SNSで話題!子どもと一緒にベランピング、遊び方と注意点

公開日:2020 / 10 / 10
最終更新日:2020 / 10 / 21

子供とベランピング

「おうちキャンプ」や「ベランピング」といった言葉がすっかり浸透してきていて、週末の楽しみにしていたり、ちょっとやってみたいな、と思っている人も多いのではないでしょうか?

特にベランピングは、手軽にできて、外の空気を感じられる、キャンプに行けない週末にぴったりのアクティビティ。

でもその一方で、子どもと一緒に遊ぶ時には転落リスクにも配慮が必要です。

ベランピングで子どものチカラを伸ばす遊び方、そして注意点をお伝えします。

#ベランピング でおうち時間を満喫!

SNSで話題のベランピング、言葉だけでも聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ベランダ+グランピング=ベランピングは、家にいながら気軽にアウトドア気分を楽しむことができ、外出自粛の流れでさらに注目を集めましたね。

ベランピングのためのグッズや情報も増えてきています。

子どもと一緒にベランピングして、子どものチカラを伸ばす!?

子どもとやるなら「遊ぶ」ベランピングを!大人の関わり方を変えてみよう

子供とベランピング
SNSを見るとおしゃれなベランピングが並びますが、親子で楽しむなら「遊ぶ」ベランピングがオススメです。

普段のキャンプは、安全や風向き・サイトの環境に合わせて構成したり、時間を逆算して「急がなきゃ!」となったりと、どうしても大人がサッサと動いてしまいがちです。

家で気軽にできるベランピングだから、子どもの遊びとして楽しんでみませんか?

大人の基本姿勢は「見守り」、そして「サポート」です。

「ごっこ遊び」と「秘密基地遊び」

ベランピングは、子ども時代に欠かせない2つの遊びにつながる要素を持っています。

一つは「ごっこ遊び」

ベランピングは、子どもにとっては“キャンプごっこ”になります。

想像力を働かせて、ベランダをキャンプ場に見立て、キャンプ用品で再現をしながら、大人のコミュニケーションや技術を、その立場になりきって模倣します。

子ども同士であればもちろんベストですが、大人が参加する場合でも主導権は子どもにゆだねましょう。

「今日はここでキャンプをしますよー」「パパはお米を炊いておいてね!」…。

役になりきって子どもが主体的になって遊ぶことは、人の立場や気持ちを理解することにもつながります。

もう一つは「秘密基地遊び」

秘密基地遊びの醍醐味は「仲間だけの秘密の空間」を、作り出して堪能して遊びこむこと。

自分たちだけの空間を持つことで、自律的にルールを作ったり、限られた空間を上手に使う方法を考えたり、「非日常」の物語を作り出して浸ったりします。

ベランピングでつくる空間は、「秘密基地」にもぴったりです。

「秘密基地遊び」になってきたと思ったら、大人はそっと抜け出して、安全を見守りつつ遊びを観察する係になりましょう。

ベランピング遊びで伸びるチカラ

ベランピングで「ごっこ遊び」「秘密基地遊び」を楽しむ中で、子どもたちはいろいろなチカラを伸ばします。

  • 好奇心
  • 主体性
  • 社会性
  • 問題解決能力
  • レジリエンス(回復力)
  • コミュニケーション能力
  • 空間構成能力

 ぜひゆっくり時間をとって、ベランピングを楽しみながら子どもの遊びを見守ってあげてください。

もしかしたら、次のキャンプは頼もしい戦力にもなってくれるかもしれませんよ!

転落リスクに要注意!安全に最大限の配慮を

子どもも大人も楽しくてリフレッシュ、子どものチカラを育めていいこと尽くしのベランピングですが、ベランダという場所の特性上、転落事故につながりやすいという大きなリスクがあります。

注意すべき点をまとめてみました。

目を離さない

子どもの転落事故は「ちょっとくらい大丈夫だろう」とゴミを出しに行ったり、洗濯を取り込んだり、ものを取りに行ったりという一瞬の間に起こっています。

ベランダで遊んでいる間は、(秘密基地遊び中でも!)子どもから目を離さないように徹底しましょう。

転落の危険性を繰り返し伝える

子ども自身に危険性を十分に伝えることがとても大切です。

遊んでいる最中に柵に近づかないこと、大人がいない時にはベランダで遊ばないことなどを徹底して伝えます。

遊ぶ前、遊んだ後はもちろん、盛り上がり過ぎていると思ったら休憩を促して再度伝えるようにしましょう。

子どもの遊びの世界と安全性のバランスが難しいですが、うまく見極めたいですね。

ベランピングは注意を理解出来る年齢から

特に1〜3歳の転落件数が多く、窓を開けたり網戸にする機会が多くなる春〜夏が最も多くなり、それ以上の年齢でも発生しています。

一回遊ぶとベランダで遊ぶハードルが下がってしまいますし、3歳近くなると自分でロックを外すことも覚えるので大変危険です。

この年齢の子で「ちょっとまだ理解が難しいな」と思ったら、迷わず室内でのおうちキャンプ遊びに切り替えてください。

遊んだあとは全て片付ける

複数の転落事故の原因となっているのが、踏み台です。

ベランピングで使う椅子や机は、柵を乗り越えるのを容易にするアイテム。

「また明日も使うしいいか」とそのままにすることが、転落事故につながります。

片付けられる椅子・机は片付けて、折りたためるものは折りたたむなど、ベランダは都度片付けをするようにしましょう。

もし子どもが「壊したくない!」と言う場合には、室内への「お引越し」を提案してあげてくださいね 。

施錠やチャイルドロックで子どもが自分で出ない工夫を

ベランダのドア・網戸にはしっかり施錠、もしくはチャイルドロックを用意すると安心です。

チャイルドロックは、100均でも手に入るので、検討してみてくださいね。

親子の休日にぴったりなベランピングですが、転落事故は死亡にもつながります。

リスクを考慮して遊ぶようにしましょう。

参考:

消費者庁 窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180314_0001.pdf
セコム 子どもの安全ブログ
https://www.secom.co.jp/kodomo/p/20181122.html

遊びは学びへの入り口。リスクを知ってベランピング遊びを楽しもう!

遊びは学びの入り口。「遊びを見守ってくれる大人の存在」は遊びパワーをぐっと引き出します。

転落リスクへの最大限の配慮を忘れずに、全力で遊べる環境を作ってあげてくださいね。

子ども主体の「遊び」ベランピングに挑戦してみましょう!

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のあそびっこプロジェクト 相原 里紗

保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰

早稲田大学国際教養学部卒業後、(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。

親子 × のあそび × 地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」を主宰。日常のお散歩から島旅、海遊び、雪遊びなど親子向けにアウトドアアクティビティを通じた原体験の場を全国各地で作っている。

親子とアウトドアをテーマに、保育士としての専門的な知識を踏まえたライティング、イベントの企画運営など幅広く活動中。

キャンプ歴10年。屋外で音楽を聞きながら飲むビールが何よりも好き。3歳と1歳の男の子ママ。

Facebook : @risa.otsuki.aihara
のあそびっこプロジェクトFB:@noasobicco

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