
ヨーロッパを中心に展開するQuechua(ケシュア)のツーリングテント「QUICKHIKER ULTRALIGHT Ⅱ」。圧倒的な軽さとコンパクトさを実現した大人2 人用モデルです。今回はランタン編集部の女子2名が、朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で使ってみました。
持ち運びラクラク!総重量はなんと2kg以下
収納時のサイズは40cm×直径12cm。円筒型のフォルムからも、ひと目見ただけでは「寝袋か?」と思ってしまうコンパクトさです。
総重量も1.96kgとかなりの軽さ。「コンパクト&軽量」が条件のツーリングテントとはいえ、ポールも含めた重量が2kgを切っていることには、正直驚きました。
サイズが小さいのでリュックにも簡単に入りますし、片手で軽々と取り出せます。
ツーリングテントの名前の通り、運べる荷物に限りのあるツーリングやサイクリング、ひとりハイキングで便利。今回は、女子2人に使ってもらいましたが、キャンプでも大活躍します。
オールインワンだから、ひとりでも設営簡単!
いざ、設営開始。
ポールとテント本体が外れない「オールインワンタイプ」。まずは本体のシートを取り出し、メインポールをスリーブに通していきます。メインポールは1本のみでとても軽く、ラクラク扱えます。
今回はスタッフ2名で作業しましたが、かかった時間は10分ほど。
「慣れれば、ひとりでも15分くらいでいけますね」と、設営した女性スタッフの鮎京。
手順のシンプルさに加えて、ポールを含め、ほとんど重量を感じないほどの軽さなので、確かに女性ひとりでも簡単に設営できると思います。
コンパクトだけど前室付き!
使用サイズは、奥行210×幅90-190×高さ105cm(最高部)。ドアは左右2カ所に設けられているので、どちらからでも出入りできます。
コンパクトなつくりながら、頭の側から見て右側のドアの前には、リュックや靴などを収納できる前室があります。限られたスペースを有効に活用するための工夫を感じますね。
インナーのサイズは、奥行130×幅210×高さ95cm(最高部)。さすがに立ち上がることはできませんが、座った状態で活動するには、十分な高さ。
この日は、海野・鮎京の女性スタッフ2名に泊まってもらいました。
寝返りをうつのは難しいけれど、横幅に余裕があり、密着して寝るほどではなかったようです。頭のほぼ直上が最高部となるつくりになっており、圧迫感も感じません。
彼女たちは初めての本格的なキャンプでしたが、このテントはアウトドアフェスなどに持っていったら重宝するのではないでしょうか?
空気を取り込むメッシュパネル
テント上部と足元には、メッシュパネルを装備。オープンにすれば、足元から頭上に空気が流れていくのを感じます。インナーテントの素材には、通気性ポリエステルが使用されています。
この日は雨だったため、ほぼドアを閉じた状態での使用になりましたが、中にいて空気がこもるという感じはまったくなかったとのこと。もちろん、内側に水が染みこむこともなく、防水性も十分です。
フランス発のスタイリッシュなデザインもGood!
随所で機能性の高さを感じました。また、フランス生まれのケシュアはデザインにも定評のあるメーカーで、「ヨーロッパ感」漂う雰囲気も印象的でした。機能性と手軽さ、そしてデザイン性をとことん追求した、まさに「ハイエンド」と呼ぶにふさわしいモデルという感想です。
デカトロンでの販売価格が20,900円(税込)。軽さやコンパクトさ、そして設営などの機能性の高さも考えれば、納得の価格設定といったところ。
最小限の荷物で済ませたいキャンプツーリングや、前述の通りアウトドアフェスなどで、最大限にメリットを生かせそう。
また、今回はファミリーや男性グループに混ざって同行した女子2人が利用しました。大がかりなキャンプ用品はまだ持っていないけれど、自分のスペースをしっかり確保したい(確保させてあげたい)、という時にも大変おすすめです。
スペック
●2人用(前室付)
●ツーリングテント
●総重量:1.96kg
●サイズ:奥行210cm×幅90-190cm×高さ105cm(最高部)
●インナーサイズ:奥行130cm×幅210cm×高さ95cm(最高部)
●収納サイズ:12cm×40cm(チューブ型)
●フライシート素材:ポリエステル(内側:ポリウレタンコーティング、外側:シリコンコーティング)
●インナー素材:透湿性ポリエステル
●フロア素材:ポリエチレン
●ポール素材:アルミ9mm(DAC Featherlite NSL)
●ペグ:軽量アルミニウム
●工場での200 リットル/平方メートル/時のテストとフィールド実証をクリアした防水性。