何をしにソロキャンプに行くのかと問われれば…「昼寝をしに行く」と答えます【ソロキャンプ連載 #8】

公開日:2022 / 10 / 10
最終更新日:2022 / 11 / 01

ソロキャンプに行く理由

キャンプにおける究極の昼寝とは…?

ソロキャンプに行く理由
地べたにマットを敷いて、そこで寝ることです。

キャンプと言えばテントなのですが、天気が良くて虫も少ない春や秋は思い切ってテントもコットもシェルターも無しがおすすめです。地べたにマットだけを敷いて、思い切ってそこにゴロンと横になる。風や沢や森の音を全身で感じながら、そのまま眠りに就いてしまうのが最高に気持ちいいのです。

気温が低くなってきたら傍で焚き火をして、火の温かさを感じながら横になる。壁も天井もない環境で、火を眺める。思い切ったことをしている非日常感もあり、たいへん気持ちいいです。ゲームや漫画で主人公たちが焚き火を囲んでその場で横になるような野営を1度はみたことあると思うのですが、それの再現でもあります。

テントは快適なものですが、天候と時期にさえ恵まれれば屋外の方が快適だったりするものです。是非キャンパーのみなさんには一回試してほしいです。

注意点は焚き火を近くでするので、エアマットや高いシュラフを使わないことです。火の粉で多少傷んでも気にならない安物のウレタンマットとシュラフがおすすめです。

「さすがに何もなしは抵抗ある。丸見えなのは気になる」という方もいらっしゃるでしょう。確かに、あまりにも無防備です。僕もこの方法で夜寝ていたらちょっとの物音で目が覚めてしまい熟睡できなかった時がありました。そんな時は「テントをフライシートなしで使う」という方法もおすすめです。
ソロキャンプに行く理由
このインナーテントは上部がメッシュになっているので、テント内でも解放感があります。設営も楽だしおすすめです。キャンプにはテントが必要、という概念を一度ひっくり返し、思い切ってチャレンジしてみてください。

最後に、最近買ってよかった睡眠関係のキャンプギアを紹介させていただきます。

キャンプで使えるオススメの睡眠アイテム

ソロキャンプに行く理由
シートゥーサミット(SEA TO SUMMIT)のエアロピローです。いわゆる枕ですね。これまでキャンプではタオルやアウターを丸めて枕にしていました。15年くらいそれで充分だと思っていたのですが、枕があると快適ですね。
ソロキャンプに行く理由
好きな硬さになるまで空気を入れるだけです。収納時は小さくなるし、「枕代わりを探す」という小さなストレスが排除されただけでもこれは買ってよかったなと思っています。
ソロキャンプに行く理由
枕と同じメーカー。シートゥーサミットのインフレーターマット・キャンプマットS.I.です。インフレーターマットとはウレタンフォームなどのクッション材に空気を含ませて使用するマットです。いわゆるマットレスとなる部分です。空気だけのエアーマットよりクッション性がよく、断熱性もあるので、地面からの冷気も遮断してくれます。

キャンプの寝具の中でも、マットってみなさんも迷子になると思うのです。ウレタンマット、エアーマット、インフレーターマット、ハンモック、コットと種類もあるし、さらにスペックも値段もピンキリです。僕も中国製の安物から高いものまで色々試しましたが、今はこれに落ち着いています。

まず、小さい。インフレーターマットって厚み8~10㎝のものを買うと、収納時の大きさに驚く人も多いと思います。全てのキャンプギアで一番大きいのがマットになりかねないくらい大きいです。

これは「家のベッド以上の寝心地」と評判のコールマン(Coleman)のインフレーターマット「キャンパーインフレーターマットハイピーク」との収納時のサイズ比較です。倍以上あります。

その点これはインフレーターマットなのに片手で持てるくらいのサイズです。エアマットほど小さくはなりませんが、春夏物のシュラフと大差ないサイズ感です。

僕のマットは「レギュラーワイド」というサイズなのですが、横幅が64センチあります。一般的なマットよりやや大きめです。

パンパンに空気を入れると厚みが7.5センチあります。これだけのサイズのマットが春夏物のシュラフくらい小さく収納できるので今はこれに落ち着いています。

最後に紹介するのは「タイニーポンプ」です。最近よく見るようになった空気入れですね。

マットにセットしてスイッチを押せばどんどん空気が送り込まれ、あっという間にマットがパンパンになります。マットを膨らませる作業って時間がかかるし、地味にしんどいのでこれは買ってよかったし、グループキャンプの時も重宝します。また、炭を熾すときに送風もできます。

連載第8回の今回は、キャンプでの昼寝について書かせていただきました。特にみなさんに一度お試しいただきたいのは「テント以外で寝る」という昼寝です。せっかく自然の中に行くので、よりダイレクトに自然を感じることができる方法を試してみてください。その気持ちよさに、きっとやみつきになると思います。

「何をしにソロキャンプに行くのかと問われれば…」、これまでの連載はこちらから。

この記事でオススメしたギア

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ウイ ケンタ

ライター・コラムニスト。三冊目の書籍『38歳、男性、独身』がKADOKAWAより5/20に発売。

オンラインサロン『喫茶クリームソーダ』運営。アウトドア歴15年目。キャンプは年間40泊以上。車の購入と海辺への引っ越しを計画中。

趣味はアウトドアと散歩。レモンサワーと大型犬が好き。エレカシのファンクラブに長年入っている。

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