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【焚き火好きのための道具】 土の香りただよう超実用道具ブッシュエコロジーの「 マンタリフレクター」-from the garage-

2019 / 03 / 14

焚き火に向かいながら、焚き火好きは考えた


最近焚き火好きの間で、焚き火風防がじわじわ話題。その新たなセグメントをリードするブランドが『ブッシュエコロジー(Bush Ecology)』。

登山でワンバーナーを使うならほぼ必須の風防ですが、焚き火では不思議と一般的ではなかった。分析するに、焚き火をカバーするサイズ感と焚き火の火力がゆえんでしょうか。

焚き火ではワンバーナーと違ってサイズが大きくなってしまうと同時に、焚き火の火力ならまあなんとかなるというあたり。とはいえワンバーナーであれだけマストな風防、焚き火でも効果的なはず。現在ブッシュエコロジーがそれを実証するオリジナルプロダクトを発信中。

 
完全オリジナルの焚き火風防はいったいどんな道具でどこからきたのか?

焚き火好きがある日焚き火をしていると、突然向かい風が起こる。あっという間に火の粉が飛びかかり、気づくとお気に入りのジャケットに穴が。そして焚き火好きは考えた。

最善の道具を探求


焚き火好きがよく視ていたYouTube動画では、海外のブッシュクラフターが木を焚き火の前に立てることで風防をつくっていた。とはいえ毎度木で作ることは面倒。その着想から、「もっと楽に風をカットできる風防があればいいんじゃないか」と焚き火好きは考えた。

キャンプサイトのプライバシー保護を目的とした陣幕はメーカーから発売されていたものの、焚き火に特化した風防幕というアイテムは存在せず。焚き火好きはここで製作者へと転じることに。

「キャンプの醍醐味である焚き火をもっと楽しみたい!」また「仲間のキャンパーにももっと楽しんでほしい!」そんな想いから、火の粉で穴が開きにくいコットンによる焚き火専用の風防幕の制作を開始した。

辿り着いた形は“マンタ”だった


記念すべき試作第一号は、四角く横風対策にサイドを囲った物を製作。それを実際に焚き火で使ってみると煙りが籠り、見事にセルフ燻製状態に。そこで製作者はまたまた考えた。

サイドを斜めにカットすることで、煙がリフレクターに当たり焚き火の上を通り抜ける構造を発見する。そして積載が楽でより簡単に設置可能であらゆる方向の風を防ぎ、効率よく熱を反射する形を追及していった結果……。

遂に到達した一つの理想形、それが“マンタ”。確かに、まるでヒレを優雅に広げて亜熱帯海域を泳ぐオニイトマキエイのような幕。ただ幕を張るだけじゃない、各部の角度やサイズ、使う帆布の厚みにも意味と機能が込められた完全オリジナルのプロダクト。こうしてただの風防の領域を超えた焚き火効率を最大化させる“道具”が誕生しました。オリジナルの焚き火風防「マンタリフレクター」が完成したのは2017年のこと。

オークションに出品してみると……


マンタ完成後、製作者は「ニッチ」であることを承知でオークションに出品。するとまさかの展開、予想に反した反応が。以後インスタグラムでオーダーを受け始めると注文が相次いだ。全国に焚き火専用風防を求める同士がいたのです。

その後のモノ作りのスタイルから、さらにこのブランドのキャラが立ちはじめます。オーダーが続きハードなスケジュールの中、ちょっと類を見ないほどユーザーライクな方法で製作。これはアウトドアを問わず独立系ブランドのような分野ではかなり珍しいタイプ。「俺が作った優れたモノを売る」ではなく、「ユーザーが欲しいモノ作る」を徹底してクライアントとコミュニケーションをとりながら制作する過程が端々にうかがえます。

実用道具絶賛進化中・今度はモンスターが現れた


~焚き火に立ちはだかるようにモンスターが現れた~

かのように見えるこちらは進化したリフレクター、その名も“モンスター”。マンタの2ポールからセンターポールを増やした仕様変更。3ポールとすることで変形が可能となり、よりさまざまな状況に対応できるリフレクターに進化しています。焚き火の相棒に、とっても頼もしいモンスター。

焚き火とユーザーを想う贅沢な一点もの


しきりに「かっこよく書かないでください」という珍しいタイプの製作者。しかも名前も出さないで欲しいという「無私」な感じ、そんなスタンスがユーザーファーストに繋がっているのかも。

制作者いわく「個人のハンドメイド作品だからこそ、お客様を大切にしていきたい」とのこと。気持ちで思っていても、実際ここまで実践している作り手はなかなか見たことがない気がします。その想いは、こだわりの生地の色味だけではなく、一つ一つのステッチにも出ているはず。こうした背景を知ると、このブランドのプロダクトはなんてリーズナブルなのかと感じるわけです。制作過程で、通常払われないエネルギー、時間、さまざまなコストが贅沢にさかれています。

登山のワンバーナーでマストアイテムな風防は、やはり焚き火でもあるとないとじゃ大違い。これからさらに注目が集まるセグメントで、近いうちに焚き火のマストアイテムになっているかもしれない焚き火リフレクタ。現在そのシーンを先駆けているブッシュエコロジーの進化に今後も注目です。

ブッシュエコロジー製品は、instagramアカウントの@bushecologyへ、DMにてオーダー可能です。


Bush Ecology(ブッシュエコロジー)

instagram:@bushecology

アウトドアライター&クリエイター夏野 栄

山岳部出身のアウトドアライター。数多くの紙面やWEBなどの媒体で活躍。湘南の牛舎ガレージのアートディレクション廉プロデュース担当も務める。自転車ビルダーでもある。twitter:@nhaeru / instagram:@haeru_natsuno

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