【折り畳みカヤック】初心者向け完全ガイド!東京のカヤックスポット&近郊おすすめキャンプ場3選

公開日:2019 / 08 / 02
最終更新日:2020 / 03 / 25

いよいよカヤックを漕ぎ出そう!

最初は安全な湖などで

さぁ、いよいよカヤック遊びスタートです!

最初は、湖のようなクローズされていて、風や波がない水面を選ぶと良いでしょう。

私の場合、息子と二人、埼玉県の彩湖で、Myカヤックの初パドリングを楽しみました。

自宅から車で小一時間で行けて、人工の調整湖なので、流されて遭難する危険も少なく、年中さんの息子と初めて乗るのに安心かな、との理由です。

子どもはどこに乗せる?

子どもとカヤックに乗る場合、前の座席に子ども、後ろの座席に大人が座るようにしてください。

カヤックは前後2名乗船の場合、後部座席からの方が操舵がしやすいからです。

また、二人とも進行方向に向かって座る為、お子さんを前にした方が、子どもの動きが見れるので、落水などの防止にもなります。

水の都・東京だから楽しめるカヤック遊びスポット3選

東京23区内は、北に荒川、南に多摩川、そして縦に隅田川と、一級河川に囲まれた街です。

あまり知られてはいませんが、品川・芝浦近辺や、江東区など、運河が発達した場所も多く、冒険心をくすぐるカヤック遊びが楽しめる、水の都です。

1. 多摩川:丸子橋より下流域〜東京湾まで

丸子橋より下流から約3時間で東京湾へ

多摩川には、いくつもの堰(川を横切る構造物)があり、カヤックで乗り越えることはできません。

丸子橋のすぐ上流にある「調布取水堰」が、最も下流の堰になるので、ここから下流はカヤックで東京湾まで通航可能です。

私の場合、自宅から電車で多摩川駅まで出やすいこともあり、多摩川下りを楽しんでおります。

多摩川の水位がある時は、多摩川駅より丸子橋下まで徒歩で行き、河川敷で準備開始。

10分もあれば、カヤックが組み上げられるので、インフレータブルはとても気軽です。

そのまま出艇し、3時間ほどで東京湾まで下れます。

多摩川の水位に注意

東京高校の前は、浅瀬になっており、多摩川の水位次第では、キールの無いインフレータブルカヤックでも、船底を擦ったり、最悪の場合座礁するので、注意が必要です。

出艇前に、多摩川の水位を確認してください。

河口に近づくと海風の影響も

第一京浜道路橋をくぐり、河口近くになると、海風が強くなり水面が波立ってくるので、波に対して艇を縦に向ける操舵を心がけましょう。

艇の横腹で波を受けると、最悪の場合、転覆するので、注意が必要です。

初心者にとっては、波に対する操舵の、良い練習の場になると思います。

天気が良くて、多摩川のコンディションが良い時は、午前中だけ、カヤックの上で気分転換することも可能なので、オススメです。

2. 多摩川から海老取川を通って「羽田可動橋」へ!

首都高速1号羽田線に、1990年から8年間のみ使われた、可動橋があったのをご存知でしょうか?

使われなくなってから、実に20年以上経った今も、巨大建造物ファンにはたまらない佇まいで、東京湾に存在しているのです。

カヤックで近づくと、その迫力に圧倒されると思います。

海老取川を通って東京湾に出ると、京浜島を正面にして、右を羽田空港、左を昭和島に囲まれて内海になるのですが、風が強く波が大きくなるので、注意が必要です。

東京湾では要注意!

東京湾に出るのであれば、大型船舶との遭遇も考慮する必要があるので、目立ちやすい旗を掲げるなど、準備と注意が必要になります。

そして、羽田空港周辺では、急に海へ向かって吹く風が強まることがあるので、単独での航行はお勧めできません。

京浜島から昭和島周辺の内海内の航行でも、十分に楽しめると思います。

3. 水のエレベーターを通って、荒川から隅田川へ

0メートル地帯の江東区は、荒川ロックゲート扇橋閘門と、水のエレベーターを体験できる、とても貴重なカヤックスポットです。

この記事を執筆している2019年7月時点では、まだ扇橋閘門は耐震工事中で閉鎖されていますが、8月1日より通航再開のようです(最新情報は東京都建設局のホームページでご確認ください)。

工事着工前に、私が通航した時の様子をお伝えします。

東大島駅より、旧中川から小名木川へ

電車で東大島駅で降り、旧中川から出艇。小名木川へと漕ぎます。

横十間川との交差点では、十字に交差した歩道橋「クロス橋」があり、横十間川に右折すれば、東京スカイツリーの真下までカヤックで行けます。

水のエレベーター 扇橋閘門

今回は、小名木川をそのまま西に進み、扇橋閘門に向かいます。

信号が赤の場合、アナウンスに従い停止して待っていると、大きな扉の向こうで、ゴゴゴゴ〜と排水している音が聞こえます。

扉がゆっくりと上がり、滝のように滴る水が落ち着いた頃、信号が青に変わり、アナウンスに従い、ゆっくりと閘門内に進みます。

こんな小さなカヤック一艇の為に、水を何トンも排出してまた汲み上げてくれるので、申し訳ない気持ちとワクワク感で、さっさと中に進みます。

閘門内に入ると、後方の大きな扉が閉まり、両脇からゴボゴボと水が入り込んで上昇を始めます。

この際、閘門内では、入り込む水が壁面に複雑に反射し合い、小さなカヤックでは、左右へのパドリングで、バランスを取る必要があるので、注意してください。

約3Mほど上昇すると、前方の扉がゆっくりと上昇を始め、やがて信号が青に変わり、前進して閘門を後にします。

いよいよ隅田川へ

更に小名木川を進み、萬年橋をくぐれば、一級河川の隅田川へ合流します。

隅田川は、小名木川や旧中川の、緩やかで流れのない平和な水面に比べると、かなり水面の動きがあり、水上バスなどが発する引き波もあるので、十分な注意が必要です。

小さなカヤックでは、波に対して適切な操舵ができないと、転覆などの危険がありますので、カヤック初心者にはお勧めできません。

歴史ある橋とタワーマンションの絶景

川面から眺める、佃島のタワーマンションと、様々な形の橋のコラボレーションは、とても都会的であり、一度は体験する価値はあるので、当面の目標にしておいても良いでしょう。

おすすめ記事

森山 敦士

目黒区在住の1児の父。
事業経営をしつつ兼業主夫として、子育てや各種ボランティアなどにも携わる。息子が大人になる時、より良い社会にする為に、社会人の働き方や人生のマネージメント相談にのったりもしています。

小さなオープンカーに荷物を積み込んで、息子と二人でキャンプやカヤック、BMXやMTBなど、アウトドアを駆け回るアラフィフです。

Facebook:https://www.facebook.com/atsushi.moriyama.7

森山 敦士の記事一覧