北海道石狩市にあるとある工場から、独創的なプロダクトが生まれています。製品の数は決して多くはないものの、他ではなかなかお目にかかれないオリジナリティあふれるデザインの製品が、あるアウトドアブランドの手により北海道の地から全国へ送り出されています。
ブランドの名は「トリパスプロダクツ(TRIPATH PRODUCTS)」。キャンプ場でもひと際目をひくネーミングから個性的な焚き火台「グルグル・ファイヤー」でご存じの方も多いかもしれません。
トリパスプロダクツとは、実は金属加工メーカーである株式会社トリパスが自社の技術を活かして始めたアウトドアライン。トリパスプロダクツの製品とは、ものづくりに強いこだわり、自らの技術に絶対の自信を持つ金属加工の職人たちが手掛けたプロダクトなのです。
金属加工職人が魂を宿した“オールメタル”のキャンプギアたち
トリパスプロダクツが送り出すギアは、金属加工のプロフェッショナル集団の作品集と言っていいのかもしれません。金属加工技術に、併せ持った製品開発能力。独創的なデザインという血肉も加え、革新的な製品をプロデュースしています。
製品を生み出す鍵となっているが、工場と職人たちの連携。つまり株式会社トリパスで働く全社員の協力と後押しがあって、唯一無二のアウトドアブランド「トリパスプロダクツ」は成り立っています。
他にはない焚き火台のグルグル・ファイヤーだけでなく、テーブルもギアハンガーもオールメタル。実際に製品を組み立ててみると、職人の技術に舌を巻かずにはいられないことでしょう。
組み立てから楽しいトリパスプロダクツ
トリパスプロダクツのギアの組み立てに工具などは必要なく、差し込んだり掛けたりして、各パーツを連結させて組み立てます。
初めて組み立てる時には、説明書が欠かせないのが正直なところ。しかし初めての組み立て時から各パーツをカチャカチャとパズル感覚で楽しみながら、随所で発揮される職人の技術に、感動を覚える方も少なくかもしれません。
職人が魂を宿したトリパスプロダクツの全製品を、同社の広報を担当する山田康介さんの解説、おすすめポイントとともにご紹介しましょう。
GURU GURU FIRE(グルグル・ファイヤー)
トリパスプロダクツを象徴するギアといえば、焚き火台「グルグル・ファイヤー」です。
L(画像右)・M(画像中右)・S(画像中左)・XS(画像左)の4サイズ展開されていて、L と M は、ツノ部分にダッジオーブンを吊り下げることが出来るほどの耐荷重性があります。
グルグル・ファイヤーは、その男前なデザインに加えて、焚き火台の中が目視できるという大きな魅力があります。
火が育っていく様子から楽しむことができ、成長後の炎はツノ部分と合わせてキャンプの夜に美しいシルエットを描いてくれます。
風を遮るものがないので燃焼効率も高く、薪の補充もしやすい。灰受けもしっかり用意されています。
グルグル・ファイヤーの組み立てはまず、ツノ部分を連結させるところからパズルが始まります。
各パーツがすべて平面の鉄板からレーザーで切り出されたものということにも驚かされますが、そのパーツの組み立て時の連結方法や、組み立て後の完成形のデザインにも驚かされます。
職人の高い加工技術で、各パーツをしっかり固定できます。
灰受けは、収納時には上蓋とあわせて収納箱になり、すべてのパーツを収納することができます。
グルグル・ファイヤー Lは上蓋がテーブルに
グルグル・ファイヤーの中で L サイズのみ、収納箱の上蓋をサイドテーブルとして使うことができます。中央にはOD缶がはまるので、ギザギザ部分をゴトクとして活用することも可能です。
また L サイズのみ、パーツの各所に細かいデザインが施されています。
キャンプサイトで圧倒的な存在感を見せてくれる「グルグル・ファイヤー L」。
M の約1.25倍、約幅510×奥行510×高さ845mm という規格外のサイズで、迫力のある焚き火を楽しむことができます。
Mサイズからは上蓋は薪置きに
M・S・XS サイズでは、収納箱の上蓋を薪置きとして使うことができます。
M は L 同様にダッチオーブンを吊り下げることができる耐荷重。S でもケトルをツノ部分から吊り下げることができます。
組み立て時は存在感抜群のグルグル・ファイヤーも、収納時は全パーツを箱の中に収めることができます(画像右からL・M・S)。
キャンプサイトの軸になれる焚き火台「グルグル・ファイヤー」。
大人数のグループキャンプなどで迫力のある焚き火を楽しみたい方は L 。ファミリー・デュオキャンプなら M、ソロキャンプなら S・XS と、様々なスタイルに対応可能なラインナップです。
美しい焚き火台のシルエットから、薪を縦にくべることで炎本来の美しさを作り出すことができます。
グルグル・ファイヤーの中での人気は定番の M サイズですが、L サイズも大きな炎を作り出すことができ、人気となっております。
L サイズには“LEGEND”という意味が込められていて、その名に相応しく XS~M サイズ以上に焚き火を楽しめます。
本体には錆も発生しますが、経年の変化も楽しむことができます。
専用オプションも豊富
「グルグル・ファイヤー」には、焚き火時間を充実させてくれるオプションも豊富に用意されています。
HOGO(ホゴ)
焚き火台の熱から地面を守ってくれる「HOGO(ホゴ)」。
地面を守る目的以外にも、焚き火台の位置を高くしたい時や、まだ熱いダッジオーブンやスキレットなどを置くスペースとしても活用できます。
高さは約20cm で、中央部は約90kgの耐荷重です。
FUBOU(フウボウ)
「FUBOU(フウボウ)」 は、その名の通り、風の影響を防いでくれる風防パネルです。焚き火台の各サイズに合わせて展開されています。
2次燃焼をコンセプトにしたアップデートモデルも発売されています。
GOTOKU(ゴトク)
焚き火調理に便利なアイテムもオプションで用意されていて、M・S サイズ共通の「GOTOKU(ゴトク)」です。
ゴトクを設置していても、薪の補充しやすさが変わらないデザイン。他にL サイズ専用モデルも用意されています。
TOTE(トート)
グルグル・ファイヤー用の収納バッグ。2サイズがあり、カラーはサンドベージュ。
M サイズには限定のグレーもあります。
次のページでは、配置を自在にカスタマイズできる便利なギアハンガー「ツノ・スタンド」を紹介します。