新しいキャンプの教科書:第12回「キャンプ料理は計画的に」

公開日:2017 / 08 / 27
最終更新日:2020 / 03 / 30

キャンプならではの料理にチャレンジしたい! でも本格料理は難しく時間がかかるもの。「一日中料理してた」なんてことにならないように、現実的な計画を立てるのが大事です。

キャンプ料理は理想と現実を考えて

キャンプといえば豪快なアウトドア料理です。焚火をしながらダッチオーブンを吊してみたり、炭火で肉をまるごと焼いたりと、野外ならではの料理にチャレンジしたいですよね。でも、そこで気をつけたいのが、キャンプだからといって無理をしすぎないこと。初心者にとって難しいのが「時間の管理」。火おこしに手間取り、食材を切るのに時間がかかり…、もたもたしてたら夜になっても料理ができていないことも。

そうならないように、たとえば、夜にローストチキンなどのメイン料理をつくるなら、お昼は簡単なバーベキューにするか、いっそのことお弁当やカップラーメンにするとか。キャンプだからと気負いすぎず、チャレンジも手抜きも両方とも楽しんでいきましょう!

食事プランを立てよう

実際にどんな料理をつくればいいのか。コンセプト別の3つの食事プランを参考にしてみましょう。

サイトを離れてとことん遊びたい

キャンプでは遊びがメインで、サイトに戻るのが夜になる。そんなアクティブなキャンプでは昼食はつくらないのもアリです。夕食は翌日の朝食にもアレンジできる鍋がおすすめ。撤収後だってまだまだ遊べます。

【昼】現地のお店で食べたり、弁当で簡単に済ませてしまう
【夜】みんなで手分けしてつくる鍋料理
【朝】昨晩の鍋をアレンジして雑炊に

サイトでまったりくつろぎたい

キャンプ場であくせく料理するなんてもってのほか。サイトでのんびり過ごしたいなら、昼は手軽に。夕食は焚火をしながらじっくり火にかけてつくれるダッチオーブンレシピ!朝食にはちょっとこだわってみたり。

【昼】おにぎりを持ち込んで、おつまみと一緒に
【夜】焚火を使ってダッチオーブン料理
【朝】いつもみたいな定食にチャレンジ

本格アウトドア料理にチャレンジしたい

今回のキャンプは料理が遊び! というくらい、つくって、食べてを楽しみたい。そんなときは、アウトドアだからこそ楽しめる料理にチャレンジ!肉をまるごと焼いたり、段ボールで燻製器を自作するなど、とことん料理で遊び尽くそう!

【昼】特別なバーベキューレシピでアウトドアっぽく
【夜】本格カレーとローストチキンで豪華に
【朝】自家製パンと自家製ソーセージでホットドッグ

ゴミ自体を少なくする発想が大切

キャンプをすると、普段どれだけ自分たちがゴミを出しているかがよくわかります。ゴミ収集車が来てくれるわけではないので、当然ながら自分で処理しなければいけません。だからこそ、可能な限りゴミを減らす工夫をすることがポイント。ポリ容器や生ゴミなど、一番ゴミが出るのは料理シーン。食材は前日に買い出しを行い、夜のうちに家で下ごしらえをしておくと、かなりのゴミが減らせます。

まとめ

キャンプの醍醐味のひとつである料理、でものんびり過ごしたい!一緒にアウトドアライフを楽しむ家族やメンバーの状況に合わせて、事前にキャンプの目的をしっかり決めることがポイント。特に食事の準備や片付けの時間を工夫し、自由に使える時間とのバランスを取ることで、自分はもちろん一緒にキャンプを楽しむ家族やメンバーが素敵なアウトドアライフを過ごせるように時間をコーディネートしてみましょう!

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