大型ガラス窓で炎が丸見え。まるで暖炉なDODの薪ストーブ「メラテレビ」

公開日:2018 / 12 / 02
最終更新日:2020 / 03 / 31

しっかり使える多機能型


メラストーブの概要を見て、個人的に大型窓とあわせて気になっていたのが焚火台としての機能。サイズ感といい高さといい、焚火台として使えるなら少人数ではなかなか理想的だなと感じていました。

これが想像通りなかなか良いんです。煙突を外して天板を取るだけでかんたんに焚火台へトランスフォーム。薪ストーブとして使うサイドのドアが焚火時も便利。長方形のトップも汎用性が高く、他社製の網やゴトクがセットしやすい。調理用としても活躍してくれそうです。

ちなみにDODのサイトにも記載がありますが、天板の歪みを防止するために、初回使用時は薪ストーブ天板にものを載せないほうがよいようです。天板の熱が不均等にならないようにするためですね。
2回目以降の使用においても、薪ストーブが十分に熱くなってから鍋などを乗せるのが、長く使うポイントです。

オーブンとしてピザも焼けちゃう


カタログスペックのオーブンやいかに?
正直侮っていました。炭が地面に落ちづらいならプラスかなーという程度で、オーブンとしてはあまり期待していなかったのですが、結論から言うと使えるオーブンスペースでした。火力十分で一度目は見事ピザを焦がしてしまいました(画像の質が悪くてすみません)。二度目は慎重に焼け具合をチェックしつつ、美味しいピザのできあがり。多機能ものは疑って掛かるクセがあるのですが、DODやりますね。メイン以外のサブ機能もかっちり実用レベルでございました。

重量は…そこそこ


最後に気になったポイントを二点ほど。サイズ的には申し分なくコンパクトですが、重量はそこそこあります。ガラス窓や多機能を搭載している分仕方ない面がありますね。とはいえオートキャンプなら問題ない範囲。

ガラス窓は持ち運びに注意が必要

一番気になったのはガラス窓部分の保護。この薪ストーブのキャラを作り出す長所でもありますが、移動の際には大型のガラス窓がウィークポイントにもなりかねません。特に本体内部にパーツをパッキングするシステムなので、移動の際にパーツがガラス窓にぶつからないよう注意する必要がありそうです。解決策として、初期梱包の際にセットされているガラス窓を保護する緩衝材を捨てずにパッキングの際に使うと安心です。

暖炉のように、炎を愛でる薪ストーブ

暖炉のように炎を愛でる薪スト、DODメラテレビ。火は温かさだけでなく視覚的にも人を落ち着ける作用がありますが、まさにその効果を実装したアイテム。暖炉の炎のように、焚火とはまた違った、ややラグジュアリーな趣があります。

また天板がフラットなのでフライパンや鍋の調理がストレスなくできます。サブ機能もしっかり使える一つあれば他の荷物をかなりカットできそうな印象でした。焚火台、オーブン、サブバーナーくらいは減らせるかも?

薪ストエントリー層にはもちろん、焚火台と一緒にプラスアルファの購入を検討しているキャンパーにもフィットするニューアイテムです。

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アウトドアライター&クリエイター夏野 栄

山岳部出身のアウトドアライター。数多くの紙面やWEBなどの媒体で活躍。湘南の牛舎ガレージのアートディレクション廉プロデュース担当も務める。自転車ビルダーでもある。

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