キャンプが子どもに与える影響とは?生きる力を身につけよう!

公開日:2022 / 03 / 01
最終更新日:2022 / 03 / 01

キャンプでは、家で生活しているだけでは得られない「生きる力」を学べます。キャンプは家での生活と違い、不便なことが満載です。思い通りにいかないことも、思いも寄らないアクシデントが起こることもあるでしょう。それらの経験は自分で考える力や、成功したときの達成感につながります。

今回は、キャンプが子どもに与える影響について、親目線で紹介します。ファミリーキャンプを楽しむ方、ファミリーキャンプに挑戦してみようかな、と考えている方は、ぜひご覧ください。

家族関係が深まる


共働き世帯が増え、家族との時間がなかなかとれない……という家庭も多いのではないでしょうか。家族の関係を深めるのに、キャンプはぴったりの場所です。なぜならキャンプは、家族で協力しておこなう作業が多く、コミュニケーションをとる機会が多いからです。

キャンプでは協力しながらテントを設営したり、料理を一緒に作ったりします。一人ではなく、家族同士で助け合うことで、より親子関係が深まる環境を作れます。

日常だと毎日の生活に追われて、子どもとゆっくり話をする時間を取れない家庭もあるでしょう。我が家の場合は、家にいるときは寝る時間を決めていますが、キャンプでは就寝時間を設定していません。布団に入ってゴロゴロしながら、たわいもない話を楽しんでいます。

布団でおしゃべりする時間が、子どもと親にとって、かけがえのない時間となっています。実際、私もいろいろと話をしてくれる子どもの姿を見て、日常生活ではコミュニケーションを取れていなかったのだなと実感するときもありました。

家では、あまり話をしたがらないお子さんもいるのではないでしょうか。思春期になればなおさらですよね。「子どもと何を話したらいいかわからない……」と悩んでいる保護者さんも、環境を変えたキャンプなら話ができるようになるかもしれません。

失敗も成功も経験できる


キャンプは家で生活するよりも不便で、思い通りにいかないことが多いものです。不便がゆえに何度も失敗することもあるでしょう。しかし失敗を繰り返したあとの成功は、大きな喜びを与えてくれます。

我が家の子どもは小学5年生のときに、初めて火起こしを体験しました。小さな焚き火台にヨリをほどいた麻ひもと小枝をセットし、ファイアースターターで火花を散らして着火させる方法です。

ファイアースターターから火花は出るものの、なかなか麻ひもに火がつきません。うまく着火できないので、途中でイヤになってきた様子がこちらにも伝わってきます。それでも諦めずに何度もトライして火を起こせたとき、子どもの表情が一気に輝きました。どんな気持ちで火起こしをしていたのかを聞いたら「いつまでも火がつかなくて、途中でイヤになったけど、諦めたくなかった。頑張ってよかった。」と答えていました。

火がつかない失敗を経験し、何度も挑戦して成功をつかんだ体験は、大きな自信につながります。日常生活での苦手なことも、すぐに諦めるのではなく、できるところまで頑張ってみようと思えるようになったようです。

自分で考える力がつく


キャンプの方法は百人百様です。ルールやマナーはあるものの、算数のように決まった答えはありません。自分でやり方を考える機会を作るのに、キャンプはぴったりです。

子どもから「◯◯したいけど、どうしたらいい?」と、質問があれば「どうしようか?」と聞き返すようにしています。突拍子もないアイデアが出てくると「無理だよ」と、言ってしまいたくなりますよね。しかし、そこはグッとこらえて「やってみようか」と子どもの意見を尊重するようにしています。

もちろん危険が伴うときは、止める場合もあります。

子どもは日常生活では大人の指示に従う場面が多いものです。しかしキャンプでは自分で考えて行動しなければならないシーンが数多くあります。五感を使うだけでなく、頭で考えるキャンプは、子どもたちにとって価値のある体験と言えるでしょう。

そして子どもが自分で考えられるような環境を作るためには、大人が子どもを信じて待つ姿勢も必要だと感じました。

普段の生活では経験できないことがたくさんできる


キャンプは非日常の体験が満載です。たとえばテントの設営や片付け、火起こしやシュラフで寝ることも、日常では経験できないことばかりです。特に都市部で生活している子どもにとっては、自然豊かなキャンプ場では何もかもが新鮮に感じられるのではないでしょうか。

慣れないキャンプ生活で、思い通りにいかないこともあるでしょう。トラブルが起こる場合もあります。だからこそ、キャンプではうまくいかない場合にどうすればいいかを、考えるチャンスなのです。
学習したことを、普段の生活や次回のキャンプで生かせるようになります。キャンプでは普段の生活では味わえない苦労や喜びを経験し、達成感や充実感を得られますよ。

キャンプは生きる力を教えてくれる


キャンプは幅広い世代が楽しめるレジャーですが、学校の勉強では教えてくれない「生きる力」を学べる場所でもあります。キャンプが子どもに与える影響は以下のとおりです。

・お互いにじっくりと向き合える時間ができることで、家族関係が深まる。
・思い通りにいかず挫折を味わうこともあるが、失敗を繰り返して成功したときには自信がつく。
・なんでも大人に聞くのではなく、自分でよりよい方法を考えるようになる。
・日常生活では経験できないことに挑戦できる。

今回は小学生高学年の体験談をもとに、キャンプが子どもに与える影響について紹介しました。自然の中で遊べる環境が減っている現代ですが、キャンプでさまざまな体験をさせてあげられるといいですね。

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おおしまはな

おおしまはな

愛知県在住。家族4人でファミリーキャンプを楽しんでいます。
キャンプだけでなく、公園でのピクニックも好きです。
キャンプではできるだけ手を抜いて、のんびりと過ごしたいと思っています。

キャンプグッズは、直接手に取ってから選びたい派。
これからキャンプを楽しみたい!と思う人が参考になるような記事をお届けしてまいります。

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