暑い夏にピッタリ! イタリア・トスカーナのパンのサラダ「パンツァネッラ」【キャンプでつくる世界のレシピ vol.10】

公開日:2021 / 08 / 07
最終更新日:2021 / 08 / 21

今回は暑い夏にピッタリで、火を使わずに簡単に作れるパンツァネッラを紹介します。

パンツァネッラはパンの入ったちょっと珍しいサラダで、トマトや玉ねぎから出た野菜の旨味を、しっかりと吸いこんだパンがとても美味しい料理です。

イタリア・トスカーナの食文化

日本人からするとパンが水分を吸った様子はちょっと違和感があるかもしれませんが、イタリアには、乾パンのように固いフリーザというパンにトマトをこすりつけて食べる料理や、固くなったパンとトマトで作るパンのお粥「パッパ・アル・ポモドーロ」などがあります。

保存性を高めたり、日にちが経って固くなったパンを再利用するための料理で、いろいろな形でパンを活用してきた食文化が感じられます。

パンツァネッラが食べられるイタリアのトスカーナは、ルネッサンス文化の中心となったフィレンツェを州都とする州で、豪華な宮廷料理も残っていますが、それとは逆の素材の味をそのまま残す素朴な農家料理も多くあります。また、質のよいオリーブオイルが生産される地域で、パンツァネッラの味の決め手にもなっています。

パンツァネッラも庶民の料理のためとてもシンプルですが、野菜の旨味とオリーブオイルのコクを吸い込んだパンは食べごたえがあり、素材の取りあわせが絶妙な料理です。

材料(3~4人分)

トスカーナで食べられるパンは、塩や油を使わずに“小麦粉、水、イースト”だけで作られとても素朴な味わいです。砂糖も油脂も使わないためすぐに固くなってしまうのですが、パンツァネッラにはこの固くなったパンが使われます。

代わりに使うパンとして向くのはフランスパンやパン・ド・カンパーニュのような、油脂と砂糖の使われていないシンプルな味わいで、水分を吸い込んでもベチャっとしない硬めのパンです。

また、野菜から出た水分をよく吸うよう、乾燥して食べるには固くなったものを使うのもポイント。乾いたパンがない場合には、切った後に1-2時間ほどおいておきましょう。

ハムやチーズ、ゆで卵を入れるリッチなレシピもありますが、ここではトスカーナの素朴な料理に習って、野菜だけで作ることにします。

  • パン:食パンにすると2枚分くらいの量(約100g)
  • トマト:小さめものなら2個、大きなものなら1個(約300g)
  • きゅうり:1本(約100g)
  • 玉ねぎ:1/6個(約30g)
  • バジル:半パック(約5-8g)
  • オリーブ:8粒
  • ケッパー:20粒(約5g。あれば)
  • 塩:1つまみ半(約1.5g)
  • 酢:小さじ1(約5g)
  • エクストラ・バージン オリーブオイル:大さじ1.5(約18g)

酢はあれば白ワインビネガー、なければ米酢や穀物酢で大丈夫です。
トマトに酸味があるので、酸っぱいものが苦手な方は入れなくてもよいでしょう。

作り方

  1. パンは2-3cm角に切る。乾燥していないようなら、そのまま包まずに1-2時間おいておく。
  2. トマトは2-3cm角、キュウリは1cm角、玉ねぎは繊維を断つ方向に1mmくらいの薄めにスライスする。
  3. バジルは茎を外して葉のみを使う。1cmくらいに荒く刻む。
  4. オリーブは種があれば、種の周りにぐるっと包丁を入れ種を取り除く。
  5. パンとバジル以外の材料をすべて合わせ、15分ほどおいて野菜から水分が出るのを待つ。
  6. パンとバジルを加えてよく混ぜ、パンが水分を吸ったらできあがり。

火を使わずに簡単にできて、食欲の落ちているときにも食べやすい料理ですが、パンが入ることで食べごたえがあり満足感のある料理となります。

パンツァネッラをたっぷり作っておいて、メインのおかずを1品プラスするだけで栄養バランスもよい食事となりますので、ぜひ夏の暑い日に作ってみてください。

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小笹 翼

LANTERN 編集部の料理担当。

読む本の9割が料理本のレシピ本マニア。食べたことない料理や食材は Do It Yourself の精神で生きてます。

今まで読みためた知識を活かして、分かりやすく再現しやすいレシピを書きたいです!

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