キャンプに雨対策は必須!雨によって起きるトラブルとやっておくと良い事前準備

公開日:2022 / 04 / 30
最終更新日:2022 / 04 / 30

キャンプにつきものなのが「雨」の問題です。

天気予報をどんなに確認していても、突然の雨に見舞われることがあります。雨の対策をしていないと、せっかくの楽しいキャンプも散々なものになってしまうことも。

今回は雨が降ると具体的にどういった困難が待ち受けているのか、そして雨が降ってきたときの対処法や、やっておくといい事前準備をご紹介します。初心者の方は、キャンプを目一杯楽しむため、ぜひ知識として頭に入れておいていただければと思います。

雨に打たれるとどうなるのか

キャンプ中、雨は急に降ってくることがあります。特に、山間部のキャンプ場などでは天候が変わりやすいので注意が必要です。

実際に雨に打たれてしまうと、以下のような困難が待ち受けています。

テント設営の難易度が上がる


雨に打たれながらのテント設営は非常に難易度が上がります。

テントの内部やギアを濡らさずに設営しなくてはいけないので、急ピッチでの作業を求められます。テントやタープの設営段階で手こずってしまうと、キャンプの開始時点でずぶ濡れになってしまう、などということがあります。

また、基本的には傘を指しながらのテント・タープ設営は難しいので、雨が降っている場合はレインコートを着用しながらの作業となります。レインコートを着ると、視界が狭まったり、暑かったりして作業効率が落ちてしまいます。そのような意味でも、難易度は上がるのです。

外で遊べなくなる


雨が降っていては、自由に外で遊ぶことが難しくなってしまいます。特に川付近は増水の危険もあるので、近づくことすらできません。

雨のキャンプでは、テント内で楽しめるグッズを用意する必要があります。もし準備していない場合には、行動制限された中で、何をするかを考えるところから始めなければならなくなります。

焚き火が楽しめない

基本的に焚き火は、火の粉などを避けるため、テントやタープから少し離れたところで行うものです。つまり、屋根のないところで焚き火は行われます。

そのため、雨が降っていると焚き火をすることが難しくなってしまいます。

また、炭や薪が雨で湿ってしまった場合は、火がつきにくくなることもあります。

雨の日の焚き火は、TC素材の難燃性タープなどを使い、雨を遮りながら行う必要があるでしょう。そのようなタープを用意していない場合は、焚き火を行うことができなくなります。

キャンプの醍醐味とも言える焚き火を封じられてしまうため、それ以外で時間を過ごすことを考えなければならなくなります。

テントに浸水することがある


テントに直接雨が入ってこなくても、地面から水が伝って浸水してくることがあります。

そのため、雨の日のキャンプではグランドシートと呼ばれる、テントの下に敷くシートが必須となります。また、グランドシートがテントよりも大きいサイズだと、グランドシートとテントの間に雨水が溜まり、浸水する原因となることもあります。

したがって、雨の際に利用するグランドシートはテントよりも少し小さいサイズを用意しておくか、大きい場合にははみ出さないように折りたたむ必要があります。

グランドシートを用意していない場合には、テントが使えなくなるという可能性もあるのです。

テント、タープが乾かない

雨が降っていると、当然ながらテント、タープが濡れてしまいます。

乾かすこともできないので、濡れたまま撤収することになります。そのまま保管するとカビや悪臭の原因になることも。そのため、後で家などで乾かさなくてはなりません。

テントやタープは家で広げるとかなりの大きさとなるので、乾かしにくく、完全に乾かすのは時間がかかってしまいます。

キャンプで突然の雨に見舞われると、キャンプ中だけでなく、家に帰った後も困難がつきまとってくるのです。

雨に打たれた際の対策方法を紹介

今まで見てきたように、キャンプ中の雨は様々な困難を私たちに与えます。しかし、対処法や効果的な事前準備を知っておけば、雨の日におけるキャンプの快適度が大きく変わってきます。

それでは、急な雨でも困ることのないよう、シーン別の対処方法を見ていきましょう。

設営時(準備時)


まず、テントを設営する場所は、なるべく水はけが良さそうな場所を選びましょう。

粘土質の地面の場合は、水はけが悪い場合があるので、あらかじめ地面をよく確認しておくことが大切です。特に窪地や低地といった場所は、水たまりになりやすいので注意が必要です。

さらに、テントを設営する前にタープをまず立てるようにしましょう。
タープを先に立てておくことで、急に雨が降ってきてもその下に荷物をおいておくなど、とっさの対応ができるのです。

キャンプ中

キャンプ中に雨が降った際は、テントやタープに傾斜を設けることが大切です。

傾斜をつけないと、雨が溜まってしまい、最悪のケースではテントやタープが倒壊してしまうことがあります。傾斜を設けるために、ガイロープを余分に準備しておくと良いでしょう。

クーラーボックスや、収納ボックス類は地面に直接置かず、ラックやクーラーボックススタンドを使い、地面から浮かして置くとさらに雨対策としては万全。

そうすることで、食材やギアが濡れてしまう事態を回避できます。

また、外遊びは難しくなるので、トランプやウノといったカードゲームは事前に荷物の中に入れておきましょう。テントの中でカードゲームを楽しむのも、家とは一味違った雰囲気が出て、キャンプの醍醐味と言えますよ。

焚き火については、既に述べましたが難燃性のタープを用いることで、タープに穴が空く可能性が低まり、タープの傍でも焚き火ができるようになります。準備しておいても良いでしょう。

撤収時


雨に打たれたテントやタープは、水分を吸って重くなっているので、収納袋に綺麗に入れるのは難しくなります。そのため、ドライバックや、大き目のビニール袋をあらかじめ用意しておきましょう。

雨が降っているときは、外で乾かせないので、そのまま袋に入れてしまい、手早く回収して自宅などで乾かしましょう。

自宅のスペースの問題などで乾かすのが難しい場合もありますが、カビから守るために、部分的にでも良いのでとにかく早く乾かし始めましょう。

こんな方法も

お金に余裕があるならテントやタープをレンタルに切り替えると、メンテナンスはキャンプ場で行ってくれます。レンタルができるキャンプ場なら利用するのもいいでしょう。

また泥汚れが付いてしまった場合にはテント専門のクリーニング業者にお願いする手もあります。

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雨とうまく付き合って快適なキャンプを

キャンプをしていると、ときには雨に当たることもあるでしょう。

しかし、雨とうまく付き合っていくことで、キャンプを快適にすることができます。

今回紹介したような対処法の実践、そして事前の準備をしておくことで雨は対処できるものです。

ただし、台風や風が強い日にはキャンプをあきらめる判断も必要なので、無理はしないようにしましょう。くれぐれも安全を第一に、雨キャンプを楽しんでいただければと思います。

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オノデラ

キャンプ好きのWEBライター。
月に1回はキャンプに行きたいキャンパーです。
経験則を踏まえた、ユーザー目線の記事作りをモットーとしています。
真夏でも焚火を欠かさないほど焚き火好き。

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