
キャンプ場で、何をして遊んだらいい?
特別なおもちゃや、遊具がなくても、簡単な準備や素材だけで、こどものキラキラした目を引きだす、アウトドアあそびを3つ紹介します。
張り切らなくても大丈夫!
家族ではじめてのキャンプ。
お父さんお母さんは、こどもたちにステキな思い出をつくってあげようと、はりきっちゃいますよね。
私は、幼稚園教諭、保育士を経て、シッター歴20年。
親子アウトドアイベントのこども専門家スタッフとして、はじめてキャンプを楽しむ親子を、笑顔でサポートしています。
その経験からすると、特別なおもちゃや、遊具がなくても、こどものキラキラした目を引き出すことができるんです。
虫の観察:特別な虫でなくても、自分が捕まえた虫が一番!
準備するもの:
虫取り網、水槽、虫めがね、あれば図鑑
キャンプ場はアリをはじめとする、たくさんの虫にであえます。
虫取り網を振りまわすだけでも、こどもたちは嬉しいもの。
カブト虫、クワガタという虫の王様でなくても、こどもにとっては、自分が捕まえた虫が一番です。
虫かごでもよいのですが、水辺が近くにあれば小さな魚をつかまえられたりもできるかもしれません。
水槽だと透明なので、こどもたちも捕まえたものが見やすく、おすすめです。
捕まえた虫を、虫めがねやルーペという、特別なもので覗くだけでも、見える世界が変わってきます。
図鑑やアプリで検索すれば、さらに虫への興味がわいてくること、間違いなしです。
自然物アート:石や枝も、こどもにとっては重要なあそびアイテム
準備するもの:
チョーク、水性マーカー、毛糸、ガムテープ、木工用ボンド
キャンプ場には、あたり前にある自然物。
石や枝を拾うことも、こどもにとっては、重要なあそびアイテム。
石にチョークや水性ペンでお絵かき。
天然の素材、広大なキャンバス。
それだけで、こどもたちはワクワクするもの。
お気に入りの作品をお家に飾ったら、キャンプの思い出にもなりますね。
自然物とはいえ、キャンプ場は他の方も使うので、書いた作品は持って帰るか、お水でサッと流してから帰りましょう。
枝は、大物から小物まで、たくさん落ちていると思います。
適当な長さに折り、先ほど同様、色をつけてみる。
ガムテープでグルグル巻きにして、武器に見立てる。
カラフルな毛糸を巻きつけてモビールにして、木の実や松ぼっくりなどをつけても、かわいいですね。
以前、枝を組み合わせて、大きなお家をつくった子たちもいましたよ。
100均グッズで自由遊び:いつもは「ダメ」なこともやらせてあげられる
準備するもの:プラカップ、紙皿、丸シール、はさみ、など
はじめてキャンプには、どうしても大人の「ちょっと待っててー」がつきもの。
そんな時には100均グッズで盛大にあそばせちゃえ。
プラカップは透明なので、石や砂を入れて即席シャベルになったり。
お椀型の紙皿に、葉っぱや木の実をいれて、お料理、お店やさんごっこ。
意外とただのまるシールを置いておけば、石やカップ、いろいろなものにペタペタ貼って、大満足。
いつもは「ダーメー」といってしまうことも、「ちょっと待ってて」のアイテムとして使うのは、いかがでしょうか?
見守りポイント:こどもの作品に口を出さずに見守ろう
「せっかくキャンプに来たのに、また石?枝?それじゃあいつもと変わらないじゃない」
と、大人は思いがちですが、こどもにとって、どんなフィールドでも同じあそびができるということは、その場所に緊張していない証拠です。
こどもの「創造力」は、何もない環境と、暇な時間で、もっとも発揮されます!
ぜひ、この機会にこどもが飽きるまで思う存分あそばせてください。
はじめてキャンプだと親もバタバタしがちですが、1食をレトルトなど簡単なものにしましょう。
そして、お子さまのとなりにただ座って、それぞれの素材で楽しむ時間はいかがですか?
その際、気をつけたいことは、こどもの作品には口をださない!ことです。
お互いがお互いの作品を集中してつくっている時は、「ここお手伝いして」と言われるまで、ひとりでやらせてみましょう。
そして、お互いの作品ができあがったら、見せ合いっこ。
決して大人が上手であることもないし、大人もつかの間の無心を体感してみてください。
さいごにゴミは必ずキャンプ場の指示に従って片付け、お互い気持ちよくキャンプを楽しみましょう。