日本オートキャンプ協会が主催する公認オートキャンプ指導者認定講習会に潜入取材!

公開日:2018 / 02 / 18
最終更新日:2020 / 03 / 25

一般社団法人日本オートキャンプ協会が主催する公認オートキャンプ指導者認定講習会が東京都江東区のBumB(東京スポーツ文化館)で開催されました。

今回の参加人数は19名。キャンプ場スタッフなどキャンプを仕事としている方だけでなく、キャンプは趣味という方もキャンプスキル向上のために参加していました。


公認オートキャンプ指導者がどんな資格か分からない方のために、公認オートキャンプ指導者がどんな資格なのかを簡単に説明します。

公認オートキャンプ指導者ってどんな資格?

日本オートキャンプ協会が定めるオートキャンプ指導者の定義は、

オートキャンプの楽しさを人々に伝えて行動意欲を促すと共に、オートキャンプを楽しみたい人を知識・技術・精神などあらゆる面で支援して、「自ら遊べる人(自遊人)」になっていただく手助けをする人。

引用:インストラクター講習科目テキストより

すごーく平たい言い方をすると、「オートキャンプの正しい知識と技術を持った、オートキャンプの楽しさを伝え広める人」というところでしょうか。

2日間の講義を受け、筆記試験に合格すれば公認オートキャンプ指導者の資格を受けることができます。

公認オートキャンプ指導者認定講習会は、日本全国で年に2、3回開催されています。開催時期や開催場所は、日本オートキャンプ協会の公式ホームページに記載されます。明確な時期や場所については随時公式ホームページをチェックしてください。
日本オートキャンプ協会HP

受講資格はあるの?

受講するための資格は下記2つをクリアしていればOKです。

・申請時に満年齢20歳以上であること
・日本オートキャンプ協会(JAC)の個人会員※であること

※個人会員には、入会金2,000円・年会費5,000円が必要です。

では、公認オートキャンプ指導者講習会ではどのようなことが学べるのか、2日間の潜入取材で体験したことをお伝えします。

1日目

オートキャンプ場概論


オートキャンプ場の歴史や概念、種類や安全面などを分かりやすく教えてくれます。

普段当たり前に利用しているキャンプ場は、施設を管理する方の努力があってこそ、快適で安全なキャンプができるということがよく分かりました。

コミュニケーションワーク


指導者として円滑なコミュニケーションを図るためのテクニックを学びます。

いくつかのアクティビティを交えながら、楽しく話したり聞いたりという遊び感覚のトレーニングを行いました。普段の生活や仕事にも活用できる内容でした。

オートキャンプ概論

オートキャンプの歴史や日本におけるオートキャンプの歴史、日本のオートキャンプの特徴など学びます。

また、現代社会におけるオートキャンプの意義として、重要な7つの要素なども詳しく知ることができました。

環境保全行動論

キャンプに欠かすことのできない要素である自然環境との関わり方や知識を学びます。

「今ある自然を守ること」これがオートキャンプを楽しむための大前提であり、自然を守るためにどのようにキャンプを行うのかを考え実行し、それを自分だけでなく周囲のキャンパーにも伝え広めることの重要性を感じました。

安全管理論


家からの準備やキャンプ場までの道のり、帰路に至るまでのオートキャンプすべての工程や要素から、安全に過ごすためのノウハウやスキルを学びます。

キャンプ=自由だと思う人は多いかもしれませんが、ちょっとした気の緩みが大きな事故を招くこともあります。安全は与えられるものではなく自分で作るものと考え、準備し予測することが大切だと改めて感じました。

オートキャンプ生活技術論

オートキャンプの計画と準備やキャンプ用品の説明など、キャンプを快適に過ごすための方法やテクニックを学びます。

オートキャンプにおけるルールやマナー、安全面など総合的なオートキャンプに関する知識を得ることができました。

懇親会の様子


1日目の講習は全て終わり、懇親会(強制ではありません)に参加。お酒を酌み交わしながら受講者、講師との間でキャンプ談議に花が咲きます。キャンプに対する熱い思いがあちこちで語られ、終始盛り上がって終了。

2日目

キャンピングカー論

キャンピングカーの定義や種類、設備など基礎的な知識を学びます。

高価で大型なイメージのあるキャンピングカーですが、最近では手頃な価格とコンパクトさがウリの軽キャンピングカーが登場したりと盛り上がりを見せていることが良く分かりました。

オートキャンプ指導論

指導者として必要な意識、能力、役割を具体的に学びます。

オートキャンプの普及活動、具体的にはキャンプ教室やキャンプイベント開催における企画立案や流れ、注意点などのノウハウを幅広く知ることができました。

資格試験

講習を終えるといよいよ資格試験がはじまります。持ち時間は60分。

合格発表

1時間の昼休憩を挟んで試験の結果が発表されます。


70点以上が合格ラインですが、今回の試験は受講者全てが合格!みなさんホッとした様子でした。


日本オートキャンプ協会の明瀬会長から、一人ずつ指導者免許とオートキャンプインストラクターステッカーが手渡されます。


新たに生まれた公認オートキャンプ指導者一人ひとりが感想を一言。
安堵のコメントと資格取得できた喜び、そしてこれからの目標や夢を語る笑顔が印象的でした。


受講者全員で記念撮影。

取材を終えて

今回、私自身も取材をしながら資格取得をさせていただきました。

指導者の資格と聞くと、キャンプを職業としている人のためのように感じるかもしれませんが、キャンプ好きならきっと役に立つ資格だと思います。ここで得た知識が、よりキャンプを楽しく安心安全なものにしてくれることは間違いありません。

なにより、キャンプ経験豊富な講師陣からキャンプに必要な知識を得たり、キャンプ好きの仲間に出会えたり、貴重な経験と時間になりました。

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田川 浩徳

LANTERN編集長。
日常がキャンプのような山と川に囲まれた自然環境で生まれ育ったので都会と人混みが苦手。キャンプの楽しさを伝えるべく日々奔走中。
コールマンジャパンメンテナンスライセンス取得。

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