「海・山・川」すべての要素から成る自然豊かな静岡県伊豆半島の最南端にある町。
毎年2月上旬頃から3月上旬にかけて、青野川流域に河津桜と染井吉野の2種類のサクラが春の彩りをもたらし、同期間には町中いたるところに咲き溢れる色鮮やかな「菜の花畑」の黄色いキャンバスが楽しめます。
夏季には白砂輝く「弓ヶ浜」での海水浴や、シーカヤックなどの自然を活かしたアクティビティが楽しめ、町全体が活気づきます。
太平洋を望む海岸エリアから観る透き通る青い海と、波の侵食により湾が入り組んだ景色は、まさに絶景!
港町でもあるため伊勢海老やサザエなど、新鮮な魚介類も豊富です。
内陸エリアには、所々の煙突から湯けむりが昇る雰囲気抜群の「下賀茂温泉」があり、1年を通して充実した自然体験スポットが満載な伊豆半島の観光地です。
ふるさと納税「南伊豆町ふるさと寄附感謝券」を利用したアクティビティ体験と観光スポット巡り
南伊豆町のすばらしい観光資源を保ち活性化され、町の魅力がより多くの方々に伝わることを願い、「南伊豆町ふるさと寄附感謝券」のふるさと納税を申し込みました。寄附感謝券と一緒に南伊豆町の観光マップや、アクティビティスポットが詳しく掲載してあるパンフレットなどが届き、旅への期待がさらに膨らみます!
寄附感謝券が利用できる施設一覧
期待以上!2日間の自然体験と南伊豆町の魅力
【体験1日目】
人里離れた緑豊かな秘境で大興奮!マウンテンバイクツアー『山伏トレイル』を体験
伊豆ユネスコが所有する広大な山々(南伊豆ゲレンデ)の秘境に点在するキャンプ場『THE SOUTHERN PENINSULA』を基点に、自然そのままの生い茂る木々の中を、マウンテンバイクで思いっきり駆け巡る超エキサイティングな体験ツアーです!
まずはしっかり安全講習。険しい山道を走るので、普通の自転車とは勝手が違います。安全に楽しむためには、マウンテンバイクの機能と特性を知ることからはじまります。
幅の広いタイヤ、前後で複数切り替えができるギア、前輪部分と車体中央部分にあるサスペンションなど、山道を走るための専用の装置が備え付けられています。
アップダウンが激しい山道を走るため、サドルの上げ下げをマウンテンバイクに乗りながら調整ができるレバーが搭載されています。前後ともにディクスブレーキになっていて、山道は後輪ブレーキを使用せず、前輪ブレーキのみ使用します。後輪ブレーキをかけるとブレーキが効き過ぎて危険とのこと。とにかく知らないことばかり…
でも安心です。実際にマウンテンバイクに乗る前に、インストラクターの平馬さんより、乗車時のバランスの取り方など、とても丁寧にレクチャーしてくれました。
ツアー基点のキャンプ場『THE SOUTHERN PENINSULA』内で慣らし運転をしてから、さあ!出発!
と、その前にスタート地点まで、なんと軽トラックの荷台に乗って移動します。これもまた普段体験できないひとつのアトラクション!今回のコースは全て私有地なので問題なし!
スタート地点までの道中、なんと大破して横たわった自動車が出現!サバイバルゲームのイベントに使用したのだとか…少し進んだ先に見えてきたのが大きなプロペラ。プロペラの先までが約100mもある風力発電の風車で、近隣に17基もあるそうです。目の前にすると圧巻です!
移動中でも貴重な体験ができました!が、今度はチェーンが外れるパプニング発生!でもインストラクターの平馬さんが素早く駆けつけ修理完了。安心です。
さあ!いよいよ「山伏トレイルツアー体験」のスタートです!
はじめに教わったマウンテンバイクの乗り方を活かして走り出します!きらきらと差し込む木漏れ日を体いっぱいに浴びながら、小鳥のさえずりが心地よいリズムで聞こえる。草や木々の香りを胸いっぱいに吸い込み、風の様に走り抜ければもう気分は最高!
癒やしを感じて走りながらも、急な坂道が突然現れたり、パチパチと音をたてながら小枝や葉っぱを踏みつけて、転がる石を避けながら走り抜けるドキドキ体験は非日常の極みです!
今回体験したコースは、山伏トレイルツアーの中でも初級・中級の「FUN RIDE」というコースです。本格的にマウンテンバイクを楽しみたい初心者の方でも十分に満喫できる内容でした。
家族みんなで楽しめる「EASY RIDE」や、最高レベルの圧倒的なトレイルボリュームを体験できる「EPIC RIDE」があり、楽しみ方はいろいろ。
ただ山道を駆け巡る体験だけではない「山伏トレイルツアー」。大自然が相手だからこそ起こるサプライズやハプニングもいい思い出です。そのときどきや季節で見せる表情は、二度と体験することのできない景色や体験に満ち溢れています!たまには日常をトリップして野山を駆け巡る風になるのもいいですよ。
思いっきり遊んだ後は腹ごしらえ!おしゃれな古民家カフェで揚げたて天ぷらを堪能
古民家cafeこばん「天ぽうや」。店内に入ると、まるで昔にタイムスリップしたかのような落ち着いた雰囲気と、食欲をソソる揚げ物の香りが漂います。
早速「上天ぷらごはん」を注文。大自然で育った旬の地元野菜や魚介類を、目の前でひとつひとつ順番に揚げてくれるので、その都度アツアツの天ぷらが楽しめます!山伏トレイル中に南伊豆町のジビエ料理がオススメと聞いたので猪と鹿の2種類がセットになったソーセージを追加で注文。
旬のフキノトウ、金時人参、肉厚なシイタケなど、普段目にしない新鮮な野菜の天ぷらは絶品!天国に一番近い海で捕れたという「天使の海老」は甘さと食感に驚かされますよ。
オススメの猪と鹿のジビエソーセージ。どちらも肉汁ジュワジュワでプリップリ!お店のお姉さんの統計結果では、男性は「猪」女性は「鹿」を好むそうです!
途中に出て来る玉子の天ぷらは半熟に揚げてあって、ごはんの上で割って…そうです、美味しいヤツです!
実はこのお店のオーナーさん、南伊豆町内にある「夕日ヶ丘キャンプ場」も経営されていて、天ぽうやで食事して、キャンプ場で過ごすというキャンパーも多く来店するそうです。機会があればキャンプ場にもお邪魔したいと思います。
南伊豆町の海岸沿いの自然を散策。ウバメガシ群生林へ
ウバメガシ?みなさんわかりますか?
ウバメガシは南伊豆町の「町の木」、県の天然記念物でもあるそうで、群生している場所があり、その先に絶景が見えると地元の方からの情報をキャッチ。聞いたことがなかったウバメガシですが、古来より魚つき林として保護されてきた植物で、海岸せまる急な斜面に生息するという生命力に興味津々。子浦港から「子浦日和山遊歩道」に入り散策スタート!
遊歩道の大部分は起伏があり、ハイキングというよりはちょっとした山登り。木漏れ日と、海岸に打ち寄せる波の音が融合して、なんだか不思議な感覚。途中には数々の鳥居が散策の雰囲気を演出してくれて、気持ちも安らぎ、とても良い休憩所になります。
さらに登っていくとたくさんのお地蔵さんが並んでいます。まるで港を見守っているようでした。
ついに出現!ウバメガシ群生林!道中にも所々にそれらしい植物はありましたが、これだけのウバメガシを一度に見れるのはとても珍しいこと。貴重な体験ができて良かったです。
点在する道案内の看板にはまだ先があるような…この先に噂の絶景が?すると、今にも上から崩れてきそうな大きな砂利の壁。
何故崩れてこないのか、不思議で神秘的な景色にしばし見とれてしまいました。
壁づたいに進むと、地元のおばさん2人がしゃがんで何かしてます…聞くと、布海苔と岩海苔を採っているらしく、お吸い物やご飯に乗せて食べると美味しいと教えてくれました。
ウバメガシ群生林探しから自然が創り上げた絶景を楽しむ。見たこともない風景が自分の価値を少し高めてくれたような気がしました。
遊び疲れたらスイーツでしょ!アロエソフトクリームの看板発見!
そうです、キダチアロエ100%の粉末が入ったソフトクリーム。一般的な食品で使われているアロエベラとは違い、キダチアロエは循環器系の病気などに効能があるそうです。ほんのりとアロエの香りがしてさっぱりした味わいで美味しかったです!アロエの粉末をふりかけると、アロエ感がさらに増しますよ。
ソフトクリームの他にアロエの「ところてん」や、ゴールデンウィーク頃にはかき氷の上にアロエソフトが乗った「ハロハロ」がメニューに追加されるそうです。そろそろ日も落ち始めてきたので宿へ向かいます。
南伊豆町も夕暮れ時。雰囲気抜群の源泉100%の温泉宿「河内屋」へ到着!
南伊豆町を流れる青野川に隣接する「下賀茂温泉」の源泉100%の温泉宿。宿の敷地内から湧き出る源泉は「杖しらず医者いらず」といわれるほど。今日の疲れを癒やすのに抜群な温泉に浸かり、2日目のアクティビティ体験に備えます。
少し部屋で休んでから、温泉入ってお食事を。の予定でしたが、なんと目の前の青野川の畔に咲き溢れる河津桜がライトアップされているではありませんか!今日の体験まだまだ終わっていませんでした、幻想的な夜桜に出陣!
どうですか!日の沈みかけた夕空と、河津桜の並木道のなんともいえない美しい風景を、ライトアップがさらに演出しくれてます!
2日目はこの青野川でサクラカヤック体験を予定しているので、昼間の河津桜の表情も期待大です!宿に戻り、彩り豊かな地元の旬な食材で調理された美味しいお料理に舌鼓をうちました。これで明日のアクティビティに力を温存できました。
と、ここで番外編。河内屋では、90℃で汲み上げられた源泉を水で適温にするのではなく、竹製の温泉冷却装置を使うことで100%源泉を保ちながら適温にすることができます。温泉成分が薄まらず効能の高い温泉が楽しめる「湯雨竹(ゆめたけ)」は、南伊豆では河内屋でしか見ることができません。