圧巻のテント展示でキャンパーを魅了する「おおさかキャンパル」【ふらっとショップ探訪 #19】

公開日:2023 / 08 / 08
最終更新日:2023 / 09 / 06

みなさんはキャンプのギアをどう選びますか。ネットに情報があふれる時代、無数のレビューを見比べて、とりあえず無難なものを購入していた筆者。いつしか実物を手に取って選ぶ機会も少なくなりました。

そんな折、何気なく立ち寄ったのが個人経営のアウトドアショップ。選りすぐりのギアや珍しいガレージブランドなど奥深い世界が広がっていました。

ネットや量販店とは一味違う魅力を放つショップを巡る連載「ふらっとショップ探訪」。第19回は、大阪市平野区のアウトドアショップ「おおさかキャンパル」を紹介します。

老舗テントメーカーの店舗を引き継いでスタート

1998年に東大阪で創業したおおさかキャンパル。元々は「小川テント株式会社」(現・キャンパルジャパン株式会社)が運営していた店舗跡を引き継ぐ形でオープン。2021年3月には現在の八尾エリアに移転しました。

キャンプに必要な道具が一通り揃うよう、バラエティに富んだアイテムを用意。そのほとんどが広々とした本店に所狭しに陳列されています。一番のこだわりであるテントについては、徒歩圏内にある2棟の展示場に常設されています。

代表を務める青井弘明さん(35)は「キャンプを始める上でテントは最も重要なアイテム。当店では十分なスペックと耐久性を備えているのはもちろん、アフターサービスが充実しているものしか扱っていません。最低でも10年は使ってもらえるものを厳選してセレクトしています」と語ります。

常時10張り以上!圧巻のテント展示スペース

テントは、第1テント館と第2テント館で合わせて10張以上を常時展示。創業時から変わらず扱う小川テントをはじめ、コールマン、スノーピーク、モンベルといった国産ブランド、ローベンスやノルディスク、テンティピなどの北欧ブランド、ソロテントで定評のあるMSR、ニーモなどが並びます。

こちらは第1テント館。ひとつの空間にテントが集結する様は壮観そのもの。テントの展示自体が無いショップも多い中、一度にこれだけの数の実物を見比べられるのはうれしいポイント。各テントのスペックを熟知したスタッフのレクチャーを受けながら、それぞれの用途にぴったりのものを選ぶことができます。

黄色の看板が掲げられているのが第2テント館。比較的小型のテントが展示されています。八尾に移転して2年ほどはこの店舗のみの営業だったため、店の前の駐車場でテントを展示していたそう。場所を取るテントをあえて実物で展示するというぶれないスタンスは「絶対に後悔してほしくない」という強い思いがあるからこそ。

春夏のシーズン中は万能でファミリー向けの2ルームテントを、秋冬は寒さにも強いワンポールテントをメインに据えるなど、季節に応じて柔軟にレイアウトが変更されます。ちなみに週末は第1テント館のみ開放され、平日は両館ともに施錠されていますが、スタッフに声掛けすれば案内してもらえるとのこと。

一店舗で完結する充実のラインナップ

テント以外に必要なキャンプ道具は本店で一式揃えることが可能。青井さんは「当店は一店舗で完結できる豊富な品揃えが強みです。キャンプギアは組み合わせて使うもの。相性の良し悪しを見ながら選んでもらえます」と話します。

店として自信を持って提案できる”定番“があるのも魅力のひとつ。目新しいギアを次々に入れ替えるというよりは、寝袋ならこれ、バーナーならこれ、といった具合にある程度絞ってセレクト。特に、オプションの豊富さや修理のしやすさなどを重視しているそう。何をどう選べばいいかわからないという初心者でも安心して購入できます。

テントやタープを固定するのに欠かせないペグで一押しなのが鍛造ペグ。店頭にスノーピークのソリッドステーク、村の鍛冶屋のエリッゼステークなどが並びます。青井さんは「優れた強度としなりで固定力を発揮します。ほかにも軽量なジュラルミン素材の用意もありますが、基本的にはこれ一択です」と語ります。

オーナーのおすすめ3選

ogawa(オガワ)の「ロッジシェルターT/C」

1914年創業の老舗アウトドアブランド「ogawa」。ロッジシェルターT/Cはその名の通り特徴的なロッジ型が目を引くデザイン。ポールを組んでフライをかぶせるので設営も楽々。オプションのインナー2人用・5人用と合わせればロッジテントとしても使用できます。

青井さんの一言メモ
「とにかく設営が簡単で手間が掛かりません。寝室用テントと連結できる拡張性も魅力。ポールは垂直に近い状態なので、デッドスペースを減らして広々と空間を使えます」

Coleman(コールマン)の「ワンマントルランタン 286A」

コールマンが誇る傑作ギアのひとつ、ワンマントルランタン286A。1980年代から引き継がれるクラシカルなたたずまいは、これまで多くのキャンパーの心を掴んできました。ホワイトガソリンを燃料とし、低温時でも安定した明るさを保ちます。

青井さんの一言メモ
「最近ではより手軽なLEDランタンが主流ですが、ガソリンランタン特有の暖色系の色合いは特別な雰囲気を醸し出します。点灯時のポンピングのひと手間や燃焼中に奏でられる独特な音、手入れを重ねるごとに愛着が湧き、一生の相棒になること間違いなしです」

スノーピーク(Snow Peak)の「アイアングリルテーブル(IGT)」

スノーピークのアイアングリルテーブル(IGT)シリーズは、なんといっても自由自在なカスタマイズ性が魅力。フレームをベースに、天板、バーナー、脚など多彩なパーツを組み合わせ可能。フィールド上に自分が思い描くダイニングキッチンやリビングを実現できます。

青井さんの一言メモ
「キャンプスタイルの変化に合わせてカスタムできるので長年に渡り愛用いただけます。テーブル高の変更もでき、ハイスタイルでもローススタイルでOK。豊富なオプションは痒いところに手が届き、IGT沼にハマる人がいるほど魅力的なシステムです」

まとめ

アウトドア一筋25年で培った確かな品揃えを誇るおおさかキャンパル。選りすぐりのテントが一堂に会する展示場は一見の価値ありです。キャンプ初心者から玄人まで満足できるので、気になる人はぜひ訪れてみてください。

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「おおさかキャンパル」基本情報

所在地:大阪府大阪市平野区長吉六反4-2-25
営業時間:平日10:30~19:00、土日祝10:00~18:30、火曜定休
TEL:06-6777-9945
公式ホームページ:https://osaka-campal.co.jp/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/osakacampal20171011/
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/profile.php?id=100063368791971

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ブッシュトモロー

アウトドアライター。新聞記者を経てフリーに転身。アウトドア業界や野外活動の現場で取材執筆に携わる。主に夏は登山、冬は狩猟という生活スタイルで、ネタと獲物を日々追っている。
Twitter:@bush_tomoro

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