【ゼインアーツ】進化系異形テントは超ギーク。美しく機能的なポイントを解説

公開日:2019 / 02 / 25
最終更新日:2021 / 07 / 02

全く新しい進化系テント群、“ゼインアーツ”が2019年4月に登場。かつてないスペーシーかつ異形デザイン、革新的に空間を拡張したモノポール技術、妥協なきファブリックス等、進化系テントたちは知れば知る程こだわりすぎの「超ギーク」なプロダクトばかり。シーンのゲームチェンジャーとなること間違いなしのゼインアーツに注目。

ゼインアーツってどんなブランド?


話題の新星、ゼインアーツ。ネーミングからしてスルーできないオーラを醸すこちら、2018年に長野県松本市で誕生したばかりのブランド。山師も釣り師も通る北アルプスの玄関口で作られるというストーリーに思わず胸が熱くなるのは私だけはないはず。ゼインアーツはそんな期待を軽々超える、とんでもないプロダクトを2019年にローンチ。

進化系かつ異形テント群


ゼインアーツのプロダクトを簡潔に伝えるなら、“知れば知るほど情報量多過ぎ”とでも言おうか。まずスルーできないのが強烈なインパクトをあたえるデザイン。マウンテンハードウェアのスペースステーションやノースフェイスのジオドームとはまた違ったスペーシーさで、なんというか中二病(いい意味で)的でまるでモビルスーツ。とにかく登場と同時に“らしさ”をリーチさせるハンパじゃないデザインたち。がしかし、それで話が終わらないのがゼインアーツの本質。蓋を開けてみれば革新的な機能と作りこみがデザインに劣らない勢いで追及されている驚きのプロダクトばかり。なんていうかもう超ギーク。

GIGI-1(ギギ1) 居住性・汎用性高いスモールシェルター

サイズ:展開時=500cm×400cm×高さ220cm
重量:4.5kg

デュオに最適なサイズのマルチシェルター。数字上はコンパクトサイズながら、独自のエクステンションポールによって頭上空間を各段に広げることに成功。また複雑そうなポールレイアウトかと思いきや、かんたん設営を実現している驚きの優秀設計。


やはりスペーシーかつ中二病的(いい意味)、まるでスーパーカーのエアインテークのような立ち上がったベンチレーターも印象的。車ならきっと超速いやつです。パネルの開閉により印象が変わるとともに、用途的にも非常に汎用性高いシェルター。

GIGI-1
https://zanearts.com/products/gigi/

ZEKU-M(ゼクーM) ワンポールの問題を解決したミドルシェルター

サイズ:展開時=440cm×385cm×高さ250cm
重量:11.5kg(内リビングシート=1.5)

こちらは変形シェルター『ギギ1』の機能がより尖鋭化されたワンポール。最大のポイントはワンポールの空間問題の解決。ギギ1からさらに踏み込んだ“逆V字”のエクステンションフレームによりサイドを立ち上げることで、ミドルサイズの床面積で一般的なラージ並みの居住空間を作りあげています。


象徴的なダクトもより大きくとられていて車ならランボルギーニ、キャラならまるでダースベーダーを連想させる面構え。“独創的に美しく機能的”発売前からもう『ゼクーM』、ゼインアーツのアイコン的なテントといえそうです。

ZEKU-M
https://zanearts.com/products/zeku/

ROGA-4(ロガ4) 扱いやすいコンパクトツールーム

サイズ:展開時=490cm×260cm×高さ140cm
重量:5.8kg(内リビングシート=1.2)

人気セグメントのツールームにおけるゼインアーツによる現在の解。クロスフレームを二つ配しツーピークのように天井高が二カ所高くなっているデザイン。それぞれのクロス部分をブリッジフレームでつなげることで、安心の横風にも強い構造。


一般的なファミリーテントと同等のスペース、過ごしやすさを確保しながら山岳のベースキャンプにも使用できる対候性を備えています。寝室となるインナーは3名でも余裕のサイズ感。これも用途の妄想広がる欲しくなる幕です。

ROGA-4
https://zanearts.com/products/roga/

GEU(ゲウ) 省スペースかつ居住性の高い4ウィングタープ

サイズ:展開時=外角=530cm×490cm、内四角=410cm×380cm
重量:約6kg

このタープ最大のポイントは省スペースでありながらサイズ以上の有効面積を実現させたハイブリッド性能。メインポールのレイアウトとしては一般的なヘキサタープMサイズ以下。その上で一般的なレクタタープのLサイズに匹敵する広さを実現。


一般的なレクタとは違った美しい4ウィングは。やはりどこかスペーシーで中二病的(いい意味)。ガイラインを張った際の張力が均等になりやすいよう生地目まで計算しつくされた設計。4隅を落としたデザインから、雨天時には雨の流れがスムーズ、日差しが強いシーンでは日陰を効率的につくります。やはり“独創的に美しく機能的”タープまでも隙の無いプロダクトでした。

GEU
https://zanearts.com/products/geu/

超ギークな進化系テントの登場は2019年4月


2019年4月、何から何までこだわり過ぎの進化系テント群がついに登場。
シーンのツボをついたキーカラー、美しくもどこか中二病的(いい意味で)でスペーシーなデザイン。そして恐らく何よりもその本質であるテクノロジーとロジックがつまったスペックフルなプロダクトたち。スノーピークが初心者や低価格帯にも向き始めたキャンプ&アウトドアシーンをどう揺さぶるか。“ギーク”なゲームチェンジャーの活躍に注目です。

ZANE ARTS
https://zanearts.com/

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アウトドアライター&クリエイター夏野 栄

山岳部出身のアウトドアライター。数多くの紙面やWEBなどの媒体で活躍。湘南の牛舎ガレージのアートディレクション廉プロデュース担当も務める。自転車ビルダーでもある。

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