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新しいキャンプの教科書:第8回「キャンプ時のファーストエイド」

2017 / 08 / 12

キャンプ中に起こりやすいケガや病気も、予防法や応急処置の方法を知っておけば、慌てず対処できます。今回は症例別にその対処方法をご紹介します!

熱中症

死に至るおそれもある、危険な症状

熱中症は、熱けいれん、熱疲労、熱射病の総称で、近年は多くの死者も出ている危険な症状。高温多湿時に起こりやすく、梅雨時以降の暑い日には十分な注意が必要です。ふだんはエアコン漬け、休日にいきなり猛暑のキャンプ場へ、とならないように、普段から暑さに慣れておくことが予防になります。症状が出て意識が低下すると自分では気づけないこともあるので、お互いが注意することも大切です。

【症状】
・熱疲労…頭痛、めまい、冷や汗、手足の冷え、弱くて速い脈など。
・熱けいれん…発汗、吐き気、めまい、口の渇き、手足、腹部のけいれんなど。
・熱射病…荒い呼吸、体のほてり、発汗が止まる、皮膚の乾燥・紅潮など。
【予防】
ゆったりとした涼しい服装を心がけ、直射日光を避けるために帽子も着用しましょう。こまめに水分補給をして、あわせて塩分も補給するとよいです。少しでも気分が悪いと思ったら、すぐに涼しい場所に移動しましょう。
【処置】
熱疲労、熱けいれんの場合:日陰に移動し仰向けに寝かせます。汗ばんだ体を拭い着替えさせます。体は冷やさず、両足を高くします。スポーツ飲料を飲ませます。

熱射病の場合:日陰に移動し、衣服をゆるめます。体がほてっている場合は風を送り、意識があればスポーツ飲料を飲ませます。自分で飲めない、意識が混濁している場合は、すぐに救急要請を。

虫さされ

危険な虫には出会わない工夫もしたい

むやみに虫を恐れる必要はないが、スズメバチなど危険な虫は、なるべく避けたいです。スズメバチの場合、危険なのは10月ごろ。執拗に攻撃を繰り返してくるので、巣を見つけたら近づかないこと。遭遇したら大げさに騒がず、静かに姿勢を低くして遠ざかりましょう。黒いものを攻撃するので黒い衣服は避け、テントサイトでも蚊やブヨなど虫の多い場所では、肌の露出を避けましょう。虫除けスプレーやキャンドルなども積極的に利用しましょう。ハチやブヨに刺されたら、ミツバチなら針を爪で取り除き、水を流しながら毒を絞り出すように洗ってから、ステロイド軟膏、抗ヒスタミン剤を塗ります。スズメバチにさされたら即病院へ!

【ポイズンリムーバー】
虫に刺されたとき、毒を吸い出すのに便利なポイズンリムーバーは、患部に直接触れることなく毒を絞り出すことができます。ただし時間が経過していると効果が薄くなります。

ヤケド

軽ければ冷やすだけでOK

火を扱うことの多いキャンプ。火や火器を扱うときは、グローブをするなど十分な注意を。ヤケドをしてしまったらすぐに冷水で冷やします。衣服の上からヤケドをした場合は、衣服を着たまま冷やします。水ぶくれができるほどのヤケド、またはそれ以上の場合、破かないように気をつけて医療機関を受診するようにしましょう。

【処置】
・水で直接冷やす
・冷水の入ったコップを使って冷やす

切り傷、すり傷

水できれいに傷口を洗う

野外での傷は小さくても、土中の細菌などで感染を起こしやすいです。まずは傷口を内部まで流水できれいに洗うこと。出血がある場合は、傷口にガーゼなどを当てて強く押えて止血します。出血箇所を心臓より高く上げて安静に。きちんと洗ったら、湿潤療法の被覆材(キズパワーパッドなど)や食品用ラップなどで傷口を覆います。大出血の場合は病院へ!

【処置】
・傷口を圧迫して止血する

編集部まとめ

特に子供にとってアウトドアの環境は、絶好の遊び場!木に登ったり、見たことない虫に興奮したりと、非日常だからこそ楽しむ要素が満載ですよね。その反面、危険とは紙一重な状況も少なくありません。ある程度想定できるケガや症例に対する対処方法を事前に確認しておき、万が一の場合に備えて救急箱などの応急セットも常備させておくことをオススメします。

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