安全で・楽しく・快適に!夏休みのファミリーキャンプ注意事項

公開日:2018 / 08 / 10
最終更新日:2019 / 09 / 11

夏休みは、ご家族・ご友人とキャンプに行かれる方も多いのではないでしょうか。Campeenaの安井直子です。

今回は、夏休みに良くある失敗談も含め、ファミリーキャンプで気をつけたいポイントをご紹介します。安全に気をつけて、楽しい思い出たくさんの夏休みをお過ごしくださいね!

①夏休みの週末は渋滞不可避!余裕のあるスケジューリングを


頻繁に週末お出かけする方はご存知かもしれませんが、普段の週末でも首都圏の高速道路は朝から渋滞します。程度の差はありますが、夏休みの週末というだけで2~3割り増し。特にお盆の時期は、週末・平日問わず、ETCの割引対象になる深夜0時前後も車が多くなり、場合によっては夜中なのに渋滞する場合も…。渋滞予測などもご確認の上、時間に余裕のあるスケジュールで安全運転を心がけてください。

また、夜中の渋滞を抜け、ようやく人気避暑地近くのSAにたどり着いても、すでに仮眠をとる方で駐車場がいっぱい!!ということが多々あります。道の駅でトイレに寄ったのに、駐車できずに困った経験も…。早めの行動で、最悪の事態を回避したり、携帯トイレを常備するなど移動中の備えも忘れずに。

夏休み直前までお仕事におわれる方も多いと思いますので、くれぐれもお気をつけ下さい。

②天気予報は、数日前も含めて入念にチェック


キャンプ当日のお天気が快晴だったら、本当に嬉しいですよね。でも、当日の天気予報は当然のことながら、前日・前々日のお天気がどうだったのかも重要なんです。川遊びの際には、上流のお天気や夕立の予想も要チェック!分からない時には、キャンプ場のスタッフさんに聞いてみて下さい。


私も昔、数日間雨が続いた後の快晴でウキウキキャンプに出かけたら、ぬかるんだ草のサイトにタイヤがハマり動けなくなってしまった経験があります。その時は、周囲のキャンパーさん達に助けていただけましたが、いつも親切な誰かがいるとは限りません。
さらに、ゲリラ豪雨的な夕立でツールームテントの中に水たまりができた経験も!快晴だとツイツイ忘れてしまいがちですが、テントを立てる場所やサイトの水はけには十分ご注意ください。

③川遊びにはライフジャケット着用!急な増水に注意


いっけん浅く見える川でも場所によって急に深くなっている場合がよくあります。当然ですが子どもはその辺りの判断がつきません。体まで水に浸かって遊ぶような川は特に注意が必要です。小学生以上でも、川遊びの際には親がそばで見守りつつ、写真を撮ったり、忘れがちな水分補給を促したりしてあげてください。


以前、とあるキャンプ場でダム放流の警報が鳴ったことがあります。最初に鳴った時には慌てて岸に上がった人達も、滞在中に何度か警報が鳴り、警告を目にしているうちに慣れてしまったのでしょうか、翌日には警報が解除になっていない川で遊びだしてしまいました。ひとつの家族が遊びだすと、そこは集団心理…。「大丈夫そうじゃん」と思ってしまうんですね。

「大人がそばに居るから」「岸まで数メートルだから」といってもそれは安全ではありません。自然は私たちの想像を越える規模、スピードで変わることがあります。川で遊べないのは残念ですが、せっかくの機会なので、川の怖さをお子さんに教える良い機会にしてあげてください。

楽しく遊ぶ際にはライフジャケット・滑りにくい靴などの着用はもちろんのこと、日焼け対策も忘れずに♪

④間接的な火傷の危険


焚き火の熱さやバーナーそのものが危ないことは、わりと小さな子どもでも感じることができます。近寄るだけで熱さを感じますので、あまりふざけたりもしないと思います。むしろ注意が必要なのは、調理後に熱くなったままの五徳やトング、火ばさみ、炎天下で熱くなった金属など。

椅子に置きっぱなしになっていた鍵の上に水着のまま座ってしまい、太ももに火傷をしてしまったことがありました。軽傷で済みましたが、しばらくヒリヒリしていて、その日のお風呂も辛かったのを覚えています。「火が出ていなくても熱いことはある」というパターンをたくさん教えて、危険を察知する幅を広げてあげて下さい。

また、普段と違う環境で食事をするのは子どもにとって大変なことです。サイトに傾斜があったりでテーブルや椅子が不安定な場合は特に注意が必要!プラスチックやメラミンの器は結構滑ります。テーブルクロスやランチョンマットを敷いたり、普段よりも少なめに盛り付けるなど、安心して楽しく食べられるように工夫してご飯タイムを楽しみましょう。

photo by tomokko107

まとめ

キャンプの回数を重ねると、その分失敗の経験も増えて、色々な危険が見えてくるようになります。それでもつい油断して怪我してしまったり、忘れ物をしてしまったり…私も今でも時々やってしまいます。虫除け&虫刺され薬を忘れた夏キャンプは、1泊でしたが本当に辛かった。

全て完璧に!とは行かなくても、最低限の備えを万全にして、楽しいキャンプをお過ごし下さいね。

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Campeena 安井 直子

整理収納アドバイザーとして働くかたわら、母と子のためのアウトドアイベントCampeenaを主宰し、乳幼児連れのファミリーキャンプデビューをサポートする活動をしている。自身も3児の母。日本オートキャンプ協会公認インストラクター。

Campeenaブログ:http://campeena.com

「別冊ランドネvol.3親子でアウトドア」(枻出版社)に掲載
「母と子のためのハイキング&キャンプ」(地球丸)キャンプ同行、掲載
「LDK2017年6月号」アウトドア(公園デビュー用品)監修

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