【独占】サバティカルの新作テント「サバルパインドーム」がついに発売開始! その魅力と設営のコツをブランド担当がお教えします

公開日:2023 / 09 / 08
最終更新日:2023 / 10 / 01

サバルパインドーム

取り扱い説明書より詳しい!?「サバルパインドーム」の設営方法

サバルパインドームのセット内容

サバルパインドームのセット内容

では、ここからはサバティカルの新作テント「サバルパインドーム」の設営方法です。2人以上での設営が推奨となっています。

お伝えしてきたようにサバルパインドームは、設営の手間を簡略化できるように設計されていますが、初めての設営は説明書を確認しながら行うため時間がかかるかもしれません。ただ、コツを掴めば全行程が20分程度で設営が完了するテントに仕上げられています。

吉野さんのワンポイントアドバイスを交えながら、取扱説明書に記載の手順に従ってサバルパインドームの設営方法をご紹介します。

【STEP 0】まず、3つあるベンチレーションを開けます

サバルパインドームのセット内容は、上画像と前ページでご紹介した通りです。

説明書には、設営手順として、

  1. トップフレームのセット
  2. A型フレームのセットと仮立上げ
  3. A型フレームの本立上げとサイドフレームのセット
  4. ロープの取付とペグダウン
  5. ルーフシートとリビングシートの取付

と、5つのステップが記載されていますが、1の前のステップ0として、テント上部の「3つの天窓を開けておくこと」が設営を楽にする1つ目のポイントになります。

サバルパインドーム設営のポイント

「設営を始める時に、まず最初にやっていただきたいのが、ベンチレーションのジッパーを3カ所開けることです。

窓を開けて設営中に内部に空気が入りやすい状態にしておくと、立ち上げやすくできるんです」

ベンチレーションのジッパーは、撤収しキャリーバッグにしまう前に開けてから収納するようにすると、次回使用時も忘れなくなるのでオススメとのこと。

【STEP 1】トップフレームのセット

続いて天井の部分になる「トップフレームのセット」です。トップフレームは、「ハブの付いた2又のフレーム」と「1本のフレーム」という2種類があります。

まず2又のフレームをテントのスリーブに通していくのですが、2又のフレームはハブから外せるようになっていて、1方のフレームを外してからスリーブに通すと通しやすくなります。

2又フレームの一方をハブから外す

2又のフレームをスリーブに通す

2又のフレームともう1本のフレームをスリーブに通した後、忘れずにハブに接続します。そしてテント本体の頂点部分にあるトグルをハブ中央の穴に通します。

トグルをハブ中央の穴に通す

これでステップ1は終了です。

【STEP 2】A型フレームのセットと仮立上げ

続いてはステップ2の「A型フレームのセットと仮立上げ」です。ステップ1でセットしたトップフレームと3本あるA型フレームを接続し、仮立上げします。ステップ0のベンチレーションのジッパーの開放は、この段階で行っても問題ありませんが、“この段階までに”行うようにしてください。

A型フレームを組み立てた後、一人の方がハブを持ってフレーム全体を持ち上げ、もう一人の方がA型フレームを1本ずつ、トップフレームに接続していきます。下画像の通り、A型フレームも2又フレームのように外すことができるため、力が要らずスムースに接続することができるはずです。

続いてが、サバルパインドームの設営を楽にしてくれる工夫です。通常のテントであればこの後はポールをグロメットに差し込むことになりますが、サバルパインドームにはグロメットの前にポール(フレーム)を“仮”で入れる仮立上げ用のリングが用意されています。

左手のテント側にある穴がグロメット。右手で持っているのが、仮立上げ用のリング

A型フレームの端を6箇所、仮立上げ用のリングに通します。このリングが、ステップ3での本立上げで設営を楽にしてくれます。

6箇所を仮立上げ用のリングに通すと、下画像のような状態になります。

A型フレームを仮立上げ用リングに通して立上げた状態

【STEP 3】A型フレームの本立上げとサイドフレームのセット


ステップ3では、まずA型フレームを仮立上げ用のリングからグロメットへ差し替えます。上画像右にある仮立上げ用のリングに入っているポールの先端を、指をさしているグロメット(テント本体側の穴)に移します。

サバルパインドーム、設営を簡略化するための工夫
「仮立上げ用のリングは、設営を補助するためのロープとリングです。

これがないと、差し込むのに力が必要になってしまったりするんですが、色々な方、力のない方でも苦労せずに設営できるようにした工夫なんです」

実際にA型フレームを差し替えてみると、全く力をかけず、腕をプルプルさせてなんてこともなく、簡単に差し替えることができました。ビックリするほど力がいらずに差し替えることができますので、設営する機会があれば是非体験してみてください。

続いて、サイドフレームを組み立ててスリーブへ通していきます。そして2つあるグロメットの外側(使用していない方の穴)に差し込み、ボトムにあるアジャスターを引き締めればステップ3は完了です。

A型フレームとサイドフレームをグロメットに差し込んだ状態

なおアジャスターは、設営・撤収時は予め緩めておくと作業が楽になりますので、設営・撤収時は忘れずに緩めるようにしてください。

【STEP 4】ロープの取付とペグダウン

ステップ3でテントは自立した状態になりました。ステップ4では、テントとフレームをロープやフックで固定し、ペグダウンしていきます。

まずはサイドフレームが交差している部分をテープで固定します。

サイドフレームのクロスしている部分を固定

そして固定した部分に張綱用のリング付きのロープを巻き付け、続いてテント本体にあるリングに3mロープをかけていきます。


「ロープはリングに結んでもらっても良いですが、先にループを作ってそこに通すようにすると、外す時に楽になります。

場所を決めてからペグで固定しますが、この段階まではテントを移動させることもできます。その際は少なくとも2人、できれば3人で移動するようにしてください」

テントの場所を決めたら、ペグダウンをしていきます。ペグダウンは、ステップ3のグロメットに付いているループの6箇所、張綱用のロープの9箇所行います。

ロープは自在を使ってテンションを調整

【STEP 5】ルーフシートとリビングシートの取付

最後のステップ5で、ルーフシートとリビングシートを取付けます。ルーフシートはテントの高さが230cmあるため取付が大変そうに思えますが、補助ロープが付いているため、楽に行うことができます。

ルーフシートのフックをテント本体のリングにかける

片側をフックで止めた後に、補助ロープを持って天井部分をシートで覆うように反対側へ移動。そしてルーフシート中央のリングをトップフレームの先端にかけて、アジャスターで調整し固定します。

ルーフシートをトップフレームに固定

そして付属のリビングシートを設置しますが、下画像のようにコット等を用意して、リビングシートなしで楽しむことも可能です。

リビングシートは、トグルとフックで接続します。スタンディングバー付のため、端を立たせることができ、土が中に入ってきにくい仕様になっています。

サバルパインドームの設営はこれで完了です。可能な限り画像を多く掲載しましたので、購入された方で初めて設営される際は是非参考にしてください。

「製品の細部の仕様については、小杉さんを含めて、サバティカルチームの皆でテストをしながら決めていっています。繰り返しになりますが、どなたでも設営できる点にこだわって開発したテントです。

例えばルーフの補助ロープなんかも、実際に試してみて『身長が高い人じゃないと張れないよね』となって、補助のロープを付けたりしています」

なお、サバティカルはサバルパインドームの発売に合わせて、2023年新製品展示会を全国のA&Fカントリー店舗で開催しています。この記事を読み実際にサバルパインドームを見たいという方は、下記のサバティカルHPでスケジュールをご確認ください。

■サバティカル公式HP:https://sabbatical.jp/news/exhibition

2023年新製品展示会では、サバティカル製品の展示だけでなく、サバルパインドームを含むテントの設営講習等も行われる予定だそう。実際のサイズやテント内の雰囲気、設営方法を確認する貴重な機会となっていますので、是非足を運んでみてください。

「サバルパインドーム」を安全に長く使うために


設営方法に続いて、サバルパインドームを長く安全に使うために大切な、メンテナンスや保管方法について吉野さんに聞きました。

「基本的なことが大切ですね。(サバルパインドームは)化繊の素材なので、使用後はしっかり乾かして、高温多湿の場所を避けて保管していただければ大丈夫です。

常設用のテントではないので、長時間紫外線にあて続けてしまうと生地が劣化してしまいますが、定期的に使っていただくことと、使用後はしっかり乾かして濡れたまま保管しないということを守っていただければ、長くサバルパインでのキャンプライフを楽しんでいただけると思います」

メンテナンスの部分については注意点もあります。

「テントのシワを伸ばすため等の理由でアイロンを使ったりはしないでください。生地に熱を加えると、生地を傷めることにつながってしまうんです」。

実際にユーザーの方からそういった声が届くことがこれまでにあったそうで、テントのちょっとした汚れ等も無理に綺麗にしようとしたりせず、思い出やエイジングとして楽しんでほしいと語っています。

ただA&Fは、製品の修理を非常に大切にしている会社です。その理由は、「良い道具を長く」という企業カルチャーにあります。

「メンテナンスからは少し話がそれてしまいますが、リペアに関しては、A&Fとしてとても大切だと考えています。会社として良い道具を長くというカルチャーがあり、長く使うことが一番環境への負荷も少なくできて、お客様のお金も節約することができるよね、という考え方で仕事をしています。

アウトドアの道具は使っていくといつかは必ず壊れます。そして修理したものはできるだけ安く、できるだけ早くお客様のもとへ届けることが大切です。サバティカルも、少しでも早く修理をしてお戻しできるよう、3カ月前にアフターサポートの体制を変えたところです。

道具は、買ってからが大切だと考えていますので、サバティカルの製品はそういった面でも安心してご購入いただける製品だと考えています」

期待に違わぬサバティカル待望の新作テント。購入はA&F直営店、オンラインストアで!

サバティカルのテントと言うと、発売情報や入荷のアナウンス直後にオーダーが殺到し、抽選販売で当選した幸運な方が手にできるという入手困難なテントの代表格でありました。

しかしブランド側の生産体制強化により、近頃は安定して提供できるようになってきているそうで、吉野さんは「サバルパインドームも2023年内の入荷予定は数回あるので、仮に今回購入できなかったとしても、安心して(次回入荷を)待っていてほしい」と話しています。

「ドーム型のテントは、遠征用や極地で使うことを想定している等で50万円近くするものもあって、すごく高価なテントが多いです。ただ、これまでドーム型テントの市場にキャンプ用に特化したドーム型のテントというのはなかった。

なのでそこにフィットするような商品開発ができれば、ニーズに応えられるよねと思ったこと、キャンプで使いやすい大型のドームテントが比較的リーズナブルな価格帯であれば、需要はあるのではないかということで、サバルパインドームを開発しました。

これからユーザーさんがどのように使ってくれるか、私たちも楽しみにしていますので、是非サバルパインドームでキャンプを楽しんでいただければと思います」

サバティカルの最新作「サバルパインドーム」、価格は198,000円(税込)で2023年9月8日から発売開始となりました。

購入できるのは、A&Fの直営店(A&Fカントリー)とオンラインショップのみとなっています。購入方法やサバルパインドームを含めたサバティカルの製品に関する情報は、サバティカルのブランドサイトでご確認ください。
サバティカル ブランドサイト

制作協力:株式会社エイアンドエフ

2 / 2

おすすめ記事

LANTERN編集部

キャンプの楽しさを伝えるLANTERN編集部です。
旬な情報からキャンプスタイルまで、キャンプに役立つ情報を幅広く発信します!

LANTERN編集部の記事一覧