こだわりのガレージブランドがひしめく「leiri hygge store(レイリーヒュッゲストア)」【ふらっとショップ探訪 #13】

公開日:2023 / 04 / 09
最終更新日:2023 / 04 / 09

みなさんはキャンプのギアをどう選びますか。

ネットに情報があふれる時代、無数のレビューを見比べて、とりあえず無難なものを購入していた筆者。いつしか実物を手に取って選ぶ機会も少なくなりました。

そんな折、何気なく立ち寄ったのが個人経営のアウトドアショップ。選りすぐりのギアや珍しいガレージブランドなど奥深い世界が広がっていました。

ネットや量販店とは一味違う魅力を放つショップを巡る連載「ふらっとショップ探訪」。第13回は、熊本市南区のガレージブランドセレクトショップ「leiri hygge store(レイリーヒュッゲストア)」を紹介します。

建築業の傍らショップ経営

レイリーヒュッゲストアは2019年12月、熊本市南区でオープンしました。オーナーの伊津野良一さんは建築業を営む傍ら、自身の趣味でもあるキャンプのギアを販売しています。

約7年前からファミリーキャンプを始めた伊津野さん。当初は「Snow Peak(スノーピーク)」のギアを愛用していましたが、周りのキャンパーとかぶるのが気になり、ガレージブランドに目をつけるようになったそう。

キャンプイベントで知り合ったガレージブランド関係者との縁もあり、建築事務所のすぐ横のスペースでショップを経営することを決断。2021年夏には店舗拡大して現在の形に落ち着いたといいます。

多彩なガレージブランドを展開

店で取り扱っているガレージブランドは30以上。「A」のマークでおなじみの「Asimocrafts(アシモクラフツ)」、ガレージブランドの先駆け的存在の「neru design works(ネルデザインワークス)」、上質な一生モノを手がける「OLD MOUNTAIN(オールドマウンテン)」など、どれもユニークなものばかりです。

伊津野さんが仕入れ時にこだわっているのが“人付き合い“。同店で取り扱うブランドの関係者とは必ず顔を合わせており、コミュニケーションを欠かさないといいます。ブランドとの密な関係によって生み出されたコラボ商品も多数展開されています。

コラボ商品の魅力について伊津野さんは「大きなメーカーが手を出さないような採算を度外視したこだわりが詰まっています」と語ります。ほかにはない完成度の高さからお客さんにも人気が高く、キャンプサイトを自分の好きな空間にアレンジして、秘密基地のように楽しむ人が多いそう。

キャンプ×遊びを提案

壁にディスプレイされているのはインフレータブルカヤック。伊津野さん自身もカナディアンカヌーやSUPなどのアクティビティをキャンプに積極的に取り入れており、「キャンプに遊びを掛け合わせるスタイルを提案していきたい」と話します。

店内にはキャンプギアだけでなく、食事を彩る調味料なども並びます。どうやってキャンプという非日常な時間をより特別なものに演出するか。そのヒントがいたる所に隠れた店内は歩いているだけで色んなアイデアが浮かんできそうです。

オーナーのおすすめ3選

「BONBONERO(ボンボネロ)」

「Goal Zero(ゴールゼロ)」社のLEDライトなどのカスタムパーツ「BONBONERO(ボンボネロ)」。炎をイメージした形状の「カルシファー」(写真左)はレイリーヒュッゲストアとのコラボ。アクリル素材の側面をサンドブラス加工を施すことで明かりを内部にとどめる職人技も光ります。

シリコン素材の蓄光タイプもラインナップ。消灯後もうっすら発光するので、暗闇でも見失いません。

伊津野さんの一言メモ
「ライトに鮮やかな陰影をもたらし幻想的な空間を演出します。インスタグラムでもキャンパーの注目を集める人気アイテムです」

サンゾー工務店の焚き火台「RODAN(ロダン)」

サンゾー工務店が手がける焚き火台シリーズ。画像の「HANGETSU(ハンゲツ)」はアシモクラフツとのダブルネームの珍しい品。まるで暖炉のようなスタイルで、2~3人で焚き火を楽しめるサイズ感です。

伊津野さんの一言メモ
「モノづくりに対するこだわりをひしひしと感じる完成度の高さが魅力。とにかくコンパクトに収納できるので持ち運びも便利です」

スノーピーク シェルフコンテナ用のカスタムパーツ

同店が取引のあるガレージブランドとタイアップして制作したカスタムパーツ。ウィングトップ、シェルコンサイドテーブル、真鍮プレートなど、細部までこだわり抜いたものばかりです。

伊津野さんの一言メモ
「どのパーツも採算を考えず妥協なしに仕上げています。大きなメーカーが作らないような、少数生産だからこそのオリジナリティが特徴です」

まとめ

店名の「leiri(レイリー)」はフィンランド語で「キャンプ」、「hygge(ヒュッゲ)」はデンマーク語で「居心地がいい空間」を意味するそう。レイリーヒュッゲストアはその名にふさわしく、キャンプサイトをくつろぎの空間にアレンジできるギアの宝庫でした。

今回の取材中にも宮城や沖縄など全国各地からお客さんが絶えず来店されていました。最近では韓国や中国などからの問い合わせも増えているそう。国内外から注目を集める魅力が詰まった同店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

「leiri hygge store(レイリーヒュッゲストア)」基本情報

所在地:熊本県熊本市南区平田1丁目11-47
営業時間:通常営業10:00~15:00、木曜定休 ※詳しくはインスタグラムで
公式サイト:https://leirihygge.theshop.jp/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/leiri_hygge_store/

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ブッシュトモロー

アウトドアライター。新聞記者を経てフリーに転身。アウトドア業界や野外活動の現場で取材執筆に携わる。主に夏は登山、冬は狩猟という生活スタイルで、ネタと獲物を日々追っている。
Twitter:@bush_tomoro

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