もあります。ボトルやマグカップ、シェラカップなど、フルマークスの店舗でしか手に入らないアイテムもあるので要チェックです。
店長のおすすめ3選
ノローナの「tamok down750 Jacket」
素材にリサイクルナイロンが採用された耐久性の高いダウジャケット。750フィルパワーのダックダウン入りで高い保温力を誇ります。バックカントリーなどでのヘルメット着用を考慮して大きいフードが付いています。
立川店長の一言メモ
「ザックを背負っても生地が擦り切れないようにショルダー部に補強が施されています。これ一着あれば街でも山でも暖かく行動できますよ」
ヘストラの「WAKAYAMA」
80年以上の歴史を誇るヘストラのグローブ。その中に、フルマークスの代表・若山泰生さんの名を冠したモデルがあります。裏地にウールを使っており保温性は抜群。ミトンや五本指などのモデルが用意され、カラーバリエーションも豊富です。
立川店長の一言メモ
「雪山登山やウィンタースポーツなどでも高く評価されている逸品です。しなやかで作業もしやすく、スタイリッシュなデザインが特徴です」
フーディニの「Alto Neck Gaiter」と「Alto Mitten」
フリースのパイオニアとして知られるフーディニが掲げるコンセプトは「CORE COMFORT=最高の着心地」。こちらのネックウォーマーと手袋はメリウールとテンセルの混紡生地を採用しており、柔らかな肌触りだけでなく、透湿性や保温性もしっかり備えています。
立川店長の一言メモ
「私も冬に愛用しています。ウールはチクチクするから避けがちな人にこそ試してほしい。キャンプやアクティビティ、日常生活などで活躍してくれますよ」
まとめ
フルマークスの各店舗では、バックカントリーや自転車ツーリングなどのツアー、ポップアップイベントなど様々な企画が開催されています。気になる方はSNSなどで情報をチェックしてみてください。
京都店の店長の立川さんはスノーボード、グラベル、自転車キャンプなどアクティブに休日を楽しんでいるそう。店内のアイテムも実際にフィールドで試されているので、おすすめのポイントや使用感も詳しく教えてくれますよ。
「FULLMARKS 京都店」基本情報
所在地:京都府京都市中京区烏丸通御池上る二条殿町543-5
営業時間:12:00~19:00、月曜、火曜は定休
電話番号:075-708-5111
公式サイト:https://www.full-marks.com/store/kyoto
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/fullmarks_kyoto/?hl=ja