タープいらずでオールシーズンOK!DODのヤドカリテントを設営してみた

公開日:2022 / 10 / 23
最終更新日:2022 / 10 / 24

こんにちは、ドッグラン付きキャンプ場「やまてらす-FUJIWARA OUTDOOR LIVING-」です。

今回は2019年に発売、2021年には新色が登場したDODの「ヤドカリテント」を設営・レビューしたいと思います。

名前の通りヤドカリのようなユニークな形状ですが、設営や使用感に影響はあるのでしょうか。

さっそく収納した状態から見ていきましょう。

「ヤドカリテント」の同梱内容をチェック


こちらは付属の収納用キャリーバッグ。DODのウサギさんマークがどーんと入っていてかわいいですよね。

収納時のサイズは幅70cm × 奥行32cm × 高さ32cm(約)となっています。

重さは15.7kg(約)。

成人男性なら持てなくはないですが、やはりキャリーワゴンなどがないと、運ぶ際は大変そうです。

キャリーバッグを含めた、すべてのパーツは以下の通りです。

・フライシート
・インナーテント
・ポール
・ロープ×12本(うち8本はテントに取り付け済)
・ペグ×19本
・ポール用バッグ
・ペグ用バッグ
・タイベルト×2本(写真では1本になっております)
・キャリーバッグ

それでは早速設営してみましょう。

設営スタート

インナーテントを設営

まずはインナーテントを広げます。

続いて各角にペグを打ち込みます。

今回の付属されているペグは、「ネイルペグ」という先端がねじ切りされているもの。プラスチック部分持って反時計周りに回すと、まるでネジを外すようにすんなり抜くことができます。

ちなみにテントに付属されているペグはスチールペグが多く、すぐに変形したり、設営後に風などで引っ張られて抜けたりする印象が強いですよね。ですが、このネイルペグなら心配なさそうです!

ペグの打ち込みが終わったら、次はインナーテントの上にフライシートを被せます。

フライシートは八角形になっていて、一見すると正面が分かりにくいかもしれません。しかし、シートの先端にある2本の赤いベルトが目印になっていて簡単に正しい向きに重ねることができます。こういった細かい配慮が嬉しいポイントですね。

フライシートはインナーシートの面を合わせ、打ち込んだペグのところに同じ黒いベルト部分を引っ掛けます。

フライシートとシートの固定が終わったら、次は付属品のポールを組み立てます。

ヤドカリテントはワンポールテントタイプなので、柱になるポールをインナーテントに中に差し込みます。

差し込んだらポールを持ち上げ、インナーテントの中でポールを立てます。

無事にテントが立ち上がったら、フライシートに取り付けてあるロープをそれぞれペグで固定します。

フライシートの黒いラインの部分にファスナーが付いているので、ファスナーを開きサイドにウォールをまとめれば、入り口ができます。

ちなみにテントには高さがあるため、一番上までファスナーを開ける場合には、柱となっているポールを傾けるか、踏み台を用意する必要があります。

この時点で一般的なワンポールテントとして十分に使えそうです。

ヤドカリテントを設営

そしてここからはヤドカリ状態になるよう設営していきます。

ここで注意点があります。ヤドカリテントのフォルムを形成するには、別途付属品以外のポールが必要になります。

そこで今回使用するのが、DODの「ビッグタープポール」。

こちらは1本から販売されており、今回は4本使用しました。

サイズは直径2.8cm × 長さ254cm(約)。重さは1kg(約)。材質はアルミ合金なので軽量です。

1本のポールは5本短いポールを繋ぎ合わせるようになっており、50cm 刻みで長さが調整できます。5本すべて繋げば、254㎝(約)、3本だけ繋げば150cm(約)といった具合です。

2本はそのまま254cm の高さで組み、残り2本は150cm になるように3本で組んでいきます。

2本の長いポールを、それぞれフライシート正面の赤いベルト部分にある金具のリングに先端を通し、一緒にロープを掛けます。

両サイドの黒いラインの先端にも同様のリングがあるので、そこには短いポールを通し、ロープを掛けます。

すべてのポールを立てると、正面とサイドウォールが跳ね上がり、タープの役割になります。

後ろにもポールを立てることで、テントの前後で換気が可能になります。

フライシートの上部にはベンチレーターがあり、こちらからも換気ができます。

インナーテントには正面右端に小さなファスナーがあります。電源付サイトでは、こちらからケーブルを通しましょう。

テント内には小さいポケットがあり、スマートフォンや小物などを入れられるポケットがあって便利です。

後方のサイドドアは左右についており、フロントドアと併せて全部で3つの出入り口が確保されています。またメッシュ窓としても使用できるので、夏でも涼しく過ごせるのが嬉しいですね。

ドア上部のフックには小さいランタンなどを引っ掛けることができます。

使用感

インナーテントで寝転んでみました。収容人数の上限が6人に設定されているので、ソロやデュオなどの少人数で使用すればかなり広いですし、大人2人、子供2人のファミリーが使うのにも、ちょうど良さそうです。

ワンポールテントのため、大人が立ち上がっても頭をぶつけることはありません。

フライシートを跳ね上げた「ヤドカリ状態」で設営するには、別途ポールを用意する必要があり、その点が引っかかるキャンパーさんもいるかもしれません。

しかし一般的にワンポールテントを使用する場合、リビングスペースを確保する為に、タープを使いたいと考える人もいるのではないでしょうか。その点、このヤドカリテントなら、ポールさえ用意してしまえばタープを用意する手間が省け、十分なリビングスペースを確保できるという利点があります。
ヤドカリテント
インナーテントは夏は涼しく冬は暖かいポリコットン製。フライシートには巻き上げられるスカートが付いているので、冬はクローズして冷気をシャットアウトし、夏はヤドカリ状態で巻き上げればより空気を取り入れることができます。

ちなみにスカートが巻き上げられるのは、2021年5月以降に出荷された製品のみとなるのでご注意ください。

年間を通して使える仕様になっていて、しかもタープを用意しなくてもいいとなれば、総合的に見れば、コスト面でお得と言えるのではないでしょうか。

設営自体も、作業前は形状が通常のテントと異なる分、少し手間取るかもしれないと想像していましたが、インナーテントにフライシートの向きを合わせて重ねる作業は簡単にでき、ワンポールテントのためポールを立ち上げるのも楽でした。メーカーから推奨はされていませんが、慣れてしまえば一人でも設営ができそうに感じました。

以上、ドッグラン付きキャンプ場「やまてらす-FUJIWARA OUTDOOR LIVING-」のスタッフによる、DODの「ヤドカリテント」使用レビューでした。

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DOD「ヤドカリテント」製品概要

カラー:タン/カーキグレー

サイズ:
・組立時 幅460 × 奥行460 × 高さ300cm(外寸/約)

・インナー 幅430 × 奥行290 × 高さ300cm(約)

・収納時 幅70 × 奥行32 × 高さ32cm(約)

重量(付属品含む):15.7kg(約)

材質生地:
・フライシート 150Dポリエステル(PUコーティング)

・ポール スチール

・インナーテント ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)

・フロア 210Dポリエステル(PUコーティング)

最低耐水圧:
・フライシート 2000mm

・フロア 5000mm

セット内容:フライシート、インナーテント、ポール、ロープ ×12本(うち8本はテントに取り付け済)、ペグ ×19本、ポール用バッグ、ペグ用バッグ、タイベルト ×2本、キャリーバッグ
※タープスペース跳ね上げ用のポールは別売りです。

DOD「ビッグタープポール」製品概要

カラー:ブラック/ウッド/レッド/シルバー

サイズ:直径2.8cm × 長さ254cm(最長)※先端直径:6mm

収納サイズ:幅58cm × 奥行14cm × 高さ3cm(約)

重量(付属品含む):1.0kg(約)

材質:アルミ合金

セット内容:キャリーバッグ

※シルバーは在庫切れ(22/10/20現在)

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