
今年の夏も猛暑?!キャンプ場での熱中症対策は?
梅雨入り前に猛暑日を記録するなど、今年の夏も厳しい暑さが予想されますね。
この季節のキャンプは、昼間の暑さ対策が必須ですが、皆さんはどのような工夫をされていますか?
最近ではバッテリー式の扇風機やポータブルクーラーなどの、猛暑対策ギアを活用される方も増えていますね。
都心で中高生がよく使っているハンディー扇風機も、キャンプで役立つと思います。
筆者は、数年前からペルチェ素子付きのハンディ扇風機を使っていますが、このペルチェ素子の冷却がとても気に入っていました。
昨年、暑さ対策に「ファン付きウェア」の記事を執筆しましたが、その際に水冷ウェアやペルチェ素子のウェアもいくつか試しました。
ワークマンでもペルチェ素子の付いたベストも発売されていましたが、2025年モデルは大きなペルチェ素子が1個と、小型のペルチェ素子が4個も増加され、大幅な改良がされたので期待をしていました。
発売日を待って、在庫のある店舗にて購入する事ができましたので、実際に使った実感をご紹介します。
ワークマン ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO2を手に入れた!
公式サイトの「瞬間冷却−28℃」と言うコピー、気になりますよね?
記事執筆時点で、ワークマンのオンラインショップで検索すると、ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO2(19,800円)と言う名前の商品の他に、限定モデルのスペシャルエディション(25,000円)というモデルが存在します。
購入したお店では、限定モデルも在庫があり、平日の午前中で店内には筆者しかお客が居なかったので、何が違うのか質問した所、丁寧に教えてくれました。
冷却と温熱性能に違いはなく、限定モデルの方は5ヶ所のペルチェ素子が点灯し、夜間の視認性が良くなるとの事。
逆に言えば、猛暑の昼間に使いたい筆者にとっては、通常モデル(19,800円)で十分かな、と判断し購入しました。
フリーサイズとなっていますが、胸と両脇のベルトで調整可能。また、右胸のダイヤルを回す事で、内蔵されたワイヤーで背中のペルチェ素子の高さを調節する事が出来る優れもの。
購入した店舗では、見本用のものを小柄な店員さん(推定身長150cm前後)が試着してくれましたが、ペルチェ素子の位置も適切な位置に調整できていました。
いざ開封&使用準備!
早速開封してみます。バッテリーも同封されている点は嬉しいですね。
ペルチェ素子とベストは別個装になっているので、ベストに装着していきます。
ペルチェ素子はベストの裏側(着用面)から装着し、表側(外側)からリングを回して簡単に脱着できます。
配線は、ベスト裏側に面ファスナーで数箇所固定します。
ペルチェ素子とスイッチ、バッテリーへのケーブルは、ベストから脱着可能なので、ベストが洗濯可能なのが素晴らしい。
バッテリーも装着すると、結構な重さです。計測してみると、バッテリーが322g、ベスト&ペルチェ素子(5個)が701gなので、合計で1,023gでした。
着用し、胸と両脇のベルトで調節します。身長168cmの標準体型の筆者では、ベルトの紐がかなり余ってしまいました。
右胸のダイヤルでの背中のペルチェ素子位置の調節も、片手で簡単にできます。
ペルチェ素子は冷却する面と加熱する面を持つので、スイッチを温熱にすると冬場はヒーターとしても使えます。
これは一年中使えそうですね。
36℃越えの都内で自転車移動&キャンプで使ってみた
6月の35℃を超えた都心で、実際に自転車移動時に使ってみる事にしました。
エアコンの効いた家からドアを開けた瞬間、あまりの熱気に怯みましたが、気を取り直して冷却スイッチをオン!
すると数秒で、背中を中心にペルチェ素子が当たる部分が心地良く冷えるのが実感できます。
実際、ペルチェ素子を冷却スイッチオンして、数分で結露ができるほど冷却しているのがわかります。
炎天下の中、自転車を走らせますが、走行風も体に当たる事も手伝ってか、涼しく感じられます。
稼働時間は冷却モードにより「強」で2.8時間、「弱」で4.3時間との事ですが、自転車通勤などで使う場合は「弱」でも十分かな?と言う印象でした。
手元の温度計は36℃になっていましたが、体感的にはそこまで辛くない感じです。
試しにスイッチをオフにしてみましたが、体に熱がたまっていくのが感じられ、冷却スイッチをオンにすると楽になるのが感じられました。
因みに暫く時間が経って、右胸のダイヤルで背中のペルチェ素子の位置を調節し直すと、冷却される部位が少し変わるので、ひんやり感が更に心地良くなる気がしました。
これは十分に冷却効果が感じられると言っていいでしょう。
デイキャンプで使ってみた
木々に囲まれたキャンプ場は都心より涼しいですが、テントなどの設営時に汗だくになりますよね。
それが、このペルチェベストを着用していると、汗はかくものの、ペルチェ素子がとても心地良く冷却され、明らかに体の辛さが半減される感じがします。
このような作業をする時は冷却モードは「強」がお勧めだと感じました。
設営後にチェアで寛ぐ際にも、ペルチェ素子が心地良く冷却され、汗が引いていくのを実感できます。
これ、正直に言ってお勧めです。
使ってみてわかった事
背中にペルチェ素子が3個あるのですが、それぞれに電動ファンがあり排熱をしています。
その関係で、バックパックなどを背負うと排熱が出来ず、冷却にも問題がありそうです。
また、排熱ファンの音が屋外では気になりませんが、エレベーターなどに乗ると若干大きく感じられました。
接触冷感のTシャツの上に装着した方が、コットンのTシャツよりも冷却効果を感じられたので、ウェア選びの参考にしてください。
まとめ
ややベタ褒め感が強くなってしまいましたが、バッテリー込みで税込19,800円と言う事を考えても、お勧めできる商品ですね。
因みに購入にあたっては、水冷ベストと迷いました。
筆者は水冷ベストも試した事があるのですが、面で冷却されるのでとても快適に使えると感じました。
冷却だけで考えると、ペルチェベストより効果が高いと思えたのですが、運用面で気になる点が。
それは冷却を維持する為には、こまめに凍らせたペットボトルとの交換が必要という事です。
これだと、高機能のクーラーボックスに予備の凍らせたペットボトルを何本も準備する必要があり、キャンプなどのアウトドアや自転車などでは運用が難しいですよね。
その点、ペルチェベストならバッテリーさえあれば良いので、予備バッテリーを準備すれば簡単に運用できます。
最近のキャンプ場は電源が取れる施設も増えているので、充電できる事もあるでしょう。
そんな点から、ペルチェベストを選択したのですが、実際に使ってみて、その実力に十分満足できました。
欲を言うと、バッテリーが専用なので、替えのバッテリーがなかなか売っていないと言う事と、ベストの予備も発売して欲しい(洗濯すると乾くまで使えないので)事くらいです。
ワークマン商品全般に言える事ですが、人気の商品ほど、品薄でなかなか買えない事が多いので、購入を検討されている方は、早めにチェックしてみてください。
ワークマン ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO2商品概要
サイズ:フリー 対応身長155~185cm 対応胸囲80~124cm
防水等級:IPX4相当(生活防水レベル)
ペルチェデバイス重量:約530g
バッテリー重量:403g±10g
稼働時間:強2.8時間 弱4.3時間 ゆらぎ3.3時間
素材:本体 ポリエステル90%、ポリウレタン10% メッシュ部分 ポリエステル100%