私の父はある日山ごもりをはじめ、週末になると足しげく群馬県に通い、山の中に“自分だけのキャンプ場”を作っています。
秋の空気を感じて筆者が「(そろそろキャンプに行きたいなぁ……)」なんて考えていたところ、友人たちから「お父さんの造った“自分だけのキャンプ場”に2泊3日でキャンプに行くよ」と連絡が。
羨ましさでいっぱいになりつつ、「(なぜ私の友人2人が父と……?)」という疑問も浮かびましたが、とりあえず現地の楽しそうな様子をレポートしてもらうことに。
2泊3日“水なし”、“トイレなし”の山の中でいったいどのように過ごしているのでしょうか?
↓ 父が造った山の中のプライベートキャンプ場の話 ↓
山ごもりをしている父。知らぬ間に“自分だけの”理想のキャンプ場をつくっていた話
↓ 後編 ↓
プライベートキャンプ場で2泊3日の野営ソログルキャン。気になるトイレ事情も|後編
2泊3日、持ち物の量は?
今回山の中に宿泊するのは2泊。
その後は少し移動して趣味の登山に出掛けるタフな友人。いったいどのくらいの荷物を持って行ったのでしょうか?
「荷物積みます!」と送られてきた画像がこちら。
持ち物は
・テント
・チェア
・シュラフ
・キッチングッズ
・衣類
などのキャンプに必要な基本グッズ。
そして、絶対に忘れてはならないものが“水”です。
最近のキャンプ場には当たり前に水道が整備されていますが、今回は水道設備がありません。
飲料、洗い物などにも必須の水。今回はポリタンクに40Lほど持って行きます。
また、連泊ということで今回は“ポータブル電源”も準備。
スマホやカメラの充電から防寒アイテムまで、なにかと使えるポータブル電源は、特に寒い時期のキャンプには毎回持って行く相棒だそう。
車内に積んでみると、ソロの荷物ですが結構な量になりました。
【DAY1】野営の雰囲気を感じるソログループキャンプ
父と、私の友人2人でのソログルキャン。不便な山の中、どのように過ごすのでしょうか。
設営
群馬県の山の中に到着した友人、まずはテントを設営します。
今回設営するのは人気ガレージブランド、グリップスワニー(GRIP SWANY)のパップテント。
野営な雰囲気を楽しみたいとのことで木陰にテントを設営し、秘密基地のような雰囲気に。
就寝中の虫対策として、テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)のインナーテントをレイアウトしています。
グリップスワニーのインナーテントが人気で手に入らず、代わりのインナーテントを探していたところ、テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)で、ちょうどいいサイズでコスパの良いモノポールインナーテントを見つけたそうです。
そして、設営が終わればまずはビールで喉を潤します。
取材時に「キャンパーの皆さんの楽しみは?」と聞けば、「設営後のお酒!」という方がほとんどというくらい、キャンプには欠かせない楽しみですよね。
キャンプの相棒
実は「アウトドア業界の中の人」である友人。様々なところから素敵なギアを調達する達人でもあります。
こちらが先ほども登場したグリップスワニー(GRIP SWANY)のパップテント。設営が楽で渋い見た目が好みだそう。
こちらはユナイテッドアローズのアウトドアレーベル「コティ(koti)」のオイルランタン。
夜になると闇が深い山の中を照らすランタンは、いつもお気に入りを持って行っているそうです。
SOTOのバーナーは、ソロキャンでもグルキャンでも、夏のキャンプでも、気軽に美味しいキャンプ飯を作れて、軽くてコンパクトで便利。
料理は薪ストーブとバーナーで
今回のキャンプの前、父は新たにレンガを敷いて、薪ストーブを設置できるスペースを作成したそうです。
ソログルキャン1日目の夕食メインは鍋。
薪ストーブで鍋料理をしながら少しずつ涼しくなってきた気候を楽しんで過ごします。
SOTOのバーナーでタコとカマンベールチーズのアヒージョを作りながら、鍋の出来上がりを待ちます。
普段自宅では料理をしない友人ですが、キャンプとなると料理を楽しんでいるそう。
「それってキャンプあるあるだよね!」と頷くキャンパーも多いのではないでしょうか。
「キャンプでは普段しないことまでしたくなる、不思議な魔力みたいなものがあるんだよなぁ」と言っていた友人の言葉が印象的でした。
ソログルキャンの醍醐味
ソログルキャンの醍醐味といえば、ソロテントで宿泊しますが、食事はみんなで一緒に楽しむことです。
メニューはストーブで煮た鍋料理やアヒージョ、それに各自が持ち寄ったおつまみなど。
世代の離れた“仲間”同士ですが、お酒を飲みつつ、談笑したり、スマホで思い出を撮影したり、自由気ままに楽しみます。
グルキャンの仲間たちの寝床は?
父と友人2人で行った今回のソログルキャン。一般的にはそれぞれソロテントを持ち寄って……となるのでしょうが、このグループはもっと自由。それぞれ好みに合わせて宿泊方法を用意しています。
気心の知れた仲間だからこそ、勝手気ままに過ごすことができて楽しいですよね。
車中泊車両
こちらはもう一人の友人の寝床。車中泊車両にカーサイドタープを装着して居住空間を確保。
車内には広い寝室ができあがっています。
三角屋根の山小屋
父の山小屋。
小さな三角テントのような小屋の中に、大人2人ほどが寝られるスペースが確保されています。
山の夜更けは早い
明かりのない山は、夜が更けていくのが早いですよね。
明るいランタンを1つ灯して、語り合います。なんてことない話や仕事の悩み、これからやりたい未来の展望など、話が尽きなかったそう。
ここはチェックインやチェックアウトもなく、夜に他のキャンパーに気配りする必要のない“自分たちだけの”キャンプ場です。
聞こえるのは自分たちの声と、自然の音だけ。
「翌日のチェックアウトを気にすることもなく、ゆっくりお酒を飲みながら話せるのが嬉しいんだよね」と言っていた友人。
「2日目は山の中でのんびり遊ぼうかな」と連絡がありました。
後編に続きます。
↓ 後編 ↓
プライベートキャンプ場で2泊3日の野営ソログルキャン。気になるトイレ事情も|後編