知らずにやってない?キャンプ場で見かける危ない行動とその対処法まとめ

公開日:2018 / 07 / 19
最終更新日:2019 / 08 / 02

開放感たっぷりの自然のなかで、家族や仲間とおいしい料理やお酒に囲まれてのんびり過ごすキャンプ、最高ですね。

最近は設備の整ったキャンプ場やおしゃれなキャンプ道具も数多く登場し、思い立ったら誰もが気軽にキャンプを楽しめる時代になりました。

ただ、いくら気軽になったとはいえ、キャンプが自然を相手にしていることは今も昔も同じ。管理されているキャンプ場は最大限安全に配慮したうえで施設を提供しているのは確かですが、それでも自然は時に私たちの想像を超えて牙をむく存在であり、それに対しては自己責任で対応しなければならないことを忘れてはいけません。

そこで今回は、キャンプサイト設営時と火器使用時の2つに焦点を当てて、身近にある危険な行動をまとめました。これからキャンプをはじめる人も、すでにキャンプを何度も経験しているベテランも、今一度チェックしましょう。

危ない行動 キャンプサイト設営編

管理されているキャンプ場が提供するエリアは当然安全・快適性に関して最大限配慮されているとはいえ、いかなる天候・状態であっても安全・快適を保障しているわけではないこと。

穏やかな天気では何の不安もないようにみえるその場所も、天候が変われば実は注意が必要な場所だった、ということも往々にしてあるのが自然の恐ろしいところです。

まずは、テント設営する際に気をつけなければならない注意点と対処法をお伝えします。

1.吹きさらしや小高い丘の上に張る


広い原っぱの中央や小高い丘の上など、広々とした場所にテントを張るのは底抜けに気持ちのよいものですが、安全性の観点からは注意が必要です。風の影響をモロに受けやすいテントを吹きさらしに張ると、ちょっとした強風でも簡単にテントごと飛ばされてしまう危険があります。

【対処法】
テントを設営する場所は樹林の中など風雨の影響を受けにくい場所に張るようにするのが安全上はベターですが、どんな場所に張るとしても、ペグとロープでしっかり防風対策しましょう。クルマも入れられるキャンプ場なら風上に駐車したクルマも風よけに使うのもありです。

2.水はけの悪い場所に張る


山は突然雨が降り出します。それも想像以上の雨量であることが多く、地面はあっという間に水浸しになります。そんなとき窪地や水を吸いにくい地面などの水はけの悪い場所にテントを張っていると、周囲に水たまりができて厄介なだけでなく、最悪の場合テント内に浸水してきてしまうことも。

【対処法】
テント設営にはなるべく平坦で水の流れたような跡がない、水はけのよい場所を選ぶほか、テントの上にタープを張る、テントの下にグランドシートを敷くなどの対策も有効です。

3.急な斜面の近くにテントを張る


通常のキャンプ場であれば危険な崖の近辺にテントサイトがあることはまずあり得ませんが、いっけん崖とまではいかなくても、急な斜面の近くに張る場合には万が一の注意が必要です。悪天候が続いて地盤が緩んだ後など、キャンプ場は安全だとしても、斜面の上方で何かがあった場合、落石の危険があります。

【対処法】
できる限り斜面の近くは避けた方がよいですが、万が一、斜面に隣接した場所に張る必要がある場合でもできる限り距離を置いて張るようにしましょう。

4.河原や中州に張る


ついさっきまでキャンプを楽しんでいた人々が、急な増水によって中州に取り残されるといった不幸な事故は、毎年のように起きています。上流で豪雨があった場合、増水によって下流の水位上昇は急激に進行し、川の近くのテントはいとも簡単に飲み込まれてしまいます。

【対処法】
河原や中州にテントサイトは張ってはダメ。例えそのときカラカラに乾いている場所だとしても、河原や中州にテントを張ることは絶対にやめましょう。

5.1本の大きな木の下に張る


広々とした原っぱは強風に弱いのであれば、木の下ならば木陰もあって快適だし、風も多少防げるのでより安全なのでは?ある意味間違いではありませんが、そのときでも注意しなければならないことがあります。それは雷です。
雷は高い所へ落ちる傾向が強いため、大きな木はそれだけ落雷の確率が高く、さらに万が一テント脇の木に落雷した場合、雷の側撃を受ける危険があります。

【対処法】
雷が来たらテントの中にいることは非常に危険です。雷の危険は事前に把握し、できる限り速やかに車の中や避雷設備のある建物の中など安全な場所に避難しましょう。
 

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