自然の恵みがあってこそのキャンプ。環境を守るためにするべき行動とは?

公開日:2022 / 08 / 14
最終更新日:2022 / 08 / 30

自然の恵みで遊ぶアウトドアを楽しむ人は、環境を守るための行動をしなくてはいけません。

キャンプブームでキャンプをする人が増えており、環境のことを考えてない問題行動がメディアやSNSなどで注目されています。

世界的に環境問題が重要視されている中で、キャンパーはどのような行動をしたらいいのでしょうか?我々ができることは小さいことかもしれませんが、その行動が環境を守ることになります。

今回は、エコで自然に優しいキャンパーがするべき行動を紹介します。

キャンプが大人気

コロナ禍で三密回避できるキャンプが脚光を浴びる

トイレ、炊事場などの共同スペース以外は、他人との接点がないキャンプがコロナ禍で注目されるようになりました。1人で楽しむソロキャンプブームもあり、キャンプ人口は増加傾向です。

『ゆるキャン△』人気も追い風

大人気アニメ『ゆるキャン△』もキャンプブームの要因のひとつです。主人公の女子高生がソロキャンプ、グループキャンプをする様子が描かれています。これまでキャンプとは無縁だった女性や、アニメが好きな人がキャンプを始めるようになりました。

SNSで映えるおしゃれなキャンプスタイルを見て始める人が続出

インスタグラムなどで、おしゃれなキャンプスタイルを発信するキャンパーが多くなり、それを見てキャンプを始める人が増えています。おしゃれなキャンプギアも多数販売されるようになり、海外だけでなく国内のキャンプメーカーも人気です。

キャンプブームがもたらす環境問題

さまざま要因が重なることで、現在空前のキャンプブームが起きていますが、キャンプ人口が増えることで一部の人のマナーの悪さや非常識な行動が問題視されるようになりました。自然から恩恵を受けておきながら、環境問題を考慮しない行動が多く、見ていて悲しくなります。

火の取り扱い方

焚き火やガスバーナー、ストーブなど、火の取扱いはキャンパーの自己責任になります。

実際に焚き火の管理を怠っていて、周囲に飛び火、消防車が出動する騒ぎになったことも聞いたことがあります。火を取り扱うには細心の注意が必要であることを知らない人が多いのも問題です。

ゴミの放置

アウトドアやキャンプを楽しむ人が増えると必ず問題になるのが、ゴミの放置問題。ゴミをそのまま置いて帰ったり、バーベキューコンロもそのまま置いて帰る輩もいます。私もそのような悲しい場面に遭遇したこともありました。

私有地で勝手にキャンプし直火

ニュースにもなっていましたが、私有地で勝手にキャンプをして、しかも直火で焚き火をする人もいるようです。直火は地面に対するダメージが大きいのでやめましょう。

野営がブームになっていますが、許可を得ず他人の私有地でキャンプすることは犯罪になる可能性もあります。野営に近い環境で楽しめるキャンプ場を利用しましょう。

環境に配慮したキャンパーがすべき行動としてはいけない行動とは?

環境に優しい食器洗剤を使用する


キャンプでは、食器を洗うために洗剤を使用しますが、食器洗剤にも気を使うべきです。洗浄成分は、なるべく自然に優しいものを選んでください。

100%植物由来の洗浄成分で、少量でも汚れを落としてくれる洗剤が理想です。「キャンプ食器洗剤」で検索すると、おすすめが表示されるので調べてみてください。

洗浄する成分には、「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」があり、「合成界面活性剤」は、石油などを原料としているので、安価で洗浄力は優れていますが、自然に負担をかけてしまう可能性があります。「天然界面活性剤」は自然界にあるものを原料としているので、自然への負担は少ないです。

キャンプ場の炊事場は、浄水設備が整ってない場合もありますので、「合成界面活性剤」よりも、「天然界面活性剤」を原料としている食器洗剤を選んだほうがいいでしょう。

使い捨て用品は極力使用しない


紙コップや紙皿は、使用後は捨てることができるので便利ですが、ゴミの量を増やしてしまいます。ゴミが増えてしまうのは環境に配慮した行動ではありません。

皿やコップは、リユースできるものを利用しましょう。飲み物は、水筒を使用することでペットボトルの使用量を減らすことができます。

直火はしない(直火OKのキャンプ場は除く)


直火OKなキャンプ場もありますが、多くのキャンプ場では直火による焚き火は禁止です。芝生の上での直火は、火事になる可能性もあり、芝生へのダメージもありますので、絶対にやめましょう。

焚き火をするときは、必ず焚き火台を使用し、地面が芝生なら焚き火シートを使ったほうが無難です。焚き火台を使用しても、意外と火の粉が地面に落ちてしまうことがあるので、草や芝生のサイトでは焚き火シートを使用してください。

なお脚の短い焚き火台では、焚き火シート越しに熱が芝生に伝わってダメージを残してしまう場合があります。熱の伝わりをやわらげるようなプレートを置くなど、できる限り配慮しましょう。

ゴミは分別して捨てる


キャンプ場では、分別をすればゴミを捨ててくれるところも多いです。ゴミを持ち帰りしなくてはいけないキャンプ場もありますが、捨ててくれるキャンプ場では、しっかりと分別をしましょう。

ゴミは分別すればリサイクルできます。しかし分別を怠ると、キャンプ場のスタッフさんに分別する作業が発生するので、大きな負担になってしまいます。キャンパー自らが必ず分別しましょう。

川や湖で洗い物をしない

よく考えると当たり前ですが、川や湖で食器を洗う人がいるようです。しかも、洗剤を使用して洗う人もいるようで、この行為は環境破壊になります。美しい自然をいつまでも残すために絶対にしないでください。

自然を守るためのおすすめ商品

天然界面活性剤が原料の「水がいらない食器洗剤」


キャンプでおすすめなのが、水で洗い流さない食器洗剤です。汚れた食器に洗剤を吹きつけて、キッチンペーパーで拭き取れば、ピカピカになります。水が必要ないので、浄水設備に乏しい施設でも安心して使えますし、冬のように水に触りたくない時期にもおすすめです。

私が愛用している食器洗剤を紹介します。

グリーンモーション「エコキッチンクリーナー」

100%植物由来の洗浄成分を使用した洗剤で、1週間で100%生分解され、環境に負担をかけません。成分のほとんどが中性で、手肌にやさしく、使いやすいのが特徴です。ヒノキの一種である青森ヒバの天然精油が配合されているので、臭いにも効果があります。

水場がないアウトドアや非常時には、エコキッチンクリーナーを吹きかけて、キッチンペーパーで拭き取るだけでキレイになります。使用時に少し水を流すだけで使用できるので、本当に便利です。

ACM「JUST WIPE」

πウォーターがメイン原料になっているので、安心安全な食器洗剤です。汚れを落とすだけでなく、除菌効果があるポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用しています。バーベキュー後の食器の汚れも、スプレーして拭き取るだけなので、混み合う炊事場まで行く必要はありません。

焚き火から芝生や地面を守る「焚き火シート」


焚き火シートは、安いものなら1,000円ぐらいからあるので準備しておきましょう。個人的な意見ですが、どの焚き火シートも大きな差はないと思いますし、消耗品だと考えておくのがいいでしょう。数回使用するとそれなりにダメージが残ります。限界まで使用して買い替えるのがいいでしょう。

焚き火シートは、薪を置いたり、火バサミを置くのにも便利です。地面が濡れているのに、薪を置いて湿気てしまうのを防いでくれます。また、熱くなった鍋や鉄板、網などを一時的に置くことで、冷ますことが可能です。

自然を尊重し環境に優しいキャンパーを目指そう!

自然で癒されるために、キャンプをしているのに、自然を壊すような行動はやめましょう。

美しい自然がなくなってしまうと、キャンプどころではありません。今からでも遅くはないので、少しずつでも環境に優しいことはどんなことなのかを考えて行動するようにしましょう!

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Zen

ファミリーから、ソロ、自転車キャンプまで手広くキャンプを楽しんでいるアクティブな人間です。キャンプ歴は7年以上で、月1キャンプを目指しており、年間12泊ほど。キャンプ道具は他の人よりは多いかもしれないので、ギア紹介は得意です。

私のキャンプにはお酒は欠かせず、特にウイスキーが好き。ウイスキー検定2級の資格も取得するほど。のめり込むと、こん詰めてするタイプです。

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