2021年7月、沖縄本島から飛行機で約30分のところにある「粟国島(あぐにじま)」に新しいキャンプ場が誕生しました。
その魅力はもちろん、小さな離島にキャンプ場を設けた理由や今後の展望など取材してきました。
新キャンプ場の魅力を調査!
キャンプ場の概要やその魅力と楽しみ方、今後の展望を紹介します。
【粟国島オートキャンプ場】
沖縄県島尻郡粟国村字浜照喜名原3220番1
TEL:080-9853-7607
手ぶらでOK!レンタルできる充実したキャンプセット
こちらのキャンプ場はレンタル設備が充実。島に持っていく荷物を減らせるのでとても嬉しいです。
今回は「キャンプセットSolo(1名用)」を用意してもらいました。1名用のコンパクトなテントのほか、チェアや焚火台、調理用のコンロや調理器具(包丁・まな板・トング・おたま・フライ返し)がセットになっています。もちろん、着火用のバーナーもあります。
【キャンプセットSoloの内容】
・テント(1~2人用)
・ローチェア
・ファイヤープレイステーブル×1
・ファイヤーベース
・耐火マット
・着火バーナー
・LEDランタン×1
・パックアウェイクッカーセット(フライパン16.5cm・片手鍋15.3cm)
・調理セット(包丁・まな板・トング・おたま・フライ返し)
早速、レンタル器具を活用して調理開始!今回は誰でも簡単にできる「野菜とチーズがたっぷりのアヒージョ」を作りました。バケットと一緒にいただきます。
腹ごしらえが済んだら、日陰でゆったりと粟国島の海の景色を楽しみます。夜には満天の星空を眺めることができます。東向きなので朝日を眺めながらのヨガもおすすめです。
島の人気スポット「長浜ビーチ」のそばにキャンプ場があるので、海まですぐに行くことができます。波打ち際を歩きながら、美しい海にたくさん癒されました。シュノーケルではたくさんの魚たちと出会えます。
2021年オープンだから施設が綺麗!
レンタル用品だけでなく、シャワー室や調理場、トイレなどの設備が充実しています。
こちらのキャンプ場はオートキャンプとしても活用できます。島でレンタルできるレンタカーの受け入れはしていないので、フェリーで自家用車を持ってくる必要がありますが、いつかはやってみたいです。
キャンプで出たゴミなどの影響で環境が壊されてしまう可能性もあります。キャンプ場のルールに沿ってゴミ処理を行うなど、マナーを持って楽しみましょう。
なぜ新しいキャンプ場を整備したの?今後の展望とは
粟国島にオートキャンプ場を新たに設立した理由や今後の展望について、粟国村役場経済課の仲宗根さんにお話しを聞いてきました。
仲宗根さん
「キャンプでの体験を通じて、粟国島の美しい自然と島時間の豊かさをたくさんの人に伝えていくために粟国島オートキャンプ場を開きました。ウーグ浜(長浜ビーチ)を含めた一帯は粟国島の中でも景観がよく多くの観光客も訪れるスポットですが、近年は海ゴミやサンゴの減少などの問題もあり、環境の保全と自然の大切さを伝える場所や活動が必要となっています。美しい環境と資源を後世に残していきたいです」
今後は島内のマリンショップと連携した体験アクティビティのプランのほか、アウトドアショップと連携したイベント開催も検討しているそう。「キャンプを通じての観光客増加を狙いながらゆくゆくは沖縄離島でナンバーワンのキャンプ場を目指します」と力強く答えてくれました。
粟国島とは?島の人気観光スポットやアクセス情報
粟国島の特徴や人気の観光スポットのほか、アクセス情報を紹介します。
粟国島ってどんな島?
那覇市から北西約60キロメートルに位置する粟国島。火山活動による堆積物がベースとなった島で、疑灰岩の断崖などその特異な景観は粟国島ならでは。1999年に公開されミュージカル的作品として人気を博した映画「ナビィの恋」や、粟国島に残る風習「洗骨」をテーマに家族の絆や祖先とのつながりを描いた映画「洗骨」のロケ地としても有名で、聖地巡礼で今なお多くのファンが訪れます。
粟国島へのアクセス方法
沖縄本島・那覇市から飛行機もしくはフェリーでアクセスが可能です。
第一航空株式会社が運営する飛行機で約25分の移動時間。那覇空港の旅客ターミナルビル1階に搭乗受付カウンターがあり、そこから搭乗手続きが行えます。
【第一航空株式会社 那覇営業所】
〒901-0142
沖縄県那覇市鏡水150番地(那覇空港国内線ビル1F)
TEL : 098-859-5531
フェリーは泊港から出発。1日1便で所要時間は約2時間となります。
【泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」】
〒900-0016
沖縄県那覇市 前島3-25-1
料金:片道/大人3470円、往復/大人6590円
粟国島の人気観光スポットを紹介
【マハナ展望台】
島の西端、海抜約90メートルの断崖絶壁の上に位置する展望台。久米島や慶良間諸島など沖縄の島々を一望できる絶景スポットです。西側なので夕日スポットとしても人気です。
【東(あがり)ヤマトゥガー】
巨大な岩が割れてできた観光名所。岩の割れ目を階段で降りることができ、下りた先では海を眺めることができます。
【洞寺(てら)鍾乳洞公園】
鍾乳洞の中は遊歩道が整備され、気軽に訪れることができます。またライトアップにより幻想的な雰囲気を楽しむことができます。島の人たちからは聖地と崇められる神聖な場所です。粟国島は琉球民謡むんじゅる節の発祥の地であり、鍾乳洞入口にはその歌碑があります。
インフルエンサー紹介
marimari
年中四季折々のキャンプを楽しむ女子キャンパー。
自身のInstagram(@marimari8208)でキャンプの魅力を発信中。そのほか、数多くのメディアに取り上げられている。著書に『おしゃれそとごはん』オーバーラップ 『marimariの女子キャンプ』光文社 『星空キャンプの教科書』監修 GBなど。
沖縄しまさんぽWebサイトでは、まだまだ知られていない離島観光体験、グルメ、イベントなどの観光コンテンツを紹介しています。公式Instagramも要チェック!!https://www.instagram.com/okinawa_shimasanpo/