キャンパルジャパン(ogawaキャンパル)「ティエラ5-EX」。フラッグシップ2ルームテントの圧倒的広さ、機能性に衝撃

公開日:2016 / 07 / 05
最終更新日:2020 / 03 / 30

キャンパルジャパンのツールームテント「ティエラ5-EX」。前世代のフラッグシップモデル『ティエラ』シリーズの生地やフレームをパワーアップした後継モデルです。
ティエラシリーズは2003年発売「ティエラ」→2005年「ティエラⅡ」→2007年「ティエラ5」→2008年「ティエラ5-EX」とモデルチェンジ。「ティエラ5-EX」は『ティエラ』シリーズのエクセレントモデルとして開発されました。

ランタン編集部が朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で「ティエラ5-EX」を使用した際のレポートをお届けします。

色分けポールなど、初心者にも優しいつくり

収納時のサイズは76×40×40cm。総重量も20.7kgと、テントの規模から考えればコンパクトに納められているという印象。

設営は、先にフレームを立てて、内幕やフライシートを取り付けるというスタイルです。

まずは「セルフスタンディングテープ」と呼ばれるテープを地面に広げ、その上にフレームを立てていきます。

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アルミ合金のフレームがとても軽いので、扱いにくさはありません。始めから、ある程度骨格ができてので、慣れれば迷わず立てられそうです。

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内幕(インナーテント)は、完成したフレームにただ吊り下げるだけ。つづいてフライシートを全体にかぶせ、ペグとワイヤーで各所を固定すれば完成です。

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今回はキャンプ初心者含むスタッフ数名でしたが、実は設営に思いの外時間がかかりました。

最大の原因は、他メーカーのテントと組み立て方がまったく違っていたこと。この日は、既にテント2~3張りを立てていましたし、設営初心者も含めて「テントとはこう立てるもの」という先入観が邪魔をしたのでしょう。

マニュアルとにらめっこし、仲間同士やいのやいの言いながらつくることになってしまいました(それも楽しみのひとつですが……)。

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しかし、使用する箇所に応じてポールが色分けされているなど、全体的に親切ななつくりになっています。設計がとても合理的で、他のテントと比べて設営の簡単さに遜色はない(むしろ慣れれば早い!)と、組み上がってから理解しました。

まるでマンション? 10畳間に匹敵する圧倒的な広さ

使用サイズは全長555×幅310×高さ205 cm。広々としたリビングと寝室で人気を博した「ティエラ5」の後継モデルだけに、その広さはやはり圧倒的!

室内に入ったスタッフからは「ぼくの部屋より広い!」という声も。前室と内幕を合わせた面積約17.2m2は、確かに京間10畳の面積(約18m2)に迫るサイズ。天井の高さもあり、テントというよりも「部屋」と呼びたくなるような風情を備えています。

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この横幅をご覧ください。かなりの余裕がありますね。

インナーテントの前は、チェア6脚くらいはらくらく置けるリビングになります(300×285cm)。さらに、その前にキャノピーを上げれば、巨大なスペースができます。余裕を持ってキッチンをつくることができるでしょう。

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寝室となる内幕のサイズは、全長220×幅300×高さ195cm。大人5人が横一線に並んで寝られる設計です。

大型メッシュパネルを採用した前面出入口に、左右の出入口も!

リビング入口は、大きなメッシュパネルとフラップを装備した正面口のほか、日光や虫の侵入を防ぐ「アウトサイドメッシュパネル」を採用した左右口が設けられています。

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出典:キャンパルジャパン
いちいち正面に回らずとも、両側面からも出入りできるので、荷物の出し入れもラクラク。これ、使ってみると実にうれしいポイントです。一つひとつのドアサイズも大きいので、フルオープンにすれば圧倒的な開放感です。

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出典:キャンパルジャパン
フライシート6ヶ所、内陣4ヶ所には大きめのメッシュの窓があります。さらにリビング側面の上部には、ベンチレーター(換気窓)も装備。風通しのコントロールについても、かなり考えぬかれた構造。結露もしっかり防いでくれそうです。

目で見ても分かる圧倒的な撥水力!

フライシートの耐水圧は1800mm。数字だけを見ると「一般的なスペックかな?」という印象ですが、これが大間違い!この日は雨が降っていたのですが、フライシートの水弾きの良さは、目で見てはっきり分かります。

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ポンと指でたたくと、水滴が弾かれて飛んでいきます。「この撥水力は、安心感になる」と編集長の中道麦。もちろん、水が内部に浸透するようなことはまったくありませんでした。

確かなつくりと居住性を兼ね備えた本格モデル

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出典:キャンパルジャパン

「ティエラ5-EX」の「ティエラ5」との変更ポイント

前モデルの「ティエラ5」と比較すると、
・フレーム頂部のジョイントが14.5φ→16.0φと太く頑丈になる
・フライ生地が、ポリエステル75d→ポリエステル210dと厚い生地になる
・両側面にメッシュパネル(三角)を追加し換気機能を向上

などが挙げられます。

安価なモデルではありませんが、それに見合う機能性、居住性、そして強度を備えた「フラッグシップ」の名にふさわしい2ルームテント。
タープやシェルターの役割をきちんと果たすので、一般的なファミリーキャンプならば「ティエラ5-EX」1つあれば十分ではないでしょうか。まさに「一生もの」といえる、質実剛健の2ルームテントです。

ティエラ5-EX 製品詳細

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重量:幕体/約14.2kg、ポール/約6.5kg
素材:フライ/ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、内幕/ポリエステルリップストップ、グランドシート/PVC(耐水圧10,000mm以上)、ポール/6061アルミ合金
パッキング:76×40×40cm
カラー:ブラウン×サンド×レッド
付属品:ライナーシート、セルフスタンディングテープ、張り出しポール、スチールピン、張綱、金づち、収納袋

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