進化した暖かさを体感!トヨトミ「GEAR MISSION」の新ストーブを真冬のキャンプ場で使ってみた

公開日:2023 / 02 / 23
最終更新日:2024 / 01 / 26

1949年創業の石油暖房機器メーカー「株式会社トヨトミ」が、2019年の創業70周年にオンライン限定でリリースしたのが『GEAR MISSION(ギアミッション)シリーズ』。


無骨なスタイルの石油ストーブやストーブ関連ギアを中心に、毎年新しいアイテムがラインナップされています。

そんなGEAR MISSIONシリーズから、2023年新作ストーブ「RR-GER25」が限定リリースされ、大きな反響を呼んでいます。


従来モデルの燃焼方式(写真左)は、灯りとしての機能もある白光炎式ですが、RR-GER25(写真右)は側面部への暖かさにこだわった赤熱方式を採用。

GEAR MISSIONらしい力強い暖かさを感じられるストーブになっています。

今回は、2023年の新作「RR-GER25」を冬キャンプも楽しめる「やまてらす -FUJIWARA OUTDOOR LIVING-」で、キャンプ場スタッフが使用・レビューしました!

「GEAR MISSION」シリーズのコンセプト


GEAR MISSIONシリーズとは「遊びも暮らしも妥協しない大人たちへ」をコンセプトに数々のキャンパー心を鷲掴みにする、タフで無骨な製品を展開しているシリーズです。


今回ご紹介する石油ストーブの他にもテーブルやチェアなどもあるので、気になる方はチェックしてみてください。

2023GEAR MISSION特設サイト

「RR-GER25」の仕様


カラーはこれまでのギアミッションシリーズと同様、オリーブグリーンとコヨーテブラウンの2色で展開。今回レビューするのはオリーブグリーンです。

サイズは高さ480mm × 幅388mm × 奥行388mm で、家庭用の石油ストーブと比較するとコンパクトな印象です。


石油ストーブ自体に持ち手が付いており、箱から取り出す時も持ちやすかったです。重さもそこまで感じないので、ちょっとした移動も楽ちんですね。男女問わず運搬ができそうです。ちなみに実際の重量は5.9kg。

安心構造の給油タンク


タンクは「二重タンク構造」になっており、万が一に転倒しても中の灯油がこぼれにくい仕様になっています。

給油口が小さいので、大きな口の給油ポンプだと入らない可能性があります。


給油メーター付きで今どのくらいまで入っているか確認しながら給油できます。

だれでも簡単で安全に点火できる電子点火

基本的な点火方法は電子点火です。

本体の側面にある蓋を開け、単二形の乾電池を4つ入れます。


側面中央にある大きい黒いダイヤルを点火方向に回し切ると、「ピー」いう電子音が鳴り点火できます。


乾電池を使用しない場合は、黒いダイヤルの上にある小さい扉を開けて、直接ライターなどで点火する方法があります。

乾電池がなくなった場合には、この方法で点火ができます。


着火してから5分ほどで赤くなり、全体的に暖かさが伝わってきました。

ニオイを抑える消火


消火は、点火した時に使用した黒いダイヤルを消火方向に回し切ると1~5分ほどの時間をかけてゆっくりと消火します。
これがニオイセーブ消火機能です。

ゆっくり徐々に火が消えていくことで、石油ストーブを消火する時に気になるニオイの原因「未燃ガス」の発生を抑えてくれます。

さらにストーブが地震や強い衝撃を受けたときに自動で消火する機能「対震自動消火装置」や、強制的に瞬時に消火させる緊急消火ボタンが付いています。

安全面やニオイに配慮されている設計が嬉しいですね。

使用感


実際に使用してみてわかったのはイメージしていたよりもさらに暖かいこと。使用したのは1月下旬。まさに暦は大寒。最強クラスの寒波が次々と押し寄せていた時期ですが、テントの中を暖めてくれました。

燃焼部分を従来モデルの白光炎式から赤熱方式に変更したことで、側面の暖かさが確かにアップしています。

全方向に暖かさが広がることから、全体が早く暖まることを実感できました。

重要!テント内で使用する時に気を付けること

寒い冬キャンプでストーブを使えば、快適なアウトドアライフを過ごせるでしょう。しかし、そんな石油ストーブも使う時にやってはいけない行為があることをご存知でしょうか?

(1)フロアシートがあるテントで使用しない


フロアシートの上で使用するとテント内でストーブが倒れた場合に、フロアシートに引火し燃え広がる危険性があります。
必ずフロアシートのない状態で使うようにしましょう。

(2)ストーブの上下左右100cmに可燃物を置かない


ストーブの上下左右100cm以内には、テントや可燃物を置かないようにしましょう。
また、仮に100cm以上の距離が取れたとしても、ストーブの上に濡れたものを掛けて乾かす行為は、とても危険なので絶対に行わないでください。

(3)通気口(ベンチレーター)があるテントを使用する

換気せずに使用を続けると、燃焼に必要な酸素が不足し、不完全燃焼ですすや一酸化炭素などが発生して中毒になる恐れがあります。通気口は、天井付近とその他2か所以上開放し、空気が効率的に入れ替わるようにしましょう。
また、1時間に1回~2回、1分ほど出入口を開けて、新鮮な空気を補給しましょう。

(4)水平な安定した地面で使用する

ストーブがぐらつくような不安定な場所での使用は、転倒の恐れがあり危険です。必ず水平な安定した場所で使用しましょう。

(5)ガス缶などはストーブから離して

ストーブの近くにガス缶を置くと、ガス缶が高温になり爆発する危険性があります。
ストーブの熱を感じない場所で保管するなど、絶対に近くに置かないように注意してください。


画像出典:トヨトミ公式サイト 取扱注意書

自分の命を守るためにも注意事項を守り、安全に使用しましょう。
詳しくはトヨトミの公式サイト内に、テント内で安全にテントを使用するための取扱注意書が掲載されているので、石油ストーブの使用を検討しているキャンパーさんは、こちらもお読みください。

トヨトミ公式サイト:安心してキャンプを楽しむために

まとめ

燃焼方式の変更で暖かさがアップデートされた「RR-GER25」。

見た目のデザイン性はもちろんのこと、安全面に配慮された機能もしっかりと備えられており、安心して使える石油ストーブでした。

しかしながら、ストーブ自体の安全性が確保されたとしても、テント内で安全に使用するための注意事項が守られなければ、何の意味もありません。

快適に楽しく冬キャンプをするために、守るべきことを守り石油ストーブを使ったキャンプを楽しんでください。

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【トヨトミ】名作石油ストーブがコヨーテブラウン色をまとって帰ってくる!

製品概要


【型番】RR-GER25
【カラー】(G)オリーブグリーン、(T)コヨーテブラウン
【暖房出力】2.54kW
【適用畳数】コンクリート(集合)9畳/木造(戸建)7畳
【油タンク容量】 4.9L
【サイズ】高さ480mm × 幅388mm × 奥行388mm
【質量】5.9kg(約)
【機能】電子点火、ニオイセーブ消火、対震自動消火装置、2重タンク構造
【対応耐熱しん】123種
【乾電池】単2型乾電池×4本(別売)
【トヨトミ公式サイト】https://www.toyotomi.jp/

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