キャンプ場でのケガや病気に!知っておきたい対策とファーストエイド

公開日:2016 / 08 / 22
最終更新日:2016 / 11 / 22

やけどや熱中症、厄介な虫さされなど、キャンプ場では突然のケガや病気に見舞われることも。冷静に対処できるように、予防策や応急処置についてきちんと知っておきましょう。
今回は、キャンプ場で起こりがちな「熱中症」「虫さされ」「やけど」「切り傷・すり傷」の予防策や応急処置を紹介します。

熱中症

gf0110354065o

まずはしっかりと予防しよう

夏のキャンプで気をつけたいのが熱中症。こまめな水分・塩分補給が何よりも大切です。炎天下では必ず帽子を着用し、直射日光を長時間浴びないように、定期的に日陰に移動して休みましょう。蓄熱しないように、通気性・速乾性・吸水性に優れた衣服を身につけてください。
671B209A

熱中症の応急処置

熱中症を疑われる場合は、すみやかに日陰に避難しましょう。スポーツ飲料など、塩分やぶどう糖の含まれた水分を摂取するのも忘れずに。
衣服をゆるめ、うちわなどで風を送ったり、濡れタオルなどで体を冷やしてください。特に、首の回り、脇の下、足のつけ根を冷やしましょう。
そのまま安静にしても回復しない、そもそも自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐさま救急車を呼んでください。近年は死者も出ている危険な病気です。少しでも早く病院に行き、正しい治療を受けなければなりません。

参考:厚生労働省書

持っていきたい対策アイテム

スポーツ飲料/うちわ・扇子/濡れタオル/帽子/冷却スプレー/ネッククーラー

虫さされ

^B700C42787070C2459397638CCF8A4611F35A07239B4E078C6^pimgpsh_fullsize_distr

スズメバチに要注意!

夏から秋にかけては、スズメバチが活動を活発化し、ピークは10月ごろ。数匹見つけたら、近くに巣を作っている可能性が高いので、すみやかにその場から離れましょう。
ただし、くれぐれも大げさに慌てたり、走って逃げたりはしないでください。刺激を与えると、敵とみなして攻撃される恐れがあります。

黒いものを攻撃するので、衣服は明るいものを。虫よけスプレーやキャンドルも使って、なるべく遭遇しないように注意するのが大事です。
万一さされてしまったら、すぐに病院へと駆け込みましょう。
mitsubachi

ミツバチ、ブヨ、ムカデなど厄介な害虫にも気をつけて

ミツバチやブヨにも注意。さされてしまうと、強い痛みやかゆみを伴います。さされたときは、毒を絞り出すようにしっかりと水で洗い、ステロイド軟膏と抗ヒスタミン剤を塗りましょう。

また、危険性を忘れがちなのがムカデ。さされると、強い痛みに襲われ、数十分は身動きを取るのも苦しくなります。靴やバッグの中に紛れ込むこともあるので、靴を履くとき、バッグから洋服を取り出したときは、必ず逆さにして振るなどの対策が必要です。

参考文献:新しいキャンプの教科書

持っていきたい対策アイテム

虫よけスプレー/虫よけキャンドル/蚊取り線香/ステロイド軟膏/抗ヒスタミン剤/ポイズンリムーバー

■編集部おすすめ
蚊がいなくなるスプレー
テント内にワンプッシュするだけで蚊が寄りつかなくなる驚きのアイテム!

やけど

gf1940222559o
バーナーや焚き火など、火器を多く扱うキャンプ。専用のグローブなどを着用し、十分な注意を心がけてください。
やけどを負ってしまったら、すぐに冷水で患部を冷やしましょう。所要時間は5~10分ほど。冷水の入ったコップや、ビニール袋でも構いません。
衣服の上からやけどした場合は、衣服ごと水で流してください。重度の場合はすぐに病院を受診しましょう。

参考文献:基本がわかる!キャンプレッスンブック

持っていきたい対策アイテム

冷やしタオル/鎮痛薬/非ステロイド軟膏(患部に塗ると治りが早まります)/コップ、ビニール袋

切り傷・すり傷

kizu
傷口は小さくても注意が必要な切り傷・すり傷。キャンプ場では、自然の中にさまざまな細菌が潜んでいるので、感染を起こしやすいです。

まずは傷口を内部まで水できれいに洗います。砂やゴミが入っていると、感染症の原因になってしまうため、入念に洗ってください。出血が見られる場合は、患部を握りこむように強くガーゼを当て、しっかりと止血に当たりましょう。

洗い終えたら、湿潤療法の創傷被覆材を当て、絆創膏や包帯、食品用のサランラップなどで傷口を覆います。
なお、さまざまな大きさの傷口に対応できるよう、絆創膏などの外用薬は、大・中・小すべてのサイズを用意するのがおすすめです。

参考文献:新しいキャンプの教科書

持っていきたい対策アイテム

絆創膏/消毒液/包帯/ガーゼ/創傷被覆材/サランラップ/固定テープ

重要なのは冷静さを保つこと

ケガや病気が発生したとき、何より肝心なのは慌てないこと!症状の悪化を防ぎ、大事に至らないようにするためには、適切な応急処置が必要です。まずは冷静になり、落ち着いた行動を心がけましょう。

おすすめ記事