“ひと山貸し切り”ワイルドグランピング体験!究極のプライベート空間を満喫

公開日:2022 / 06 / 11
最終更新日:2023 / 11 / 02

回りに人がいない贅沢を満喫


「GLAMPiC」がオープンしたのは2018年。グランピングはテントを張りっぱなしにしておくので傷みが早く、1~2年に1回は入れ替えるそうです。ほかの設備も同様で、キッチン用品や食器類も劣化が早く、食器は数をそろえるのも大変なんだそうです。私たちが泊まった際も、不都合はないものの3年前と比べて同じ食器の数がまちまちになっていました。

季節によっては、予想以上に冷え込むので人数分の十分な寝具を用意してもらわないと寒いかもしれません。キッチンには一通りの調味料はそろっていますが、料理に必要なものは要確認です。

食事は自炊のほか、カフェの営業日なら朝食は前日メニューを確認して注文しておけば、カフェで食べることもできるし、サンドイッチならサイトまで運んできてくれます。

ゴミは蓋のついたゴミ箱があるので、残飯などを出したままにしておかないことが重要です。まだ出没したことはないそうですが、山は遠くまで尾根が続いているので、残飯の臭いはツキノワグマを呼び寄せることになりかねません。

清潔に保たれた広いウッドデッキのサイトは、鳥の声を聴きながらただ椅子に座っているだけで非常に心地よい空間でした。何より周りに気兼ねせず家族や仲間とわいわい騒げることで忘れかけていた楽しさを再認識できます。

音楽も好きな音量で鳴せるし、好みのDVDを持参すれば100インチの大画面で映画も観られます。

新型コロナウイルス感染症はいまだ終息の様子はないけれど、都会の喧騒のなかで息の詰まる我慢を続けている私たちにとって、森の中でしばし新型コロナを忘れてグランピングを楽しめたのはこのうえないリフレッシュになりました。

少し足を伸ばせば松尾芭蕉の句で知られる山寺(立石寺)や蔵王温泉があり、日本海に向かえば庄内の海の幸を満喫できるし、周辺の楽しみも格別です。

首都圏や関東にも設備が充実して子供にも配慮したグランピング施設が数多く開設されていますが、「GLAMPiC」ほどのプライベート感を感じられる施設は貴重です。隣の人たちが気になるグランピングに飽きたら、木々しか目に入らない贅沢なグランピングのために、少し足を伸ばしてみるのも良いのではないでしょうか。

「GLAMPiC」施設概要

住所:〒990−0015 山形県山形市新山514−1
開業:2018年9月(カフェは2017年8月、ゲストハウスは2018年12月)
営業期間:4月末~11月末(冬期は降雪のため休業)
アクセス:
・車 山形駅から約20分/山形自動車道「関沢IC」より約2分・「山形蔵王IC」より約10分
・電車 JR山形駅より、山交バス関沢行きで「新山釣り堀」下車すぐ。またはタクシーで15~20分
基本料金:

・ローシーズン(5・6・10・11月)
平日2人まで17,000円
休日4人まで40,000円

・ハイシーズン(7・8・9月) 
平日2人まで21,000円
休日4人まで44,000円

・ベストハイシーズン(お盆・GW・SW)
4人まで48,000円

※1名追加ごとに5,500円、8名以上は要相談、小学生は半額
※ペット可(1匹500円)  ペット用ハウス用意

詳細・問い合わせ:
・GLAMPiC公式サイト https://glampic.net
・TEL 080-6635-2426

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芳賀 由明

大学卒業後、スペインで就労。
帰国後、アフリカ料理店、全国紙などを経てフリーライターに。

得意分野は経済全般のほか観光、食文化、アウトドア。キャンプ歴は50年でいまも伊豆諸島などでキャンプと釣り・魚突きを楽しむ。前期高齢者の仲間入りを機にツーリング用自転車を購入。
カネも体力も無理しないポスト・ファミリーキャンプの楽しみを追求。

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