【Old Lanterns Café コーヒー講座 #7】オールインワンコーヒーメーカー「カフラーノ」

公開日:2021 / 03 / 10
最終更新日:2021 / 03 / 22

こんにちは、自家焙煎珈琲Old Lanterns Caféの岸本です。

今回は、山でもキャンプでも挽きたてのコーヒーを手軽に淹れられるコンパクトな、オールインワンコーヒーメーカー「カフラーノ」をご紹介します。


コーヒーメーカーと言っても、スイッチひとつで「ポチッとな!」で出来るコーヒーメーカーではありません。


「カフラーノ」とは、カップとペーパーレスのメタルドリッパー、ハンドミル、ドリップポットと、それらがワンセットになったオールインワンハンドドリップコーヒーメーカーです。

ただ必要なのは、お湯を沸かす道具と水と、お好きな銘柄のコーヒー豆だけとシンプル。

セットに含まれる道具


水筒のような形状をしたカフラーノですが、まず蓋です。蓋は横に菱形の穴が空いていて、その穴からお湯をドリップする、ポットの役目をしています。


その蓋を取るとハンドルを折り畳んだ状態のミルが現れます。セットされたミルはセラミック製のコニカル刃で挽き目の調整も可能です。

そのミルの下にはステンレスメッシュのフィルターが内蔵されていて、ペーパーレスなので何回も洗って使えます。豆を挽くと直接その下にあるメタルフィルターがコーヒーの粉受けになる仕組みで、そのままハンドドリップが出来るという一連の作業が連続して行えます。


フィルターが設置されている本体は、ステンレスの二重構造になっていて、フィルターを外せば、そのままマグカップとして淹れたてのコーヒーが味わえる仕組みになっています。

カフラーノの使い方

1、まずドリップしたいコーヒー豆を、適量(1人分12g~15g)をミルの投入部分に入れておき、フタを締めて持ち出します。

2、目的地に着いたら、お湯を沸かしている間にミルに入れてきた豆を挽きます。折り畳み式のハンドルを伸ばしてゴリゴリと挽きます。

挽き目はメタルフィルターが詰まらないように中挽きから中粗挽きが良いでしょう。もし粗挽きで1人分を淹れるなら20g〜25gを使ってドリップすると雑味、エグ味のない贅沢で美味しいコーヒーが出来ます。

3、挽き終わったら、ネジ式になっているミル部分を半時計方向に回して取り外します。取り外すとメタルフィルターの中に挽いたコーヒー豆の粉が入っている状態ですが、挽いた粉がクレーターの様な形状になっています。

軽く左右に揺すって粉の面を平にしましょう。

4、粉受け兼フィルターは、はめ込み式になっているだけなので、上に引き上げるだけで簡単に取り外せますので、ドリップ前にサーバーとなる本体の中をお湯で温めましょう。

温め終わったお湯を捨てて、粉の入ったフィルターを再度セットし、ドリップポットとなるフタにお湯を入れる前に蓋の天板も外しておきます。

ポット代わりのフタにお湯を入れた後の、そのまたフタになり多少の保温と埃などの侵入を防げます。

注意する点は、ポット代わりのフタは二重構造でも何でもないので持つ手がかなり熱いです。ミトンや軍手などしてお使い下さい。

5、お湯をフタの2/3ほど入れて、出来るだけ低い位置で粉の中心にお湯をゆっくり落としていき、粉全体が湿ったら約30秒蒸らします。そしてゆっくり中心付近で円を描く様にドリップします。外周の端の方にはお湯をかけ無い用に500円玉くらいの円を描く様にドリップします。お湯は必要に応じて継ぎ足すようにしましょう。

6、仕上がり量は、残念ながらフィルターを持ち上げて都度確認する必要があります。それか、キッチンスケールの上に載せて適量の重さを確認しておいて、その重さになったらフィルターを上げる様にしたら、持ち上げて確認する必要はなくなりますね。適量になれば出来上がりです。

メタルフィルターの特徴

メタルフィルター単体だけでも、いろいろなメーカーから発売されていますが、今でもよく「ペーパーレスだからエコ」と紹介されていますが、でもメリットはそれだけではないのです。

メタルフィルターのメリット

コーヒー豆の旨み成分のひとつに油脂分があります。この油脂分は「コーヒーオイル」ともいわれて、風味を豊かにしてくれる成分のひとつです。

しかし、ペーパードリップではその油脂分はペーパーに吸着されて、下のサーバーに落ちる事はありませんので、ペーパードリップは割とスッキリした味わいですが、ネルドリップやメタルフィルターは、旨味成分であるコーヒーオイルもそのまま透過するので、コーヒー豆本来の風味を損なわずに口当たり(マウスフィール)がまろやかで、香り高いコーヒーに仕上ります。

メタルフィルターのデメリット


飲む人によってはデメリットではないかも知れませんが、フィルター自体がステンレスにメッシュの穴が無数に開いているものなので、穴の径より小さいコーヒーの微粉は、抽出されたコーヒーと一緒にサーバーに落ちます。飲む時に舌にザラつきを感じます。


カップの底にも透過された微粉が残ります。それが嫌か、嫌ではないか?で好みが別れるところてす。

オールインワンの「カフラーノ」。持ち運びがしやすくコンパクトなところからキャンプはもちろん、山や釣りなどアウトドアフィールドにマッチすること間違いなしです。

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自家焙煎珈琲Old Lanterns Café

オールドコールマンとコーヒーをこよなく愛するアウトドア・コーヒー・スタンド。
50年代の赤ランタンを看板に、お客様のお好みに合わせ一杯づつ丁寧にハンドドリップし、苦味とコクのある珈琲や、フルーティな酸味が味わえる珈琲など、ブレンドやストレート、色々取り揃える。
キャンプ情報誌 GARVYにてコーヒーコラム連載中。

公式facebook:@Coffee.Stand.Old.Lanterns.Cafe

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