新しいキャンプの教科書:第10回「撤収は次回のことを考えて」

公開日:2017 / 08 / 24
最終更新日:2020 / 03 / 30

楽しい時間も終わりに近づき、いよいよキャンプ場から撤収しなければなりません。撤収にかかる時間は多くの人が見誤ります。

もちろん慣れれば慣れるほど時間の読みは正確になりますが、はじめのうちは、1時間くらいで片づけられるだろうと思ったら、少なくとも、その1.5倍の1時間半はかかるものと考えておくと良いでしょう。

撤収時間を短くするために知っておきたい、寝る前と、起きた後にやるべきことをリストアップしてみました。

シーン別、効率のよい撤収方法

就寝前に


夜露や雨の対策
よく晴れた日の夜は、夜露が降ります。また、夜中に天候が急変し、雨が降るかもしれません。テーブルやチェアなど、濡れたら困るものはタープの下などに入れておきましょう。

食材の管理
キャンプ場付近には動物が暮らしています。タヌキやネコは物陰から、トンビやカラスは高いところから様子をうかがっていることがあります。残った食材はクーラーボックスなど密閉できる場所に保管しておくことを忘れないようにしましょう。

食器類の片づけ
調理に使った鍋やフライパンはもちろん、皆で食べた食器類の片づけは翌朝に持ち込まないことがポイント。一晩たった汚れはただでさえ落としにくく、炊事場でも大量に水を使うことになります。完全にきれいにしないまでも、食べ残しを捨ててキッチンペーパーなどで軽く汚れを拭き取っておくとよいでしょう。

起床時に


寝袋を干す
寝袋やブランケットなど、就寝時に使ったものは寝汗などで湿っているもの。朝日が出ているのであれば、タープのロープに引っ掛けたり、車のボンネットに広げるなどして干してしまいましょう。天気の悪い日などは一度収納袋に入れて、自宅に持ち帰ってから干すと良いでしょう。

テントを乾かす
朝、雨が降っていた場合は乾かせないので濡れたまま撤収するしか方法はないですが、晴れているならテントの底面を乾かしましょう。雨に降られていなくても、テントの底面は結露で濡れています。下にレジャーシートを敷いていた場合も同様、濡れているものは撤収完了までに朝日で乾かしてしまうことがポイントです。

まとめ

普段の生活と同じことなのかもしれませんが、その日にできることはその日のうちに片付けてしまうことが重要。天候や立地条件によってイメージどおりに撤収出来ない場合もありますが、キャンプの撤収は、次回のキャンプの始まりまでもあります。

テントサイトを常に清潔に保つ意識を持ち、次回のキャンプのことも考えた過しやすいアウトドアライフを楽しみましょう!

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