キャンプ場でのアクティビティに、自転車ナイトライドの勧め

公開日:2025 / 07 / 04
最終更新日:2025 / 07 / 04

皆さん、夏場のキャンプでは、どのような過ごし方をされているでしょうか?

キャンプ経験者ほど、夏は暑いし虫も多いし、雷雨やゲリラ豪雨も多くなるので、敬遠する方も多いかもしれません。

しかし、気温が下がらない時期だからこそ、装備を軽量化できると言うメリットもありますよね。

やはり夏でもキャンプを楽しみたい!と言う方も居るでしょう。

そこで、夏だからこその楽しみ方の一つとして、「自転車ナイトライド」を提案したいと思います。

夏のキャンプでのアクティビティは?

夏のキャンプで楽しめるアクティビティと言うと、真っ先に上がるのが川遊びなどのウォータースポーツではないでしょうか?

筆者も、川や湖でのカヤック遊びを楽しんでいます。

「ゆるキャン」の聖地、本栖湖の洪庵キャンプ場などは、カヤック&キャンプの醍醐味が味わえますよね。

川や湖は日差しを遮るものが無く、意外と暑いのも事実です。まぁ、水に飛び込んじゃえば気持ち良いのですが。

今回は、気温が下がる夜間の自転車でのナイトライドを、ご紹介したいと思います。

気温が下がる「夜間」にお勧めナイトライド

山間部のキャンプ場では、キャンプ場を出て山に向かえば、街灯が殆ど無く、夜間は結構な暗闇の場所が多いものです。

自動車で走ればあまり気になりませんが、体をむき出しで自分の脚力で、ライトの灯りだけを頼りに自転車で走ると、相当な非日常感を味わえます。

ライトの照らす所以外は真っ暗な暗闇。時には大型の野生動物が藪の中を動く音や臭い、気配などを感じる事も。

立ち止まって一瞬ライトを消せば、頭上には満天の星空が。

この非日常感は、テーマパークのアトラクション以上の刺激を与えてくれます。

真夏では気温も下がりきらず、蒸し暑さ感じる事もありますが、それ以上に非日常感が優って楽しめる事間違いないでしょう。

また、山を登った先で見れる夜景も、ナイトライドの醍醐味です。

そして非日常感を楽しんだまま、キャンプ場に戻ってビールで乾杯して就寝。いやー、最高の楽しみ方ですね。

筆者がお勧めするナイトライドとは?

夜間での自転車走行は、昼間以上に危険があるので、十分な対策が必要です。

野生動物との遭遇や、事故にあう危険もあるので、1人での行動は絶対にお勧めできません。

舗装されている道を、最低でも4〜5人で行動する事をお勧めします。

万が一、誰かが事故にあってしまった時にでも、同行者が3人以上いれば何とか対応できるでしょう。

また、可能であれば、ナイトライド経験の豊富な方に同行して頂くと良いでしょう。

筆者が初めてナイトライドを体験したのも、経験豊富な方々のアテンドによるものでした。

安全を最優先に、十分な準備をする必要があります。

ナイトライドに必要な装備と、注意点

まず、夜間の峠道は、舗装されたガードレール等の滑落防止の措置の取られたルートを計画しましょう。

ナイトライドに適した自転車は?

舗装された山道を登って下るのですから、軽量なロードバイクを相棒に選びがちですが、ちょっと待った。

舗装された道路でも、夜間には路面の状況が見え難く、苔や砂利、陥没などがある場合も。

ロードバイクの細身のタイヤでは、転倒やパンクなどの危険が大きくなります。

また、ちょっとした段差に乗り上げた場合、軽量に作られた車体にダメージを負い、最悪の場合走行不能になってしまう事も。

筆者はマウンテンバイクに乗っていますが、どうしても重量が気になる人は、太めのタイヤを履いたグラベルバイクなどを選ぶと良いでしょう。

ナイトライドに必要な装備は?

できるだけ危険を回避する為に、必要な装備をあげていきます。

普段のスポーツ走行に必要な、ヘルメットやパンク修理キット、携行食などの基本的な装備は当然携行している事を前提としています。

まずは適切な光量のライト!

山間部の峠道は、街灯が殆ど無い道路が多く、真っ暗です。

その為、道交法で決められた以上の光量の自転車ライトが必要になります。

最低でも、自転車に1,000ルーメン、ヘルメットにも1,000ルーメンの二つのライトがあると安心でしょう。

筆者は、マウンテンバイクに800ルーメンのライトを横並びで2個、ヘルメットに800ルーメンのライトを1個装備しています。

お勧めなのは、キャットアイのVOLT800。バッテリーが交換式なので、予備のバッテリーも2本装備しています。

また、ヘルメット用にはLEZYNEの800XLを。

ライトは光量だけでなく、光の広がり方がメーカーやモデルによって違う為、実際に使っている人の物を見たりすると良いですね。

個人的には、LEZYNEのレンズカットが光の広がり方が自然で、キャットアイの光は直線的に感じられます。

キャットアイのVOLT800はバッテリー交換が可能な点が優れており、ナイトライド時の安心感にもつながりますね。

大手通販サイトでは、中華製の格安ライトも沢山ありますが、自転車につけると振動が多い為、接触不良で山の中でライトが点かなくなる危険性もあるのであまりお勧めできません。

熊鈴などの野生動物対策と虫除けスプレー

夜間は、野生動物の活動が予想以上に激しくなります。

特に熊の出没する場所では、注意が必要です。

また、虫も沢山出るので、蚊だけではなく、アブやマダニなどの対策も必要です。

ヘルメットは当然、手袋も必須!

暑い夏場では手袋なんてしてらんないよ、と言うのもわかります。

しかし、自転車でも下りでは結構なスピードが出るので、路面の状況次第では転倒の危険も高まります。

素手だと、転倒した際に手のひらを地面で削って血塗れになる事もあり、最悪の場合ハンドルを握れずに走行不可能になってしまう場合も。

ゆっくり走る事と同時に、予期できない転倒にも備えて、グローブの装着をお勧めします。

ハイドレーションなどの十分な水分を!

気温が下がる夜間とは言え、熱中症対策にも十分な水分の携行をお勧めします。

基本的には、1時間に500〜1,000mlの水分量を目安に携行しましょう。

ルート計画は安全第一。下りの速度は昼間の6〜7割で。

筆者の経験上、ナイトライドでは、かなりの割合で大型野生動物の気配を感じる事がありました。

カモシカや、鹿の群れに遭遇した事も何度か。

昼間であれば警戒して逃げていく彼らですが、どう言う訳か夜間だと近寄ってくるような行動を見せる場合も。

なので、山道を下る際は、野生動物との遭遇をいつも頭に入れて、十分止まれる速度で走行しましょう。

キャンプ場に戻る際は、消灯時間に注意。

キャンプ場には消灯時間や就寝時間、車の乗り入れ禁止時間などが設定されいると思います。

4〜5人でナイトライドから戻り、ビールで乾杯&BBQなどを楽しむのであれば、他のキャンパーの迷惑にならないような時間で戻れる計画をしましょう。

特にナイトライド用の光量のライトは、かなりの眩しさになる為、キャンプ場に戻る際には光量を落とし、静かに移動するなどの配慮も必要です。

まとめ

少し注意点が多くなってしまい、ハードルが高く感じられてしまうかもしれませんが、それを上回るほどの非日常感を味わえると思います。

今年の夏は、キャンプ&ナイトライドの計画を立ててみるのも良いのでは無いでしょうか。

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森山 敦士

目黒区在住の1児の父。
事業経営をしつつ兼業主夫として、子育てや各種ボランティアなどにも携わる。息子が大人になる時、より良い社会にする為に、社会人の働き方や人生のマネージメント相談にのったりもしています。

小さなオープンカーに荷物を積み込んで、息子と二人でキャンプやカヤック、BMXやMTBなど、アウトドアを駆け回るアラフィフです。

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