夜の案内人「ランタン」の種類をわかりやすく解説!LED・ガス・ガソリンそれぞれの特徴と用途

公開日:2016 / 09 / 09
最終更新日:2016 / 11 / 22

さまざまなアイテムが展開されているランタン。初心者の方がはじめに直面するのは、「違いがわからない」「どれも同じに見える」という疑問かと思います。今回は、3つに分類されるランタンの種類と、それぞれの用途や特徴を解説します。

ランタンの種類は大きく3つ

ランタンは、光を灯すための「燃料の違い」に応じて、3種類に分類されます。

  • LEDランタン
  • ガスランタン
  • ガソリンランタン

使うべきシチュエーションの違いや、初心者向き・玄人向きなどの分類も生まれるため、しっかりとチェックして購入にあたりましょう。以下では、それぞれのランタンの用途や特徴を整理します。

1.LEDランタン

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提供:コールマン

LEDランタンは、乾電池や充電式の電池パックを動力とするランタンです。
以前は蛍光灯を点灯するタイプが主流でしたが、近年はLEDのランタンがほとんどです。価格は1,000円程度のリーズナブルなものから、10,000円程度の大光量のものまで、各メーカーが幅広くラインアップしています。

特徴

とにかく手軽で扱いやすい。
スイッチのオンオフや明るさの調整などをボタンひとつで行えるものが多く、初心者でも迷わずに操作できます。最近ではバリエーションも豊富で、テントに飾りつけるイルミネーションのようなものあります。テント内の明かりとして利用することが多いです。

注意点

  • 大光量のLEDランタンでも、ガスやガソリンランタンに比べると明るさが劣ります。
  • 炎の温かみや雰囲気まで演出することはできません。

用途

食卓やテント内の照明にはLEDランタン。
ガスやガソリンランタンより虫が寄りにくいLEDランタンは、食卓に置くのに向いています。
また、テント内は燃焼器具を使用すると一酸化炭素中毒を起こす恐れがあり危険です。テント内では必ずLEDランタンを選択しましょう。

2.ガスランタン

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ガスランタンは、「LPガス」や「液化石油ガス」と呼ばれる燃料を使ったランタン。
燃料は専用のカートリッジに詰められており、交換が容易なので、初心者でも問題なく扱えます。価格は5,000円~15,000円程度です。

特徴

LEDランタンより明るく、ガソリンランタンより使いやすい、「バランスのよさ」。
強い光を放つため、メインランタンとして十分に活躍します。光の元となるマントルは事前に「空焼き」という、マントル全体に火をつけて白く灰状になるまで焼く作業が必要です。1度行えば、マントルに穴があいたり壊れるまで使用することができます。
着火の手順は簡単。燃料のカートリッジを挿入したら、つまみをひねってガスを出し、点火ボタンを押すだけで点灯します。

注意点

  • 燃料の価格が高くLEDランタンやガソリンランタンに比べコストパフォーマンスが悪いです。
  • 10度以下になるような寒冷時には火力が安定しなかったり、着火できなかったりするので、使用する時期や場所を選ぶ必要があります。
  • 燃焼器具のため、テント内などの密閉された空間では一酸化炭素中毒を起こす恐れがあるので、使用しないでください。

用途

初心者のメインランタンとしておすすめ。
しっかりとした明かるさを確保しつつ、扱いがそれほど難しくないためキャンプ初心者や女性におすすめです。
また、同メーカーのガスバーナーを持っていれば、燃料の共有ができて便利です。

3.ガソリンランタン

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ガソリンランタンは、純粋な石油成分で作られた「ホワイトガソリン」を燃料とするランタン。100年近く構造を変えておらず、貴重なヴィンテージアイテムも存在します。

特徴

「唯一無二の明るさ」「ひと手間」
3種類のランタンの中でも、最大の明るさを誇ります。また、テントサイトをやわらかく包み込む趣深い光は、独特の雰囲気を演出します。着火するときには、燃料タンクに空気圧を加える「ポンピング」や、ガスランタンの特徴でも記載した、マントルを「空焼き」するなどの作業が必要です。定期的なメンテナンスも必要で、扱いが難しそうな印象はありますが、慣れれば手のかかる部分を楽しむ方も多く根強い人気があります。
価格は10,000円~30,000円と高額ですが、燃費がよくランニングコストを抑えられます。

注意点

  • 着火するときには、燃料タンクに空気圧を加える「ポンピング」が必要です。
  • 定期的なメンテナンスが必要です。
  • 燃焼器具のため、テント内などの密閉された空間では一酸化炭素中毒を起こす恐れがあるので、使用しないでください。

用途

テントサイトを照らすメインランタンにうってつけ!光が弱まっても、燃料を継ぎ足したり、ポンピングを行えばすぐに光量が安定します。

用途に適したランタン選びを

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ランタンには種類ごとの特性があります。重要なのは、用途に応じて最適なランタンをチョイスすること。LEDランタン、ガスランタン、ガソリンランタンは適材適所の組み合わせでキャンプの夜を照らしましょう。

ガスガソリンランタンの違いについて詳しく記載した過去記事
コールマンに聞きました!燃焼器具Q&A ホワイトガソリンとLPガスの違いとは?

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