キャンプのオリンピック!世界中のキャンパーが一堂に会する「FICCオートキャンプ世界大会」を徹底レポート

公開日:2019 / 10 / 07
最終更新日:2020 / 03 / 25

見どころ満載のプログラム

「FICCオートキャンプ世界大会」の開催期間は1週間以上と長く、その間に様々なイベントやエクスカーション(体験型見学)が行われます。

開会式が行われた大会初日の夕方にはウェルカムパーティーが開催されました。


会場の壁は世界中の国旗で装飾され、立食形式で参加者たちがお酒やご当地料理を堪能しながら交流を深めました。


大会2日目は、開催地である天栄村のお祭り「てんえい商工祭」が同時開催され、ラジオの公開収録やアーティストによるライブパフォーマンスなどが一日中披露されました。

夜には、地元福島のダンスグループが迫力のあるパフォーマンスを繰り広げ、会場のボルテージも上がります。


一方、会場の建物内では次回開催国である台湾のオートキャンプ協会によるパーティーが催され、台湾料理やお酒が振舞われました。

今回の開催国から次の開催国へバトンが引き継がれ、どんどんキャンプの輪が広がっていきます。


最後は盛大な花火が天栄村の夜空を飾り、2日目を締めくくりました。

参加者の声

日本では四半世紀ぶりに開催された今回の「FICCオートキャンプ世界大会」、参加者の方々に感想を聞いてみました。


ルクセンブルク代表の皆さんにお話を聞かせていただきました。

なんでも、メンバーの多くが「FICCオートキャンプ世界大会」に10回以上参加しているとか。

日本で行われる今回の世界大会では、観光地や福島原発を視察するエクスカーションを楽しみにしているそうです。

また、インタビュー中に度々「日本のキャンプ場はトイレが綺麗で感動した!便座が暖かいし、蓋が自動で開くなんてびっくり!」とおっしゃっていました。

開催地が福島ということもあり、来日前には友達に心配されたと言います。

それでも、実際に訪れた福島は自然が美しく、人々が穏やかで、帰国後は周りの人に福島の魅了を伝えたいと語ってくれました。


こちらは名古屋のキャンプクラブの皆さん。

「FICCオートキャンプ世界大会」には初めての参加だそうです。

今回のイベントでは国際交流はもちろんのこと、「地元名古屋の魅力を世界中のキャンパーに伝えたい」と意気込みを語ってくれました。

「英語が喋れなくてもキャンプという共通言語がある!」という姿勢が素晴らしかったです。


実際、海外の方が自分たちのキャンプサイトに遊びに来た時には、名古屋名物の「玉せん」を振舞っているそうです。

僕がお話を伺っている時にも、できたてをご馳走していただきました。

その他にも、国内外問わずたくさんの参加者の皆さんからお話を聞かせていただきました。本当にありがとうございます!

全員ご紹介することは出来ませんが、皆さんが共通して語っていたのは、「キャンパーに悪い人はいない。だから国や人種、宗教を超えて、キャンプ仲間としてアウトドアを一緒に楽しみたい」ということでした。

FICCオートキャンプ世界大会に参加してみて

今回、僕が参加したのは開催期間9日間の内のたったの2日間。

そんな短い期間でもキャンプが持つ無限の可能性を感じました。

僕自身、キャンプに初めて触れたのはアメリカでした。世界大会ではその時の感動を再度味わえたような気がします。

一緒にご飯を作って、お酒を飲んで、焚き火を囲めば言葉はいらない。

確かにおしゃれなキャンプやギアを揃えることも楽しいですが、本来のキャンプとは社会的な肩書きや立場を忘れて、自然の中で人と人が繋がり合う空間なのかもしれません。

そんなキャンプの魅力により一層取り憑かれた2日間でした。

「FICCオートキャンプ世界大会」は来年も開催されるので、ぜひお時間がある方はキャンプのオリンピックに参加してみてはいかがでしょうか!

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翻訳アウトドアライター KON

アウトドア派な翻訳ライター。留学先で訪れたカリフォルニアでキャンプに目覚める。
学生時代から万年金欠。格安キャンプ術を考えることが趣味。

海外経験を活かしたアウトドア情報や金欠キャンパーに向けた情報を発信中。

twitter:@KON_camp

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