ULソロキャンプに使いやすい焚き火台の選び方。理想の焚き火台を見つけたので使ってみた!

公開日:2023 / 07 / 17
最終更新日:2024 / 01 / 26

軽量・コンパクトな、いわゆる“ウルトラライト(UL)”なキャンプギアを持って、徒歩や自転車などでソロキャンプを楽しむスタイルが浸透してきています。当然、キャンプギアの選別に悩むキャンパーさんも多いのではないでしょうか。

マウンテンバイクでのサイクリングとキャンプを融合した遊び方を楽しんでいる筆者も、キャンプギア選別は永遠のテーマのように感じています。

そこで今回は、ULソロキャンプで使いやすい焚き火台を選んでいきたいと思います。

そもそもULソロキャンに焚き火台は必要か?

キャンパーさんの間ではもちろん常識になっていますが、焚き火をする場合、キャンプ場でも野営地でも、基本的に直火は禁止されています。その為、焚き火台と焚き火シートは必須となっています。

車で出かけるキャンプであれば、重さや大きさを気にせず、デザイン性の高さや、焚き火の炎を思う存分楽しめる焚き火台を持ち込めばいいのですが、ULソロキャンプではそうもいきません。むしろ、せっかく荷物を減らし軽量化しているのに、焚き火台と焚き火シートを持って行ってまで、焚き火をする必要があるのか?と言う議論が仲間内で起こることさえあります。

筆者は、サイクルレースでの活動やカヤック遊びなどのアウトドアアクティビティ、旅先での単なる「テント泊」としてキャンプを考えていた時は、焚き火をしないでキャンプを終えることも良くありました。

また、小型バーナーやアルコールストーブなど、火を使えるギアも様々あり、焚き火をしなくても容易に湯沸かしや調理を行えます。

正直に言えば、最近まで焚き火の優先度は高くなかったと言っても過言ではないでしょう。

しかし最近は、アウトドアアクティビティを終えた後、焚き火を前に1人で火の面倒をみながら、ゆっくりお酒を飲む時間が、キャンプでの楽しみ方のメインになってきたのです。

その時々の荷物の量やキャンプのテーマに合わせて、ソロ用の焚き火台を持っていくようになりました。

理想のUL焚き火台を考える

ひと言で焚き火台と言っても、様々な形状のものがあります。

薪の燃焼効率を重視したものや、組み立てや撤収のしやすさに特化したもの、畳んだ時の収納サイズや軽量化を重視したものなど、その焚き火台を使用するシーンに合わせた選択が重要ですね。

今回筆者が勝手ながら、その形状を独自に大きく3つに分類し、それぞれ見ていきたいと思います。

1.箱型焚き火台

三方または四方に壁のあるタイプ。風の影響を受けにくく、煙突効果で燃焼効率の高いものが多いです。

壁になる部品は高熱に耐えるために一定の厚さを超えるものもあり、重量が増す製品が多い印象です。

メリットとしては、火がつきやすく燃焼も安定しています。

大きさと重さにもよりますが、ULキャンプで使うにはしっかり検討が必要かもしれません。

2.平面火床型焚き火台

基本的には、フレームに平らな火床を固定するタイプで、軽量なものが多いです。

最近は火床にステンレスメッシュを採用した製品が増え、更に軽量化した印象です。

四方が開放されているため、風の影響が受けやすく、箱型に比べると燃焼効率も劣るので、火の安定性に欠けます。

メリットとしは、単純で軽量化しやすい部品構成でコンパクトに収納できるため、パッキングや持ち運びが容易です。

筆者としてはULソロキャンプには、最も向いていると思います。

3.パラボラ型焚き火台

火床がパラボラアンテナのような、浅いお皿型の焚き火台です。

商品によって火床の深さがまちまちで、深くなれば箱型の特徴が強くなり、浅くなれば平面火床型の特徴が強くなります。

メリットとしては、お皿部分と脚が一体になっているタイプであれば、設営があっという間に完了します。蒔の設置も簡単で、360°どこから見ても、焚き火の綺麗な炎を楽しむことができます。

小型で軽量化されたアイテムから、重量感のあるタイプもあるので、ULソロキャンプで使う場合はしっかり厳選したほうがいいと思います。

以上、大きく分けて3種類に分類してみました。筆者がULソロキャンプに最も向いていると思うのは、2の平面火床型です。

軽量・コンパクトならOK?意外な盲点も

ところで、ULな焚き火台を選ぶときにちょっとした盲点があると思っています。

焚き火台の軽量化を優先すると、どうしても展開した時のサイズが小型のタイプを選びがちですね。

手のひらに収まるようなコンパクトなタイプもあり、持ち運びには大変便利です。しかし、使える薪のサイズが小さくなるので、当然薪を小さくする作業が必要になります。もちろん、バトニング用のナイフや小型のノコギリが必要になる可能性があります。

その上、火床の面積が小さくなるので、小さい薪はすぐに燃え尽き、燃焼時間も短くなります。そうなると、次から次と薪をくべる必要がでてくるので、ゆったり焚き火を楽しみたい人にとってはちょっと忙しく感じると思います。

調理用として使ったり、ゆったり焚き火を楽しみたいULキャンパーさんは、軽量でも比較的火床の大きさは確保できるタイプを選ぶといいと思います。

通常、ホームセンターやキャンプ場で購入できる薪は、長さが30~40cm程の物が多いので。火床の長辺が40cm前後あるものが、候補にあがりますね。

このサイズで、平面火床型の中から、ご自身のスタイルにあった焚き火台を探してみることを筆者はおすすめします。

次のページ⇒【筆者が選んだULソロキャン用の焚き火台はこれだ!】

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森山 敦士

目黒区在住の1児の父。
事業経営をしつつ兼業主夫として、子育てや各種ボランティアなどにも携わる。息子が大人になる時、より良い社会にする為に、社会人の働き方や人生のマネージメント相談にのったりもしています。

小さなオープンカーに荷物を積み込んで、息子と二人でキャンプやカヤック、BMXやMTBなど、アウトドアを駆け回るアラフィフです。

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